ローレンス兄弟の独壇場、オーストラリアが2連覇を達成【2025 Monster Energy FIM Motocross of Naitions】

大会全体を振り返ると、決勝レース1はオーストラリアのジェット・ローレンスがトップに立ち、そのまま後方を引き離してゴール。レース2とレース3は同じくオーストラリアのハンター・ローレンスが他を圧倒する走りで優勝し、ローレンス兄弟の独壇場となった。結果、オーストラリアが合計19ポイントで総合優勝を果たし、2024年に続いて2連覇を達成した。

一方、2位にはアメリカ、3位にはフランスが33ポイントの同点で入賞した。開催国アメリカは大会直前にメンバー変更があり、イーライ・トマック、RJ・ハンプシャー、ジャスティン・クーパーの3名で出場。最後まで接戦となったフランスとの争いを見事に制した。

フランスはロマン・フェーブル、マティス・ヴァリン、マキシム・ルノーというメンバー全員が各クラスで総合4位以内に入賞。3人の安定した走りが表彰台獲得の鍵となった。

また、4位となったベルギーはルーカス・クーネンとサシャ・クーネンの兄弟、そしてリアム・エバーツという粒揃いの布陣。クーネン兄弟は18歳、エバーツは21歳で平均年齢は19歳という若さながら、AMA勢が上位を占める中でトップ争いを繰り広げ、MXGPライダーとしての存在感を示した。

5位はティム・ガイザー率いるスロベニア。ガイザーが3位／4位と安定した成績を収める一方、MX OPENクラスに出場したジャン・パンサーの勢いも目を見張るものがあり、レース1では3位でゴールしチームに大きく貢献した。