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意外に間違える人が多いかも…?「2.1×0.3÷9」→正しく計算できる?

  • 2025.12.26
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小学生の頃は問題なくできていた計算のはずなのに、大人になった今では難しく感じてしまうことがあります。

特に日常で使わない計算は忘れやすいものですね。

今回は、小数の問題にチャレンジして、計算方法を覚えているか確かめてみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
2.1×0.3÷9

解答

正解は、「0.07」です。

0.7や7という答えは、残念ながら間違いです。

もしかすると、小数の掛け算と割り算の計算方法の違いを混同してしまった人もいるかもしれませんね。

次の「ポイント」で、二つの計算方法について復習してみましょう。

ポイント

計算のポイントは、「小数点の位置」です。

ここからは、小数の掛け算と割り算の計算方法を解説していきます。

「答えの小数点の位置の決まり方の違い」に注目しながら、読み進めてください。

小数の掛け算

小数の掛け算は次のように計算をします。

<小数の掛け算のルール>
ステップ1:小数の小数点を右に動かして整数の掛け算を作る
ステップ2:整数の掛け算をする
ステップ3:掛け算の答えの小数点をステップ1で右に動かした桁の合計分左に動かす

今回の問題の掛け算、2.1×0.3をこのルールに沿って計算してみましょう。

2.1×0.3÷9

ステップ1:21×3とする←2.1を21、0.3を3にしたので小数点は合計2桁分右に動いている
ステップ2:21×3=63
ステップ3:答えの小数点を左に2桁分動かして、0.63を答えとする

小数点は整数の式を作るとき一度右に動いて、答えを出すとき逆の左に動くのがポイントです。63は63.0と考えると小数点の移動がしやすいですよ。

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小数の割り算(割られる数は小数、割る数は整数の場合)

掛け算が終わると、式は次の形になります。

2.1×0.3÷9
=0.63÷9

割り算は、整数で割るか、小数で割るかによって計算ルールが変わります。

0.63÷9は、割られる数は小数ですが、割る数は整数です。このパターンの場合、答えの数の小数点の位置は、割られる数にそろえます。

具体的には、次のように計算します。

0.63÷9
=0.07

筆算の形を思い出すと、分かりやすいですよ。

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まとめ

今回の問題で、小数の掛け算、割り算のルールを思い出せたでしょうか?

同じ小数の計算でも、掛け算と割り算では「答えの小数点の位置をどうやって決めるのか」がかなり異なります。それぞれのルールをバラバラに覚えると混同しやすくなるので、その違いに注目しながら、二つの計算方法を同時に復習するのがおすすめですよ。

なお、割る数が小数のときは割られる数も割る数も小数点を動かします(この計算方法については、別の問題で詳しく説明しています)。引き続き、いろいろな問題にチャレンジして懐かしの計算ルールをおさらいしてみましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事において、複数の解法をもつものもございます。あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。



文(編集):VY
数学とIT技術学習が趣味のWebライター。実用数学技能検定2級と数学教員免許を取得後、家庭教師や学習支援スタッフとして数学指導を行ってきた。文系と理系の別、年齢にとらわれない、誰でも楽しめる数学解説作成を目指している。


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