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知られざる子連れの“セルフレジ事情” 8割超の子どもが「“ピッ”てやりたい!」親からは切実な声「優先レーンを作って!」

  • 2025.11.26
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

スーパーマーケットやドラッグストアで、近年ますます普及してきたセルフレジ。レジ列の短縮や人手不足対応などで導入が急速に進んでいますが、実は「子どもを連れての利用」には親ならではの迷いやストレスも隠れています。最新の調査によれば、親子でセルフレジを使う際に「子連れ優先レーンが欲しい」という声も上がっているそうです。

調査データをもとに「子連れ×セルフレジ」の現実とSNS上で飛び交う“生の声”をお伝えします。

8割以上の子どもが「“ピッ”てやりたい!」

StoreProが、未就学(2歳以上)~小学生の子どもを持つ親1,008人を対象に「子連れセルフレジのリアルな困りごと」に関する調査を行い、その結果を公表しました。

子どもがセルフレジを「やりたがるか?」という問いでは「いつもやりたがる(45.0%)」「ときどきやりたがる(39.6%)」と、「やりたがる」は合計で8割以上にのぼっています。

このうち「子どもがセルフレジを操作しているとき、他の利用者の視線や反応が気になったことはあるか」との問いには、約6割の人が「ある」(「よくある(15.3%)」「ときどきある(42.8%)」)と回答しています。

また、子どもと一緒に買い物をするとき、セルフレジを利用してストレスを感じる要因のトップは、「子どもが操作ミスをしてしまう(34.7%)」でした。

一方で、親としては「基本的には見守っているが時間がかかるので大変(35.9%)」、「子どもにやらせたいが、周囲に迷惑がかからないか気になる(32.8%)」「成長につながるので歓迎している(32.7%)」と感じているとの結果に。

そのため「子どもに一部だけ操作させる(38.7%)」「時間に余裕があるときだけ利用させる(34.9%)」など、子どもの“やりたい”気持ちを尊重しながら、さまざまな対策をしているようです。

このように、子連れのセルフレジ利用には「成長・体験」と「手間・他者視線」の2つの軸が交錯していることが分かります。

そんな親たちの「あったらうれしい」要望として、以下のような意見があげられました。

  • 子連れ優先セルフレジレーン 34.1%
  • 子ども向けの簡易モード 32.2%
  • 商品をまとめてスキャンできる機能(まとめ読み取り) 23.3%

親たちのリアルな声からは、利用環境や店舗設計の“思いやり”の余地が浮かび上がってきます。

出典:【レジ前で始まる親子の攻防】8割以上の子どもがセルフレジを「やりたい」、約6割の親は「疲れる」現実(StorePro)

SNSで見える“親子セルフレジあるある”

子どもがセルフレジを使うことに対して、SNS上でもさまざまな反応があり、「周囲の目や時間の制約がある」という親の葛藤が多く見受けられます。

  • 時間がないのにやりたがる子ども。私がやると激怒。イライラしかない。
  • 子どもはピッてやるの好きだけど、やらせてあげる余裕はない。
  • 子連れでセルフレジはきつい。子どもからちょっと手を離しただけで違う場所に行ってしまった。有人レジをなくさないでほしい。
  • 子どもがやりたがってもたもたするから叱ってしまう。セルフレジしかないと本当に困る。

そしてやはり、多くの親が不安や心配を抱えているように“子連れセルフレジ”を歓迎しない意見もちらほら。

  • セルフレジで幼児にやらせてる人いて、混んでる時間なのに全然進まなかった。
  • レジ待ちで長蛇の列なのに子どもにやらせるのはどうなの。
  • 急いでるのにおままごとのようにやられると困る。
  • 混雑してる時に子どもにセルフレジやらせるのはやめてほしい。

「みんなが安心して使える場」へ

子ども連れでセルフレジを利用する際には、親と子、そして周囲の利用客という三者それぞれの視点とバランスが関わっています。

セルフレジは便利になる一方で、人によっては使いにくさや気まずさを感じることもあります。特に子どもが関わる場合は、学びの機会として大切にしたい気持ちと、時間や混雑への配慮のあいだで揺れることもあるようです。

セルフレジを「早く済ませるための機械」から、「みんなが安心して使える場」へと進化させるために、多様な利用者の立場に寄り添った仕組みづくりが鍵となりそうです。


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