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溜まり場のコンビニで「そうだ…」少年たちの“悪質な迷惑行為”に「冗談では済まされない」

  • 2025.11.29
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

日々さまざまな動画がSNSで話題になる中、最近ちょっとした遊び感覚で行われる犯罪行為が大きな議論を呼んでいます。

いたずら目的の110番通報を行い、その後警察の追跡や接触をかわそうとするいわゆる「ポリ鬼」と呼ばれる行為です。

警視庁も「犯罪として罪に問われることがあります」と注意を促しています。

若者の間で横行する「ポリ鬼」「ポリまき」とは?

「ポリ鬼」は“ポリスで鬼ごっこ”、「ポリまき」は“ポリスをまく(逃げる)”を意味します。

「警察(ポリス)にいたずら目的で110番通報し、その後、警察官が出動する前後で逃げ回る」「偶然を装って通報し、実は悪ふざけ」というような行為のことです。

警視庁の公式SNSでは、コンビニに集まった少年たちが「スリルがあって楽しい」という安易な気持ちで嘘の110番通報をし、パトカーが現場に到着すると逃げるという「ポリ鬼」の具体的なイメージ動画が投稿されました。

不要不急の110番は厳しく対処

こうした「いたずら110番」について、警視庁などは、不要・不急の通報や虚偽の通報は「悪質な虚偽通報」として扱われると注意を喚起しています。

警視庁の動画の中でも、“ただの暇つぶし”“悪気はなかった”としても、「偽計業務妨害」や「軽犯罪法違反」などに該当すると伝えられており、たとえそれがちょっとしたいたずら心からくる行動であっても処罰の対象になり得ます。

また、こうした虚偽通報が繰り返されると、本当に警察の助けを必要としている人たちへの対応が遅れたり、人的・時間的リソースが不必要に消費されたりする社会的な問題も指摘されています。

軽いノリが重大な犯罪に

SNSでは、実際にいたずら目的で通報をして警察から逃走する自分たちの様子を映した投稿も見受けられます。一方で、「冗談で済ますことではない」「誰かの人生を狂わせるかもしれない」という批判の投稿も少なくありません。

「ポリ鬼」のような“いたずら110番通報”は、一見「バレなければいい」「笑いにできるネタ」と思っている人もいるようですが、法律上は重大な犯罪になる可能性があります。特に、警察の業務を無駄にさせ、公共の安全に関わる資源を浪費させたと判断されれば、偽計業務妨害罪が成立し、懲役や罰金の刑が科されることにもなりかねません。

また、こうした“やってみた系”の遊びは、年齢層が低いユーザーほど危険性や法的リスクを十分に理解しないまま模倣しやすい側面があります。今回警視庁が投稿したSNSでも「保護者の方は少年に後悔させないよう指導をお願いします」と呼びかけており、「通報は命を守るためのもの」「遊びで使ってはいけない理由」を改めて子どもと共有することが大切です。

“面白ければいい”という空気が広がりやすいSNS時代だからこそ、通報の重要性、そして公共の安全を守る大切さという視点が求められています。


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