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「応援ではなく執着では」女子バレーの一部ファンが…出先での“悪質な行為”にチーム公式が注意喚起

  • 2025.11.27
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

SV.LEAGUEの女子バレーボールチーム・SAGA久光スプリングスが、2025年11月25日、選手やスタッフへの出待ち行為や盗撮などの迷惑行為について注意喚起を行いました。公式Webサイトで「商業施設等の公共の場での選手・スタッフへの出待ち行為や盗撮、追っかけ等の行為、ファンサービスを求める行為が確認されております」といった注意喚起を公開しました。

こうした問題はバスケットボールやサッカーなど、他のスポーツでも発生しており、各チームが対応に苦慮している実態が浮き彫りとなっています。

公共の場での待ち伏せや追跡行為が問題に

SAGA久光スプリングスは公式Webサイトと公式X(旧Twitter)アカウントで、商業施設などの公共の場での出待ち行為や盗撮、追っかけ等の行為が確認されていると明かしました。さらにチーム遠征時の宿泊先や施設周辺でも同様の行為があるといいます。

同チームは「ホームゲームイベント、FAN ZONE(出待ちエリア)やファンフェス(ファン感謝デー)等、チーム公式のファンサービスを通じて選手と安全に交流ができる場を設けてまいります」として、公式に用意された機会での交流を呼びかけています。

こうした迷惑行為は、他のスポーツチームでも相次いで報告されています。

バスケットボールBリーグの千葉ジェッツふなばしは、2025年9月21日に公式Webサイトで、選手やチアリーダーのメンバーに対する試合会場・ホテル・駅・空港などでの入り・出待ち行為、サインや写真撮影を求める行為は全て禁止されていると改めて周知しています。プライバシーおよびコンディション管理への理解を求めています。

サッカーJリーグのヴィッセル神戸も2025年7月14日に、同じく公式Webサイトにて、同様の注意喚起を行っています。選手・スタッフから自宅周辺や駅、空港など公共交通機関での待ち伏せ・出待ち行為、スタジアム周辺での追っかけ行為があったと報告を受けているといいます。チーム移動時や宿泊先、その周辺においても同様の行為や、ファンサービス(サイン・写真撮影・握手・物品の受け渡し等)の要求、他の利用者や従業員の方々に配慮の欠ける行動が時折見受けられるとしています。

ファンも納得の対応

SNS上ではこれらの投稿を受け、「マナーは守るべき」「ルールを守ることも選手やチームを応援することになる」といった声が上がっています。また「断られたらファンは身を引くべき」「一部のファンのワガママのせいでせっかくのファンサービスがなくなったら嫌」といった意見や、「自宅や移動先まで追いかけるのは応援ではなく執着では」「通報したほうがいいかも」と指摘する声も見られました。

一方で「呼びかけだけでなく処罰規定を設けて発表すれば抑止力になるのでは」として、より強い対応を求める意見もあります。

各チームはレギュラーシーズン中、過密日程で試合をこなしています。ある投稿では「素晴らしい試合を見せてくれる選手たちは毎試合全力を尽くしているのに、なぜ選手やスタッフを思いやれないのか」と疑問を呈する声もありました。選手のパフォーマンスを支えるためにも、ファンの適切な応援姿勢が求められています。

多くのファンはこうした各チームの動きを当然と考えている中、一部の行き過ぎたファンの行動に対し、どこまで抑止力になっているかが課題になりそうです。

選手へのリスペクトを持って応援を

スポーツチームが相次いで注意喚起を行う背景には、公共の場での待ち伏せや追跡、プライベートな場所への侵入といった行為が後を絶たない現状があります。各チームは公式イベントやファン感謝デーなど、安全かつ適切に選手と交流できる機会を設けています。

ファンと選手が良好な関係を保ち、スポーツ文化を健全に発展させていくためには、一人ひとりがルールとマナーを守り、選手へのリスペクトを持った応援を心がけることが重要です。


参考:
選手・スタッフへの待ち伏せ、出待ち行為禁止のお願い(SAGA久光スプリングス)
【お願い】試合会場・駅・空港・ホテルでの入り待ち・出待ち行為の禁止について(千葉ジェッツふなばし)
選手・スタッフへの待ち伏せ、出待ち行為禁止のお願い(ヴィッセル神戸)


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