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「やめた方がいい!」中学生の娘3人が大反対。母が“貯金200万円”をつぎ込んだ「お好み焼き屋」の結末

  • 2025.12.9
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

長男そうちさんが原作を、母である忍者ママさん(@mother_ninja_)がイラストを担当する、家族制作のコミックエッセイ作家。波瀾万丈の人生や日常での出来事を漫画にし、Instagramで発信しています。

そんな忍者ママさんの作品の原点には、母親が突然始めた「お好み焼き屋」での苦い思い出があります。中学生の娘が「友達にばれたら恥ずかしい」と猛反対する中、母親は貯金200万円を全額投入し開店。しかし、経営は失敗し、一家は借金のスパイラルに巻き込まれていきました。

壮絶な過去を乗り越えた今、忍者ママさんはその全てを息子さんとの会話の中で昇華させ、作品として発信し続けています。今回は、そんな忍者ママさんに、当時の家族の混乱と、壮絶な過去を乗り越えた先にある創作活動について詳しくお話を伺いました。

「友達にばれたら恥ずかしい」中学生の娘たちが猛反対

当時中学生だった忍者ママさんと姉妹たちは、母親から突然「お好み焼き屋をやるぞ」と告げられたといいます。

-- お母様から「お好み焼き屋をやるぞ」という話を聞いた時、率直にどう思われましたか?

「ただただ恥ずかしかったです。友達が来たらどうしよう、という感覚で、知られてしまうのが恥ずかしかったですね」

経営リスクや借金の心配ではなく、「友達にばれたら恥ずかしい」。多感な年頃ならではの心理です。

-- 姉妹皆さんも反対されたのですか?

「はい、姉妹三人でひとまず大反対でした。とにかく反対する以外ありませんでした」

娘たちの猛反対にもかかわらず、母親は強行突破。なんとすでに店舗契約も設備投資も完了していたのです。

-- 反対されたのに、なぜお母様は強行されたのでしょう?

「もう『やるよ!』という感じでした。お店も契約していましたし、鉄板付きのテーブルなんかも全て購入していたみたいで、もうやる以外なかったんです」

貯金200万円を全額投入、夜遅くまで手伝う日々

-- 反対を押し切って開店したものの、初期費用や運転資金はどう捻出されていたのですか?

「当時200万円ぐらいは貯めていたはずなんです。それを全額投入したという感じで、開店資金に使ってしまいました」

母親は家族の貯金200万円をすべてお好み焼き屋につぎ込んだといいます。さらに、人を雇う余裕もなく、娘たちが総動員されることに。

-- ご家族の皆様は、お店を手伝われていたのですか?

「人を雇う余裕はない、ということぐらいは子どもながらに分かっていましたので、学校が終わって部活動が終わって、それから夜遅くまで、茶碗洗いや注文を聞くことなどを娘三人で手伝っていました」

学校、部活、そして夜遅くまでお店の手伝い。中学生にとっては過酷な日々だったはずです。

その後、お好み焼き屋は思うように軌道に乗らず、200万円の貯金も消え、借金を借金で返す日々に生活は一変してしまいます。

壮絶な過去が「ネタ」に変わり、漫画制作の原点に

そんな壮絶な過去を、忍者ママさんはどのように乗り越えてきたのでしょうか。

-- 壮絶な経験をされた過去ですが、今振り返ってみて、どのような感情が残っていますか?

「当時の記憶を振り返ってみても、思い出したくないというほど悲惨な感覚はないんです。

今思えば、母は何事も『しょうがないか』というところに落とし込める性格だったのかなと思います。それどころか、息子にこの話をすると、『婆ちゃんやばすぎるよね』と笑ってくれるので今や笑い話になっています」

辛かった過去を、息子さんとの会話の中で昇華するようになったという忍者ママさん。その姿勢が、波瀾万丈の人生を笑いに変えて発信し続ける現在の漫画制作につながっているのかもしれません。

まとめ

突然の起業宣言、貯金200万円の全額投入、そして借金の連鎖。母親の「お好み焼き屋チャレンジ」は、家族に大きな影響を与えました。

それでも、「しょうがないか」と前を向くお母様の楽天的な強さと、その経験を創作活動の原点として受け入れた娘さんの前向きな姿勢が、現在の家族制作のコミックエッセイを支えています。

波瀾万丈の人生を乗り越え、それを作品として昇華させる忍者ママさんのコミックエッセイ。今後の発信も楽しみです。

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母「200万でお好み焼き屋を始めます」→娘たちが泣きながら止めようとするも…母「非常に言いにくいんですが」
母「200万でお好み焼き屋を始めます」→娘たちが泣きながら止めようとするも…母「非常に言いにくいんですが」

クリエイター情報:忍者ママ(@mother_ninja_
長男そうちが原作を担当し、母である忍者ママがイラストを担当。波瀾万丈の人生や日常などのコミックエッセイを描いています。日本初、家族で制作しているコミックエッセイ作家です(私調べ)。