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「リストにない物まで見つけ出せ!」亡き両親の古民家でプロが挑んだ、涙と笑顔の“思い出”大捜索

  • 2025.12.23

遺品整理や特殊清掃の現場を通して、現代社会が抱える「孤独」や「家族のあり方」を問いかけるYouTubeチャンネル「遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)」。

今回は、相次いでご両親を亡くされた娘さんからのご依頼、「【これぞメモリーズの遺品整理】古民家に眠る思い出の品を探せ!」をご紹介します。

ただ部屋を綺麗にするだけではありません。そこには、依頼者さんが託した「あるリスト」に基づいた、スタッフたちによる大捜索劇がありました。

「リスト以外も見つけろ!」プロの仕分けと心遣い

今回の現場は、同じ敷地内に建つ2軒の家屋。依頼者さんは、膨大な荷物の中から「残すもの」「探してほしいもの」「見つけて手放すもの」とそれぞれリストにまとめていました。

実は、ちょうど翌日にはご親戚が集まる予定があり、そこで形見分けをしたいという事情があったのです。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

作業開始前、横尾さんはスタッフ全員にこう気合を入れました。

「リストのものだけ出したらいいんじゃないで。『プラスα』行かなあかんで」

リストにあるものを探すのは当たり前。依頼者さん自身も忘れているような「思い出の品」まで見つけ出してこそ、プロの仕事だというのです。

また、現場には依頼者さんのために専用の確認用テーブルと椅子が用意されました。埃の多い現場で、依頼者さんが立ったままや座り込んで疲れないように…。そんな細やかな配慮も光ります。

歓喜の瞬間!幻のレコードと「弟との写真」

スタッフたちは、リストと照らし合わせながら、引き出しの中や箱の隙間を丁寧に仕分けていきます。作業開始からしばらく経ったころ、現場に大きな歓声が響きました。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

「出た!これ来ました!!」横尾さんが探し当てたのは、依頼者さんがずっと探していた銀行のノベルティのレコード。「クオリティが高い!」と依頼者も大盛り上がり。諦めかけていた品が見つかった瞬間の喜びは、何物にも代えがたいものです。

さらに捜索は続きます。古いアルバムの中からは、幼いころの依頼者さんと弟さんが仲良く並んだツーショット写真や、フラメンコのカスタネットまで発見されました。

「これですよ!」そう喜ぶ依頼者さん。スタッフの必死の捜索によって思い出の品が次々と出てきます。

小学生時代の「忖度」?笑いに包まれた作文

捜索の中で、ひときわ現場を和ませた「予期せぬ発見」がありました。それは依頼者さんが小学生のころに書いた作文です。内容は「初めての給食」。感動的かと思いきや、ご本人の口から語られたのは意外なエピソードでした。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

「実は食べた時、苦手な味だと思ったんですけど…周りの大人のことを考えて『美味しい』って書いたんです(笑)」

これにはスタッフも大笑い。

「そのころから忖度できていたんですね」と、現場は温かい笑いに包まれました。辛い片付けの時間も、こうした思い出話に花が咲くことで、故人を偲ぶ穏やかな時間へと変わっていきます。

「見つかりませんでした」正直な報告と信頼

しかし、すべての探しものが見つかったわけではありません。リストにあった「硬貨が入った飾り物」や「通帳の記録」などは、家中のあらゆる場所を探しましたが、発見には至りませんでした。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

「僕的にはこれがすごく残念なんですけど……違うかった(見つからなかった)」

悔しそうに報告する横尾さん。しかし、依頼者さんはその結果を静かに受け入れました。

それは、スタッフが懸命に探してくれた姿を、一番近くで見ていたからかもしれません。「ここまで探して無いなら、もう家には無いんだ」。その納得感こそが、次のステップへ進むために必要なことだったのでしょう。

共に笑い、共に探す「家じまい」

作業終了後、依頼者さんはこう語りました。

「マニアックなレコードも一生懸命探してくれて、見つかった時にスタッフさんが一緒に喜んでくださって、とても嬉しかったです」

翌日の親戚の集まりには、きっとたくさんの思い出の品と思い出話が持ち寄られたのではないでしょうか。

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出典:『遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)』(YouTube)

動画のコメント欄にも、多くの共感の声が寄せられています。

探し物をしながらの片付け。時間はかかるかもしれませんが見つかった時の依頼主様の喜びよう、良い光景ですね。お祖母様の代から住んでらっしゃるとはたくさんの思い出があるんでしょうね。
今回は見ていて心温まる整理でした。捜し物が見つかった時にスタッフの方達も一緒に喜んでいるのが伝わってきて、みているこちらまで喜んでました。お疲れ様でした。
横尾社長さん、お疲れ様です いい仕事しますね〜 めっちゃ手間かかると思いますが!素晴らしいです

遺品整理は、ただ物を処分するだけの作業ではありません。「リストの向こう側」にある依頼者の方の想いを汲み取り、共に探して、共に喜ぶ。メモリーズのスタッフが見せた姿は、まさに家族の一員のような温かさでした。

大変な作業の先に待っているのは、きっと、思い出と共に心が少し軽くなる「温かい明日」なのかもしれません。



動画:【これぞメモリーズの遺品整理】古民家に眠る思い出の品を探せ!

取材協力:「遺品整理人横尾将臣(メモリーズ代表)」、「公式Webサイト

※本記事は動画の権利者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています


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