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2年前の大ヒットドラマ、映画とスペシャルドラマになって帰ってくる!

  • 2025.12.21

福山雅治と大泉洋が痛快バディを快演したTBS日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』。2023年4月期に放送され、人気を博したこのドラマがスケールアップし、2025年12月24日に『映画ラストマン -FIRST LOVE-』として公開される。両目の視力を失いながらも、凄腕のFBI特別捜査官として知られる皆実広見を福山が、彼のバディとして共に事件に立ち向かう孤高の刑事・護道心太朗を大泉が演じているのはもちろん、映画ならではの新キャストもお目見えしている。

※以下、本文にはドラマ版の放送内容が含まれます。

『映画ラストマン -FIRST LOVE-』

ある事故がきっかけで両目の視力を失った、FBI(アメリカ連邦捜査局)特別捜査官の皆実広見。期間限定で、アメリカから交換留学生として来日した彼のアテンドを命じられたのは、警察庁人材交流企画室の室長・護道心太朗。ドラマ版では、肩書も性格も違う2人が、紆余曲折を経て“無敵のバディ”となり、数々の難事件を解決していく中、実は2人は兄弟だったことが発覚するという胸熱な展開が話題を呼んだ。

今回、公開される『映画ラストマン -FIRST LOVE-』は、ドラマ版からの続きだ。永瀬廉、今田美桜、木村多江、吉田羊、上川隆也らが演じるお馴染みのキャラクターに加え、皆実の初恋の人、ナギサ・イワノワ役で宮沢りえが出演。さらに、日本の映像作品初出演となる韓国の人気俳優・ロウンも登場するなど、見どころが盛りだくさんとなっている。

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(C) 2025映画「ラストマン」製作委員会
ストーリー
どんな事件も必ず終わらせる最後の切り札・ラストマンの異名を持つ全盲のFBI特別捜査官・皆実広見(福山雅治)と、警視庁捜査一課の護道心太朗(大泉洋)。数々の難事件を解決してきた無敵のバディは、ある事件のために北海道へ。そこで出会ったのは、皆実の初恋の人、ナギサ・イワノワ(宮沢りえ)。世界的な天才エンジニアであるが故に謎の組織から追われていた彼女は、命の危険を感じアメリカへの亡命を希望していた。皆実と心太朗は、護道泉(永瀬廉)やFBIから新たに派遣されたクライド・ユン(ロウン)、CIA、北海道警の合同チームと共に事件に挑むが、内通者によって情報が漏れ襲撃を受けてしまう。絶体絶命のピンチに陥った二人は果たして、愛する人を守り、事件を解決することができるのか――!?
出典:『映画ラストマン -FIRST LOVE-』

SNSには「ドラマが大好きだったから、映画が楽しみすぎる」「予告に出てくる北海道での任務が気になる」など、期待が高まっている様子のコメントが上がっている。

名コンビを演じる福山雅治と大泉洋

皆実はとても朗らかな性格であり、素晴らしく有能な捜査官だ。皆実をアテンドする心太朗も、同じく仕事のできる刑事。映画版で、再会した2人は、すでに兄弟の絆で結ばれているため、以前にも増して遠慮のない態度で接し合い、楽しそうに会話する姿に笑顔にならずにはいられない。

映画の舞台となる北海道は、大泉の出身地として知られている。劇中、心太朗は北海道出身という設定ではないのに、皆実が北海道について語ると、思わず心太朗がツッコミを入れるという演出は、本作の中で笑いを誘う場面となっている。公式サイトにある特報映像でも、そのシーンを観ることができる。

そんなふうに阿吽の呼吸で行動を共にする2人だが、皆実の初恋の人であるナギサの亡命をサポートする際、大きな危機に見舞われてしまう。本作では、アクションもビッグスケールで描かれており、全盲の皆実によるガンアクションや、心太朗の肉体アクションなど、福山と大泉による体を張った全力のシーンが非常に見応えがある。

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(C) 2025映画「ラストマン」製作委員会

ナギサは、娘のニナ(月島琉衣)と亡命を希望しているが、彼女の過去は複雑で、本作にはいくつもの謎が散りばめられている。サスペンスの要素も濃密で、予想のできない展開に釘付けになって見入ってしまうこと請け合いだ。

永瀬廉、今田美桜、ロウンが好演

本作のタイトルが『映画ラストマン -FIRST LOVE-』である通り、皆実とナギサの初恋を綴る回想パートがある。若い2人の初々しい描写が繰り広げられているので、誰が演じているか楽しみにしつつ、ぜひ劇場で確かめてみてほしい。

若い2人と言えば、映画版での永瀬と今田の爽やかな好演にも期待してほしい。ロウンが演じるユンとライバル関係のようになる、永瀬演じる泉。予告で、今田が演じる吾妻が泉に「負けんなよ」と言う場面があるが、ユンはどちらかと言うと鼻につくタイプで、チームをかき回す存在に。でも、ユンというキャラクターにも多面な要素があり、それがストーリーを面白くしている。ロウンの熱演も必見だ。

大きな満足感を得られる壮大な映画

福山と宮沢による、かつての恋人同士が大人になってから再会するという、ロマンスも感じられる設定は、本作の見どころの1つ。木村が演じるデボラは、皆実の元妻なので、“元カノ”であるナギサの亡命を成功させるミッションに、デボラが協力するにあたって、複雑な感情がやや入り乱れることに。宮沢、木村の大人の女性の心情の表現も細やかだ。

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(C) 2025映画「ラストマン」製作委員会

ストーリーは二転三転し、さまざまな伏線が回収されていき、本作を観終わった後に大きな満足感を得られた。黒岩勉による秀逸な脚本、福山や大泉をはじめとするキャストの名演技、平野俊一監督による演出が隅々まで面白く、映画館の大スクリーンで観るべき壮大な作品だと感じた。

『映画ラストマン -FIRST LOVE-』の主題歌『木星 feat. 稲葉浩志』は、主演の福山が作曲・編曲・プロデュース、B'zの稲葉浩志が作詞を手掛けており、2人の歌声が響き合う“最強のラブソング”に仕上がっている。映画の余韻を楽しみながら、この曲に聴き入ることができるのは最高だ。SNSにも「想像を超えたサプライズ」「まさかのコラボに狂喜乱舞」といった喜びの声が上がっていた。

松本若菜、向井康二らが出演するスペシャルドラマ

映画公開に続いて、2025年12月28日には、完全新作スペシャルドラマ『ラストマン-全盲の捜査官- FAKE/TRUTH』も放送される。テレビ出演することになった皆実だが、スタジオが武装したテロリストに占拠されてしまうという内容だ。松本若菜、吉田鋼太郎、下野紘、Snow Manの向井康二らの出演が発表されている。

この年末は、映画とスペシャルドラマで、たっぷりと『ラストマン』シリーズを堪能してみてはいかがだろうか。


『映画ラストマン -FIRST LOVE-』2025年12月24日(水)全国公開

出演:福山雅治、大泉洋、永瀬廉、今田美桜、ロウン、月島琉衣、寛一郎、谷田歩、黒田大輔、松尾諭、今井朋彦、奥智哉、木村多江、吉田羊、上川隆也、宮沢りえ
監督:平野俊一 脚本:黒岩勉
企画プロデュース:東仲恵吾
配給:松竹
公式サイト:https://www.lastman2025.jp
(C) 2025映画「ラストマン」製作委員会

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(C) 2025映画「ラストマン」製作委員会

ライター:清水久美子(Kumiko Shimizu)
海外ドラマ・映画・音楽について取材・執筆。日本のドラマ・韓国ドラマも守備範囲。朝ドラは長年見続けています。声優をリスペクトしており、吹替やアニメ作品もできる限りチェック。特撮出身俳優のその後を見守り、松坂桃李さんはデビュー時に取材して以来、応援し続けています。
X(旧Twitter):@KumikoShimizuWP