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詐欺師は『日本証券業協会』を『日本証券協会』に?金融庁が“異例の警告”…多要素認証すら突破されるヤバい手口

  • 2025.11.14
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

最近、金融庁や日本証券業協会などが、証券会社を名乗る詐欺について相次いで注意喚起を出しています。SNSやメールを使った偽広告、フィッシングサイトへの誘導など、その手口は日々巧妙化しており、誰もが被害に遭う可能性があります。

本記事では、実際にどのような詐欺が発生しているのか、被害に遭わないためのチェックポイント、そして万が一被害に遭ってしまった場合の対応方法について、わかりやすく整理します。

急増する証券会社を装った詐欺の実態

金融庁の発表によると、証券会社のインターネット取引サービスへの不正アクセスや不正取引による被害が急増しています。実在する証券会社のウェブサイトを装った偽サイト(フィッシングサイト)で顧客情報を盗み取り、それを使って不正な取引を行うという被害が相次いでいるのです。

また、SNS上では証券会社や日本証券業協会のロゴや著名人の写真を無断使用した偽アカウント・偽広告も多数確認されています。これらの詐欺は特定の証券会社だけでなく、どの証券会社の利用者も狙われる可能性があります。

詐欺グループは、Facebook、Instagram、X(旧Twitter)、LINEのグループチャット機能など、あらゆるSNSを悪用しています。さらに、SMS(ショートメッセージサービス)を通じて偽のメッセージを送りつけるケースも報告されており、その手口は多岐にわたります。

主な詐欺の手口を知っておこう

証券会社を装った詐欺には、いくつかの典型的なパターンがあります。

まず、「フィッシングサイト型」です。証券会社や日本証券業協会を装ったメールやSMSが届き、本文中のリンクをクリックすると、本物そっくりの偽サイトに誘導されます。そこでログインIDやパスワードを入力してしまうと、情報が盗み取られ、不正アクセスに悪用されてしまうのです。

次に、「SNS・広告誘導型」の手口があります。SNS上の偽広告をクリックすると、LINEグループへの参加や詐欺サイトへのアクセスを促されます。グループ内では「寝ている間に利益が出ます」「クリックするだけで月収100万円」といった非現実的な謳い文句で投資を勧誘し、最終的には個人名義の口座への入金を要求してきます。

さらに巧妙なのが「リアルタイムフィッシング」です。利用者がフィッシングサイトで入力した認証情報を、詐欺グループがリアルタイムで盗み取り、正規サイトで不正アクセスを行うという手口で、多要素認証すら突破されてしまうケースがあります。

また、電話を使った古典的な手口も健在です。証券会社の社員や日本証券業協会の役職員を名乗って、「未公開株の返金手続き」「特別な投資チャンス」などと称して金銭を要求してくるケースも報告されています。

詐欺を見破るチェックポイント

詐欺被害を防ぐためには、いくつかのポイントに注意することが重要です。

まず、メールやSMSに記載されたリンクは、たとえ見覚えのある送信者からであっても、安易にクリックしないことです。証券会社のウェブサイトにアクセスする際は、事前に正しいURLをブックマーク登録しておき、必ずそこからアクセスするようにしましょう。

SNSでは、公式アカウント名とユーザー名が一致しているか確認してください。偽アカウントは、例えば「日本証券業協会」を「日本証券協会」と微妙に変えているケースがあります。また、広告主の所在地が証券会社の本店・支店と異なっていないかもチェックポイントです。

「元本保証」「確実に儲かる」「勝率95%」といった、必ず利益が出ることを謳う広告は要注意です。投資に絶対はありませんし、証券会社がこのような表現を使うことはありません。

さらに、特定の銘柄購入のために個人名義の口座への入金を求められた場合は、ほぼ間違いなく詐欺です。正規の証券会社が個人口座への振込を指示することはありません。

セキュリティ対策として、各証券会社が提供している多要素認証や通知サービスを有効にすることも大切です。パスワードは使いまわしを避け、数字・英大小文字・記号を組み合わせた推測が難しいものにしましょう。また、PC・スマートフォンのOSやセキュリティソフトを常に最新の状態に保つことも、マルウェアによる情報窃取を防ぐために有効です。

被害に遭ってしまったときの対応

もし詐欺の疑いがある場合や、実際に被害に遭ってしまった場合は、速やかに行動することが重要です。

まず、怪しいと感じた時点で、すぐにやり取りを中断してください。絶対に入金は行わないでください。そして、証券会社の公式ホームページに記載されたコールセンターに問い合わせ、不審な点を報告しましょう。

フィッシングサイトに情報を入力してしまった可能性がある場合や、不審な取引の心配がある場合は、速やかにパスワード等を変更することが必要です。また、こまめに口座の状況を確認し、身に覚えのない取引がないかチェックすることも大切です。

被害の相談窓口としては、

  • 金融庁金融サービス利用者相談室
  • 日本証券業協会の「株や社債をかたった投資詐欺」被害防止コールセンター
  • 警察相談専用電話(#9110)

などがあります。各窓口の情報は2025年11月13日時点のものです。ご利用の際は、必ず公式サイトで最新の情報をご確認ください。

少しでも不審に思ったら、一人で判断せずに専門機関に相談することが、被害を最小限に抑える鍵となります。

安全な取引環境を守ることが投資の第一歩

証券会社を装った詐欺は、手口が巧妙化しており、「自分だけは大丈夫」という油断が一番危険です。少しでも「おかしいな」と感じたら、すぐに立ち止まって確認する習慣をつけましょう。

日頃からセキュリティ意識を持ち、メールやSNSのリンクは安易にクリックしない、正規サイトはブックマークからアクセスする、多要素認証を有効にするといった基本的な対策を徹底することが重要です。

将来の資産形成のためにも、安全な取引環境を守ることが投資の第一歩です。万一のときの対応先を覚えておくことで、被害を最小限に抑えられます。証券会社からの連絡に少しでも違和感を覚えたら、必ず公式の窓口に確認するようにしてください。


参考:
インターネット取引サービスへの不正アクセス・不正取引による被害が急増しています(金融庁)
証券会社や日本証券業協会を騙ったSNS上の偽広告等に注意!(金融庁)
証券会社や日本証券業協会をかたる偽アカウント・偽広告等にご注意ください!(日本証券業協会)


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