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まだ見たことのない京都に泊る。【ザ・ホテル青龍 京都清水】だからからこそ出会える一生の想い出

  • 2025.11.7

近ごろ観光客が増え、人混みばかりが話題になる京都・清水周辺。そんな清水で静かに滞在しながら、いつもと違う京都に出会えるのが【ザ・ホテル青龍 京都清水】です。昭和8年(1933年)に竣工した旧清水小学校を保存・活用した緑豊か敷地では、周囲の人出や喧噪が嘘のように静か。そのうえライトアップが映える八坂の塔や、人影の少ない早朝の清水寺も散策にぴったり。ザ・ホテル青龍に泊るからこそ静かで美しい京都に出会えます。

|2年連続で1ミシュランキーを獲得

通りからホテルの敷地に入ると、八坂の塔と宿泊棟が重なる種晴らしい光景を見られます。約7,000平米の敷地には48部屋の客室を備えた3棟の宿泊棟が立ち、築90年を超えるノスタルジックな建物とともに、非日常感ただようホテルステイを楽しめます。

さらに今年も “1ミシュランキー” を獲得。これは2024年に新設されたホテルの評価指標で、建築、サービス、快適性などで卓越した経験を提供するホテルに与えられます。ザ・ホテル青龍は2年連続で獲得しました。

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▲清水寺へは徒歩8分

京都市営バスは「清水道」で下車して清水坂を進むと徒歩約4分ほど。タクシーでは京都駅から15分ほどですが、日によってホテル周辺が混み合うため、清水坂の下から徒歩で向かうと早い場合があります。清水寺へは8分ほど。八坂の塔で知られる法観寺も2〜3分の好立地です。

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▲ホテルに到着したらレセプションに座ってチェックイン

レセプションがあるのは職員室や校長室だった建物です。コンシェルジュもいて観光案内やレストランの予約などの相談ができます。

|ザ・ホテル青龍を象徴する大階段

平安時代から京都の東西南北を守る四神が北の玄武、東の青龍、南の朱雀、西の白虎とされ、東山に位置することからザ・ホテル青龍と名付けられました。旧清水小学校は東山の傾斜地にあるため中庭に大階段を設けていて、今も建物を象徴する存在のひとつになっています。

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▲1階分の高さがある大階段

コの字を描いた建物に囲まれて、大階段では街の喧噪からも切り離されます。訪れた夏の終わりはトンボが舞い、ツクツクボウシの鳴き声を聞けました。夏の夜は池に住むカエルの鳴き声が響くことも。

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▲眺望を楽しむ大階段のテラス

中庭にある大階段の最上部は広いテラスになっていて、朝食も屋外で楽しめます。小鳥のさえずりも聞こえ、正面にあるレストラン「ブノワ 京都」の屋根が京都の街を隠し嵐山方面の山々が見えることから、都会にいながらリゾートステイをしている気分を味わえます。

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▲建築当時の面影を残す腰板張りの廊下

キャビネットの上には京都ゆかりの作家のアート作品が飾られます。壁は配管が通っていて、ガラス張りの木製キャビネットで囲み敢えて見せる作り。館内の散策も楽しめます。

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▲小学校の面影を残す階段

館内にはエレベーターもありますが、是非楽しんでいただきたいのが階段を使った上り下り。学校に限らず古い料亭や老舗の日本旅館などは階段がしっかりと作られていることが多く、ホテル青龍でも建物の記憶として当時の姿を残しています。子供の身長に合わせて段差が低く、生徒がよく通るイン側がすり減っていたり。木製の手すりに生徒の落書が残っていたり。踊り場の窓は当時のまま残され、階によっても異なることをぜひ注意して見てください。

|教室を活かした客室も

48部屋のうち、小学校の既存棟を改修した客室は34室。中にはアーチのついた窓がある部屋など、現代の建築からは失われてしまった意匠を楽しめます。写真はプレミアムツイン。天井の梁などを活かすため、半光沢の白い壁が光を反射すると共に間接照明も利用して明暗を際立たせています。

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▲旧小学校の建物を活かした客室

瓦の屋根をモチーフにしたカーペットが敷かれ、オリジナルデザインの家具が置かれます。眺望は部屋の向きによって異なりますが、中庭や清水寺のほか、新たに増築した一部の客室では八坂の塔が見られます。

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▲洗面とガラス張りのバスルーム

洗面には大きなライティングミラーが架かりダブルベイシンが採用されるなど、便利さは申し分なし。レトロなデザインの水栓も雰囲気があって、利用するのも楽しめます。奥には据え置き式の重厚なバスタブが置かれ、レインシャワーを備えるなど、ゴージャスな気分を演出します。

|無料で楽しめるゲストラウンジでは舞妓さんの踊りも

1階のゲストラウンジは、7時30分から22時まで宿泊ゲストが利用できます。時間によって異なるおつまみやドリンクを無料で用意。イベントスペースとしても利用され、火曜日と木曜日は舞妓さんの踊りを披露。月曜日と金曜日は茶道体験、水曜日は和楽器(箏)の師範による演奏会が行われます。

まだ見たことのない京都に泊る。【ザ・ホテル青龍 京都清水】だからからこそ出会える一生の想い出

▲ゲストラウンジからも八坂の塔が見えました

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▲テーブルにはスイーツやおつまみが並びます

ビュッフェカウンターに並ぶおつまみは時間によってかわります。7時30分から12時まではマフィンやフルーツなどの軽朝食、12時から15時はマカロンなどのおやつやソフトドリンク、お茶などを用意。15時から22時まではワインや日本酒などを楽しめるカクテルタイムで、おつまみなどの軽食が並ぶので、夕食前のアペリティフにおすすめ。抹茶を点てる体験も行っています。

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▲カクテルタイムにはワインも登場

スパークリングワインや日本酒、ウイスキー、ソフトドリンクなどもそろえます。

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▲汲み上げ湯葉や京都の和菓子を常時用意しています

享和3年(1803年)に創業した今出川の老舗「鶴屋吉信」の和菓子も4種類並んでいました。お店を代表する「柚餅(ゆうもち)」は明治元年(1868年)に誕生。柔らかな求肥は柚子の香りと阿波和三盆糖の奥深い甘みを楽しめます。

鶴屋吉信のある今出川周辺は平安時代から続く西陣織の町。その西陣織から着想を得た「紡ぎ詩(つむぎうた)」は繭の形をしたお饅頭。

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▲抹茶と鶴屋吉信の「紡ぎ詩」

抹茶を点てる体験も行っていて、清水焼のお茶碗も好きなデザインを選べます。京都の和菓子と共に楽しめます。

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▲火曜日と木曜日は舞妓さんが踊りを披露 <画像提供:ザ・ホテル青龍 京都清水>

京都には「祗園甲部」「祗園東」「先斗町」「宮川町」「上七軒」と5つの花街があり、そのひとつがホテルから徒歩15分ほどの宮川町です。ゲストラウンジでは週2回宮川町の舞妓さん2名が踊りを披露。宿泊者は無料で鑑賞できるばかりか、一緒に写真撮影や会話もできるなどとても貴重な体験です。各日16時15分~16時45分。

|いつもと違う京都がすぐそばに

京都はもちろんですが、とりわけホテルのある清水周辺は世界中から注目される観光地。外国人観光客の人気スポットとしても知られます。特にザ・ホテル青龍に泊るからこそ、人通りの少ない夜や早朝など、静かな京都に出会えます。

まだ見たことのない京都に泊る。【ザ・ホテル青龍 京都清水】だからからこそ出会える一生の想い出

▲清水寺の開門は朝6時

ホテルからは清水坂を上って8分ほどで、清水寺の山門に行き着きます。階段の上にそそり立つ仁王門と三重塔は迫力満点。早朝は人影も少なく、ホテルの朝食前にゆっくりと見てまわれまることができます。

まだ見たことのない京都に泊る。【ザ・ホテル青龍 京都清水】だからからこそ出会える一生の想い出

▲早朝の八坂の塔

朝早い時刻でも観光客を目にする法観寺の八坂の塔周辺ですが、この日は運よく無人の風景に出会うことができました。ホテルから八坂の塔へは3分ほど。清水坂を30mほど下って大漸寺の文字が彫られた石柱の立つ路地を曲がればすぐ目の前です。清水寺から向かうなら、産寧坂(三年坂)を使えば近道です。

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▲特におすすめは夜の八坂の塔

八坂の塔は夜10時までライトアップ。世界中からこの光景を見に人々がやって来ます。皆さん写真を撮りながらとても幸せそう。この夜は海外からのお客さんばかりでしたが、日本人がこの光景を見ていないのが、とてももったいなく感じます。周囲には民家もあるので、静かに楽しむのがエチケット。民家にもカメラを向けないようにしてください。

まだ見たことのない京都に泊る。【ザ・ホテル青龍 京都清水】だからからこそ出会える一生の想い出

▲ザ・ホテル青龍は夜こそ美しいホテルです

さらに夜のホテルも素敵です。ライトアップしているのは元の校舎のみで、増築された部分は影になるよう黒で統一しています。この日撮影した “ブルーアワー” の空は日が沈んですぐの時刻で、西の空にわずかに光が残っていました。

このほかホテルでは毎週土曜日の朝7時から1時間40分ほど周辺の名所旧跡を巡る「モーニング ウォーキングツアー」を開催していておすすめです。予約制、1名¥26,000~¥36,000(料金は季節により変わります)

築1世紀をそろそろ迎えようとしている旧清水小学校を改装した【ザ・ホテル青龍 京都清水】。古い記憶を呼び起こすようなノスタルジックな建物でありながら、モダンに作り替えた館内は唯一無二の存在です。そして、このホテルに泊るからこそ出会える静かで美しい京都・清水もかけがえのないひと時。一生の想い出となる一瞬を、訪ねてみてくださいね。<text&photo:湯川カオル子 予約・問:ザ・ホテル青龍 京都清水 https://www.princehotels.co.jp/seiryu-kiyomizu/>

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