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目黒蓮、出演決定で“再脚光”「待ちきれない」史上最多“18冠”の快挙を遂げた時代劇の傑作

  • 2025.12.24

2025年10月期に放送されたTBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』で、キーパーソンとなるキャラクターを演じ、視聴者を沸かせたSnow Manの目黒蓮。2025年は主演映画『劇場版 トリリオンゲーム』が公開され、2026年も2本の主演作『ほどなく、お別れです』(浜辺美波とW主演)と『SAKAMOTO DAYS』の公開が発表されている。

アイドルとしても俳優としても絶好調の目黒が、アメリカのドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』のオーディションを受けて見事合格し、シーズン2への出演が決まったというニュースは、大きな話題となった。『SHOGUN 将軍』は、“テレビ界のアカデミー賞”と呼ばれるエミー賞で、史上最多の18冠に輝くという快挙を成し遂げた超大ヒット作。筆者は本作のシーズン1に夢中になった1人だが、まだ観たことがないという人に向けて、『SHOGUN 将軍』の魅力と見どころを紹介しよう。

※以下、本文にはシーズン1の配信内容が含まれます。

2024年に配信された時代劇ドラマシリーズ『SHOGUN 将軍』

目黒は、2026年1月からカナダで開始される『SHOGUN 将軍』シーズン2の撮影に臨むため、Snow Manの活動を一時休止することが発表された。大きな覚悟を持って撮影に挑む目黒が演じるのは“和忠”役。和忠がどのようなキャラクターなのかは、今後の続報を待ちたい。SNSにも「活躍が楽しみ」「今から気持ちが高まる」「待ちきれない」など、期待の声がたくさん上がっている。

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ディズニー傘下のFXが製作した『SHOGUN 将軍』シーズン1 ディズニープラスで全話独占配信中シーズン2は2026年1月撮影開始(C) 2025 Disney and its related entities

『SHOGUN 将軍』は、アメリカのハリウッド作品をはじめ、ヨーロッパやアジアなど、世界中で活躍する、日本出身の俳優・真田広之が製作・主演を務める、超ビッグスケールの時代劇ドラマシリーズ。2024年2月27日より、ディズニープラスで配信され、日本はもとより、世界中の視聴者を熱狂させた。

ジェームズ・クラヴェルの小説『将軍』(1975年)が原作で、1980年には『将軍 SHOGUN』というタイトルでドラマ化され、同名の映画版も公開された。2024年のリメイク版『SHOGUN 将軍』に出演することになった真田は、プロデューサーとしても参加。これまで数多く作られてきた、言葉は悪いが“なんちゃって日本作品”にならないよう、細心の注意を払ったという。

真田の尽力によって、戦国時代が舞台の時代劇である本作のレベルが究極に高まり、予想を超えたクオリティのドラマシリーズが完成された。

『SHOGUN 将軍』あらすじ

ストーリー
徳川家康ら、歴史上の人物にインスパイアされた「関ヶ原の戦い」前夜、窮地に立たされた戦国一の武将<虎永>と、その家臣となった英国人航海士<按針>、二人の運命の鍵を握る謎多きキリシタン<鞠子>。歴史の裏側の、壮大な“謀り事”。そして、待ち受ける大どんでん返し。SHOGUNの座を懸けた、陰謀と策略が渦巻く戦国スペクタクル・ドラマシリーズ。
出典:ディズニープラス『SHOGUN 将軍』公式サイト

真田が演じるのは、徳川家康にインスパイアされたキャラクター、武将・吉井虎永。英国人のジョン・ブラックソーン(コスモ・ジャーヴィス)が乗った船が伊豆に到着し、キリシタンの戸田鞠子(アンナ・サワイ)に通訳してもらいながら、ジョンは虎永と対面。紆余曲折を経て、ジョンは虎永の家臣“按針”として日本に留まることに。

虎永が大勢の家臣を鼓舞し、ダイナミックに繰り広げられる戦いのシーンや、戦国時代ならではの権力のぶつかり合い、その裏側で暗躍する女性たちの戦いなど、毎エピソードに見どころが満載。“関ヶ原の戦い”に向けて、さまざまな思惑がうごめいていくが、歴史に疎くても、日本という国に初めて遭遇する按針の視点から描かれているので分かりやすく、楽しみながら観ることができる。

安定の演技力で世界中の視聴者を引きつけたキャストたち

真田の迫力ある演技はもちろんのこと、本多正信にあたる樫木藪重を浅野忠信が、石田三成にあたる石堂和成を平岳大が秀逸に体現しており、彼らをはじめとするキャストたちの名演に大いに引き込まれる。NHK連続テレビ小説『ばけばけ』で活躍中のトミー・バストウが、マルティン・アルヴィト司祭役で出演していることも見逃せない。

ハリウッドはオーディションで役を勝ち取らなければならず、それゆえに安定の演技力を持ち合わせていなければ、作品に出演することはできない。だからこそ、一流のキャストが集った『SHOGUN 将軍』は、世界中の視聴者を引きつけたのだと言えるだろう。

冒頭に、『SHOGUN 将軍』はエミー賞最多受賞と書いたが、もう少し詳しく説明すると、第76回エミー賞で最多となる22部門25ノミネートを記録。そのうち、史上最多の18部門で受賞を果たした。これは、エミー賞の歴史においてとんでもない快挙だ。受賞したのは作品賞、主演男優賞(真田)、主演女優賞(サワイ)のほか、監督賞、編集賞、撮影賞など。第76回エミー賞は、文句なく『SHOGUN 将軍』が席巻することとなったが、誰もが納得の結果だった。

長年、海外ドラマを観てきたが、これほどの物凄い結果を出したドラマシリーズが、日本を舞台にした作品であることは本当に誇らしい。

人間ドラマやロマンスが魅力的

「どんなにすごいドラマだと言われても、時代劇はちょっと……」と思って、まだ『SHOGUN 将軍』を観るのをためらっている人もいるかもしれない。そんな観ず嫌いの人には、本作の魅力と見どころは、人間ドラマの部分にあるとお伝えしたい。

日本にやって来て、虎永の家臣となった按針は、宇佐見藤(穂志もえか)を妻としてめとることに。だが、藤にはもともと夫がいた……。さらに、通訳として按針をサポートする鞠子も、彼と複雑な関係になっていくなど、ドラマチックなロマンスの要素も描かれていく。筆者は、主にこの部分に惹かれたので、時代劇が苦手な人でも引き込まれるのではないかと思う。

藤を魅力的に演じた穂志は、海外で大きな人気を呼んだ。彼女と、エミー賞を受賞した鞠子役のサワイは、大注目の女性キャストとして、本作で大ブレイクを果たした。エミー賞だけではなく、第82回ゴールデングローブ賞でも最多タイ受賞となる計4部門受賞し、浅野は助演男優賞に輝いた。

そして、待望のシーズン2には、目黒のほか、水川あさみ、窪田正孝(夫婦で出演!)、金田昇、榎木孝明、國村隼らも新たに加わる。

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ディズニー傘下のFXが製作した『SHOGUN 将軍』シーズン1 ディズニープラスで全話独占配信中シーズン2は2026年1月撮影開始(C) 2025 Disney and its related entities

ぜひ、年末年始に『SHOGUN 将軍』シーズン1を一気見して、シーズン2に備えてみてはいかがだろうか。


出典:
ディズニープラス『SHOGUN 将軍』シーズン2公式サイト
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ディズニー傘下のFXが製作した『SHOGUN 将軍』シーズン1 ディズニープラスで全話独占配信中
シーズン2は2026年1月撮影開始
(C) 2025 Disney and its related entities
視聴サイト:https://www.disneyplus.com/ja-jp/browse/entity-5422a5f9-e4f1-475e-9217-65e8249388d0


ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP