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『お金がないのは収入のせい』と思い込む人が見落としている…“家計管理のミス”とは?

  • 2025.11.10
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

「給料が少ないからお金が貯まらない」「収入が足りないから生活が苦しい」と感じている人は多いもの。でも本当に収入だけが原因でしょうか?実は家計管理の仕方に原因があるケースも少なくありません。収入以上に、お金をどう使うかが家計の安定を左右するとも言われています。この記事では「お金がないのは収入のせい」と思い込んでいる人が見落としがちな家計管理のミスについて、具体例や背景を交えながらわかりやすく解説していきます。

知らずにやりがち!家計管理で失敗しがちなポイント

お金の問題でまず注目されるのは収入額ですが、実際には「収支のバランス」「支出の見直し」がポイントとなります。つまりいくら稼いでも、使い方に無駄やミスがあればお金は貯まりにくくなるのです。

具体的には、以下のような家計管理の落とし穴が挙げられます。

  • 支出の把握不足:何にいくら使っているかを明確にしていないため、無駄遣いに気づきにくい
  • 節約の方向性がずれている:無理な節約で逆にリバウンド支出が増えたり、重要支出が見落とされる
  • 固定費の見直し不足:家賃、通信費、保険料など継続的にかかる費用を放置している
  • 計画性の欠如:収入の変動や将来の出費を考えていないため、急な出費に対応できない

これらは収入以上に家計の安定度に大きく影響すると言われています。支出の管理が甘いと「収入が増えてもすぐなくなる」という悪循環に陥る可能性もあるのです。

「収入以上の豊かさ」をめざすために大切なこととは?

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

お金がない理由を収入だけに求めると、改善の視点が狭くなってしまうことがあります。もちろん収入を増やすことも重要ですが、それ以上に「家計の見直しによる支出の最適化」が毎月の生活を安定させ、将来の安心につながると考えられます。

家計管理は先に述べたような支出の可視化と分析が何より大切です。何にどのくらい使っているかを知るだけでも、「本当に必要なもの」「削減できそうなもの」が見えてきます。また固定費のチェック浪費につながる習慣の改善も並行して行うことで、効率良く家計を整えることにつながります。これにより、収入を増やさなくても手元に残るお金を増やすことができるでしょう。

収入が増えるのを待つのではなく、まずは「今ある収入の範囲内でどう工夫するか」に目を向けてみるのもひとつの方法と言えます。

 収入だけでなく家計の「中身」にも目を向けてみよう

今回ご紹介したように、お金がない理由を単に収入のせいと決めつけるのは視野が狭くなりがちです。家計には見落とされがちなポイントや、習慣、固定費の扱いなど、意外と見つけにくい課題が潜んでいます。

無理なく続けられる範囲で家計を見える化し、支出の見直しや固定費の最適化に取り組むことが、長い目で見て家計の安定や豊かさにつながります。収入増だけに頼らず、まずは自分の家計の「中身」を検証してみることから始めてみてはいかがでしょうか。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。