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サッカーの歴史上「最も高額で取引されたウインガー」TOP5

  • 2025.11.26

サッカー界では、もはや高額な移籍金が当たり前のものになっている。ここ数十年に渡って経済的な発展を遂げたことにより、100億円を超える資金が投入されるのも珍しい事例ではなくなった。

多くの場合、大きな移籍金は前線の攻撃的な選手に投じられる。特にゴールを奪えるストライカー、そして個人の能力で状況を打開できるウインガーなどだ。

今回は『Givemesport』から「サッカーの歴史上最も高額な移籍金で取引されたウインガー」のトップ5をご紹介する。

5位:ギャレス・ベイル

画像1: (C)Getty Images
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移籍した年:2013年

移籍金:8530万ポンド(およそ175億円)

2007年、ギャレス・ベイルはサウサンプトンからトッテナム・ホットスパーへと移籍した。その時は「期待の快速左サイドバック」としての加入だったが、6年後にはヨーロッパで最もエキサイティングなウインガーの1人になっていた。

2009-10シーズンにハリー・レドナップ監督によってより前線へポジションを変えたベイルは、紛れもない才能を見せつけてゴールを量産。2013年夏に当時の世界記録である8500万ポンドをわずかに超える移籍金でレアル・マドリーへと買われていった。

スペインで過ごした8年間は、クリスティアーノ・ロナウド&カリム・ベンゼマとともに「BBC」と呼ばれた強烈な3トップを作り上げ、チャンピオンズリーグ3連覇という素晴らしい記録を成し遂げている。

4位:エデン・アザール

画像2: (C)Getty Images
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移籍した年:2019年

移籍金:8900万ポンド(およそ183億円)

エデン・アザールはまだ34歳である。怪我がなければまだサッカーを続けていただろうと思うと、非常にもったいないキャリアの終え方だったといえる。

リールでリーグアン優勝を導く活躍を見せ、2012年にはチェルシーへと移籍して素晴らしいパフォーマンスを見せつけた。イングランド・プレミアリーグの歴史上最高クラスのウインガーとしての評価を確固たるものにし、2019年にレアル・マドリーへと移籍した。

その際の取引額は8900万ポンド。チェルシーでの実績を考えればその価格は適正なものだったが、長期に渡るフィットネスの問題がスペインで顕在化し、レアル・マドリーでの4年間では76試合しか出場することができなかった。

3位:ジャック・グリリッシュ

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移籍した年:2021年

移籍金:1億ポンド(およそ205億円)
サッカーの歴史上、1億ポンド以上の移籍金が動いたウインガーは3人しかいない。その1人が2021年にアストン・ヴィラからマンチェスター・シティへと移籍したジャック・グリリッシュだ。

アストン・ヴィラにおいては素晴らしい才能とダイナミズムを見せていた彼は、マンチェスター・シティではそれほど力を発揮できていなかったと評価されているが、それでも在籍していた間の大半をレギュラーとして過ごしていた。

彼の個性である個人主義的なプレースタイルは、確かにジョゼップ・グアルディオラ監督の下では生かされなかった。しかしながら、それでも勝利に貢献するだけの輝きを見せていたことを否定するのは難しい。

そして、今エヴァートンへと期限付き移籍しているグリリッシュは、「王様」のような立場で再びかつてのようなパフォーマンスを垣間見せている。

2位:ウスマヌ・デンベレ

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移籍した年:2017年

移籍金:1億3500万ポンド(およそ277億円)

現在パリ・サンジェルマンでプレーしているウスマヌ・デンベレは、バルセロナでの長く苦しい時間を経て、生まれ故郷のフランスに戻って輝きを取り戻した。

レンヌの下部組織で育ち、10代でリーグアンを席巻する活躍を見せたデンベレ。2017年にはボルシア・ドルトムントへと引き抜かれ、ブンデスリーガでもその力を証明してみせた。

そのパフォーマンスを見たバルセロナは2017年に1億3500万ポンドという法外な額で彼を引き抜くことを決めた。それは彼の才能を見れば妥当な額だったかもしれないが、スペインでは度重なる怪我やコンディション不足に悩まされ、メディアからも激しい批判を受ける存在になってしまった。

2023年にバルセロナを離れたときには4350万ポンドで取引されるほど価値が下落していたが、フランスに戻った彼は水を得た魚のように復活。念願のUEFAチャンピオンズリーグ制覇も成し遂げ、バロンドールも獲得した。

1位:ネイマール

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移籍した年:2017年

移籍金:2億ポンド(およそ410億円)

歴史上最高のウインガーであり、歴史上最高額のウインガーでもあるネイマール。サントスからバルセロナに移籍したときもかなりの高額であったが、バルセロナからパリ・サンジェルマンへと移籍した際は信じられないような取引が行われた。

パリ・サンジェルマンはネイマールの契約に含まれていた解除条項を満たす2億ポンドの額を提示した。これによって移籍は成立し、ネイマールはサッカーの歴史上最も大きな額を動かした選手となった。

フランスで6年間プレーしたネイマールはキリアン・エムバペやリオネル・メッシらとともに国内で成功を収めたものの、クラブの悲願であったチャンピオンズリーグ優勝には手が届かず、怪我にも悩まされ、2023年にサウジアラビアのアル・ヒラルへと去ることになった。

※選出基準は、各選手の実績に基づきながら筆者またはメディアの主観的判断も含んでおります。

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