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人気雑誌の表紙《未成年の入浴シーン》に「最高」「エロい」と大絶賛も“同じ構図で女性”なら大炎上と物議…「誰も騒いでなくてワロタ」に5万いいねの矛盾

  • 2025.11.4

人気雑誌の表紙がプチ物議!?

人気雑誌の表紙がプチ物議!?※画像はイメージ
人気雑誌の表紙がプチ物議!?※画像はイメージ

2025年11月6日に発売されるフィットネス誌『Tarzan』の表紙がSNSで話題になっています。話題となっているのは、2025年11月27日号 増刊で、表紙には、アニメ『呪術廻戦』の虎杖悠仁(高校1年生)と東堂葵の描き下ろしイラストが描かれています。

温泉で上半身裸、タオル一枚という、肉体を強調した健康的なイラストなのですが、これが「最高!」「エロい」と絶賛される一方で、ある種の“違和感”を覚える声も上がっています。

「騒がれないの、なんで?」たった一言に5万いいねの共感

多くのファンが「筋肉ヤバい」「健康美!」と盛り上がる中、X(旧Twitter)ではこんな投稿が話題になりました。

「お、これは未成年の性的搾取案件やんと思ったら誰も騒いでなくてワロタ」

この率直な意見には、なんと5万を超える「いいね」がつき、多くの共感を集めています。

そう、問題の核心は、「もし、同じ構図で女子高生キャラクターが、健康雑誌の表紙で濡れた上半身裸のイラストになっていたら…?」ということ。

おそらく、瞬く間に「倫理的に問題だ」「性的搾取だ」と大炎上し、発売中止にまで追い込まれていた可能性も否定できません。それにも関わらず、今回、5万いいねの共感を呼んだのは、私たちの中で無意識に存在する「ジェンダーのダブルスタンダード(二重基準)」を浮き彫りにしています。

「男の裸」が炎上しにくいワケ

なぜ、男性キャラクターの身体表現は「健康的」「作品愛」として受け入れられやすく、女性の身体表現は即座に「性的消費」と見なされやすいのでしょうか?専門家の見解やデータから、この背景を探ります。

男性=「健康美」、女性=「性的描写」の刷り込み

ジェンダー研究によると、メディアにおいて男性が性的対象として批判されることは、女性に比べて約40%も少ないことが示されています。

男性の裸は、今回の『Tarzan』のように「フィットネス」や「筋肉美」といった健康の文脈で容認されやすい傾向があります。一方、女性の裸は 「性的描写」や「保護の対象」として、倫理問題に直結しやすい文化が根強い傾向があります。

また、男性の肉体表現は「努力の賜物」や「力強さ」の象徴として受け入れられやすい一方、女性のそれは長らく「規制の対象」として扱われてきた歴史が影響しています。

「キャラ愛」が違和感を凌駕するファンの力

今回の表紙への批判は全体のごく一部に留まっています。これは、熱狂的な『呪術廻戦』ファンが「推し」の表紙を「作品愛」や「特別な企画」として熱烈に支持した結果と言えます。

「筋肉がエロい」「温泉特集にぴったり」というポジティブな意見が圧倒的多数を占めており、批判的なジェンダー意識の視点は、ファンの熱量によってかき消されてしまった構造が見て取れます。

今日は「いい推しの日」

本日、11月4日は「いい推しの日」。推しへの愛を叫びたくなるこの日に、私たちは「推し」にまつわる今回の物議をどう受け止めるべきでしょうか。

「推し活だからOK」と受け入れるのか、それとも「ジェンダーの平等な視点から疑問を感じる」のか――。『Tarzan』914号増刊は、「科学的に正しい温泉」特集が目玉コンテンツ。価格は、税込み930円(Kindle版は730円)で11月6日(木)発売。

(LASISA編集部)

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