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小学校受験は中学受験にも役に立つ? どちらとも経験してわかった5つの共通点

  • 2025.11.26

小学校受験と中学受験。どちらも、子どもの将来のために親が悩み抜いて決断する、大きな分岐点です。私自身、息子に小学校受験と中学受験の両方を経験させました。どちらも大変でしたが、改めて振り返ると、「あのとき小学校受験をしておいてよかった」と心から思う場面が、中学受験の期間中に何度もありました。もちろん、小学校受験をしたからといって、中学受験がラクになるわけではありません。ただ、息子を見ていると、小学校受験で身についた力が「土台」として確実に生きていたのです。そこで今回は、母親として実際に感じた「小学校受験と中学受験に共通する5つのポイント」をお伝えします。

小学校受験の学びが中学受験に役立った!

小学校受験をして、国立小学校に通った息子。そのまま附属中学へ内部進学をする予定でしたが、本人と相談して考えた結果、中学受験をすることにしました。予定にはなかった中学受験だったため、通塾を始めたのは、なんと小5の秋……。まわりと比べてかなり遅いスタートで、正直焦りしかありませんでした。もちろん息子は苦戦していましたが、ふとした瞬間に、「小学校受験で鍛えられた基礎力が、中学受験の勉強の支えになっている」と感じることが、多々あったのです。

小学校受験と中学受験、5つの共通点とは?

① 家での勉強習慣

小学校受験では、4歳頃から机に向かって、ペーパー問題を解く練習をします。最初は5分しか座れなくても、10分15分と時間を伸ばしていき、少しずつ、家で毎日勉強をする習慣を作っていきます。この「家で毎日勉強をする習慣」は、中学受験では欠かせません。塾から出される膨大な量の宿題をこなして、成績を上げるためには、「家でしっかり勉強できること」が、とても重要だからです。息子の場合、小学校受験を経験したことで、既に「家で毎日勉強する習慣」がついていました。そのため、勉強に対する抵抗が少なく、通塾が始まっても、スムーズに取り組めたように思います。

② 数の感覚

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小学校受験では、数を数えることから始まり、「たし算・ひき算・かけ算・わり算」など、数をイメージする力を学びます。幼児のうちに、頭の中で「数をイメージする感覚」が養われたことは、中学受験の算数を学ぶうえで、とても役に立ちました。息子は、特に「分数」「割合や比」など、イメージしにくい分野も、すんなりと理解できていたように思います。算数に苦手意識が生まれなかったことは、中学受験において大きな武器となりました。

③ 図形の感覚(空間認識能力)

小学校受験の問題には、積み木・パズル・折り紙など、 図形の感覚を鍛えるものが多く登場します。中学受験においても、図形は頻出分野。「展開図・立体の切断」など、難易度が高い問題も多く、苦手意識を感じる子が多い分野です。ですが、息子の場合、小学校受験をとおして図形感覚(空間認識能力)が育っていたため、なんと図形は得意分野。頭の中で図形をイメージできることは、息子にとって最大のアドバンテージでした。「数の感覚」と合わせて、小学校受験での学びは、中学受験の算数の土台になると強く感じます。

④ 理科の知識

実は、小学校受験では、理科の知識をたくさん学びます。例えば、「花・虫・動物」などの知識問題から、「水溶液の濃度」など、思考力が必要な問題まで。中学受験の理科とほぼ変わらないような知識が必要となるため、もちろん幼児にとっては難しい。そのため、実際に見たり、触ったり、実験したり、実体験をとおして、楽しみながら学んでいきます。楽しい体験とセットで学ぶので、幼児にも定着しやすく、忘れることもあまりありません。息子の場合も、中学受験で「暗記・理解する内容」が、「すでに定着し、知っている当然のこと」となっていました。自然と先取りのような状態になっていたため、より有利に進められたと思います。

⑤ 「学び」を楽しめる感覚

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小学校受験では、子どもの「わかった!」をとても大切にします。息子も、幼児のうちに成功体験をたくさん積み重ねたことで、「学ぶことの楽しさ」を体感できました。中学受験中も、膨大な勉強量に追われながら、時折「そうなんだ!」と、目をキラキラさせる瞬間がありました。息子にとって、この「新たな学びを楽しめる感覚」こそが、大変な中学受験を乗り切る原動力となっていたように思います。

教育方針について考える絶好の機会

小学校受験と中学受験。わが家は、この2つを経験したことで、「教育方針を夫婦で話し合う機会」を2度も得ることができました。・どんな環境を与えたいのか・将来どんな子に育って欲しいのか中学受験のタイミングで、初めて考える家庭も多いと思いますが、私たちは小学校受験の時点で一度じっくり向き合っていたため、より深く考えることができたと思います。

「学び」は繋がっている

小学校受験は、中学受験のためにするものではありません。ですが、結果として、中学受験に良い影響があったのは確かです。小学校受験で身についた力が、中学受験の「土台」となったように、きっとこれからの大学受験や、社会に出てからも、必ず生きてくる。当たり前ですが、「学び」というものは、ずっと繋がっていて、未来の子どもを助けてくれるんだなと感じました。

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Instagram:すみれ(@suuuumam0513)

著書:「【幼児教室では身につかない】小学校受験 家庭でできる22のこと」(Amazon kindle)

ブログ:お金をかけずに頭のいい子を育てる方法

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