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『定年までにお金を貯めたい人』が今すぐ始めるべき…“2つの行動”とは?【お金のプロが解説】

  • 2025.11.11
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

人生設計において、定年までに十分なお金を貯めることは多くの人にとって大きな目標です。しかし「どこから手をつけていいかわからない」「何から始めたらいいの?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。貯蓄が思うように進まない理由には、収入の低さや支出の多さだけでなく、計画の不十分さが影響していることもあります。

そこで今回は、定年までにお金を貯めたいと考えている方が「今すぐ始めるべき2つの行動」をわかりやすく紹介します。

お金を貯めるためのスタートダッシュはこれ!

お金を貯める第一歩は、自分の収入と支出をしっかり把握することです。収支の見える化とは、毎月入ってくる給料や副収入と、家賃や食費、光熱費などの支出を明確にすることを指します。意外に思うかもしれませんが、この基本的な行動がなければ、効果的な貯蓄計画を立てるのは難しくなります。

具体的には家計簿アプリを活用したり、銀行の明細を定期的にチェックしたりする方法があります。こうしたツールを利用すると、どのような項目でどのくらいお金を使っているかがひと目でわかり、無駄遣いの発見や支出の見直しがしやすくなります。

また、貯蓄のためには毎月の予算枠を決めて、使いすぎを防ぐことが大切です。余剰資金があれば、まずは緊急時の生活費として3か月から6か月分を貯めることを目標にするのがよいでしょう。これができると、予測できない出費にも対応しやすくなります。

資産形成の土台づくりに活用したい積立や投資

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

定年までに資産を増やす方法として「積立」と「投資」が挙げられます。まず、毎月一定額を貯める「積立」は資金計画を立てやすく、計画的に貯蓄を増やせる点が魅力です。貯金口座に積み立てる方法もシンプルで初心者に取り組みやすいでしょう。

次に、投資は元本割れのリスクがある反面、長期的には貯金よりも高いリターンを期待できる可能性があります。特にインデックスファンドによる分散投資はリスクを抑えつつ資産を増やす効果的な手法として知られています。

このように積立と投資は、それぞれの特徴を活かして組み合わせることで、安定した資産増加を叶えてくれるでしょう。

“まず自分の生活を知り、計画的に資産を増やす”ことから

定年までにお金を貯めようと考えたとき、最初にすべき重要なことは「収支の見える化」と「積立・投資の活用」の2つだといえます。収支の管理が改善されることで日々の無駄遣いに気づきやすくなり、貯蓄に回せるお金を増やすことができます。さらに計画的に投資を行うことで資産の増加が加速するでしょう。

大切なのは、何か特別なテクニックではなく、「自分の状況を知る」「将来に向けてコツコツ取り組む」というシンプルなステップを日々積み重ねること。そうした積み重ねが、定年後の安心感につながっていくでしょう。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。