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『老後に生活費が足りない人』がやっている…知らずに損する“公共料金”や“固定費”の落とし穴とは

  • 2025.11.8
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

老後の生活費がなかなか足りない…そんな不安を抱える人は少なくありません。年金だけではどうしても生活が厳しい、貯金も思うように減らせない、そんな状況の中で、実は知らずに損をしてしまっているのが毎月の公共料金や固定費です。光熱費、通信費、保険料など、見直しや削減を怠ってしまうと、老後の家計を圧迫する一因になる可能性があります。

今回は、老後に生活費が足りない人が無意識に陥りがちな公共料金や固定費の落とし穴について、掘り下げてみました。

固定費見直しの盲点?知らずに損する公共料金のカラクリ

固定費とは毎月ほぼ一定額かかる費用のこと。老後は収入が減るため、支出を抑える工夫が大切です。まず注目したいのが「公共料金」です。電気・ガス・水道代は毎月必ずかかるとはいえ、その料金体系や契約内容によっては無駄が潜んでいる場合があります。

たとえば、電力会社やガス会社を変更できる地域に住んでいる場合、プランを見直すだけで月々数百円から数千円の違いが生まれるでしょう。特に最近では電力自由化により、多様な料金プランが登場していますが、どれを選ぶべきか理解せずに今のまま使い続けている人は少なくありません

また、水道料金は自治体ごとに異なりますが、一人暮らしや高齢者の世帯を対象に、減免制度を設けている場合があります。こうした公共料金の落とし穴は、毎月の支出にじわじわと影響を及ぼし、老後の家計負担を大きくしてしまうのです。

意外と見落としがちな固定費と見直しポイント

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

公共料金以外にも、老後の生活に影響を与える固定費はあります。通信費や保険料、サブスクリプションサービスなどです。たとえば、携帯電話やインターネットの契約。老後も現役時代と同じ高速大容量のプランを使い続けたり、高額なオプションを外さずにいたりすると、必要以上に支払いが増える場合があります。

では、具体的にどうすれば固定費の無駄を減らせるのでしょうか。効率的な見直しポイントをいくつかご紹介します。

  • ・公共料金はまず現在の契約内容と利用状況を把握すること。プラン変更や契約会社の見直しが効果的かどうか検討する。
  • ・自治体の減免制度や高齢者向けの支援サービスを積極的に調べ、利用可能なものは申し込む。
  • ・通信費は使用パターンに合ったプランや割引サービスがあるかチェック。不要なオプションを外す。
  • ・保険は健康状態や家族構成の変化に合わせて適切に見直しを行う。無駄な保障や重複契約は整理する。
  • ・定期的にサブスクリプションや会員サービスの利用状況を振り返り、不要なら解約や見直しを検討する。

通信費などは「家族割」や「高齢者向け割引」を利用できるケースもあります。これらの割引サービスを知らずに放置してしまい、料金が高止まりしているケースも少なくありません。また、保険の見直しも重要です。老後になると医療保険や生命保険の必要性が変わるため、現状の契約が適切かどうか確認せず放置していると、過剰な支払いが続くことがあります。

ただし、固定費の見直しは「必要なものまで削る」ことにつながらないよう注意が必要です。特に老後の生活に安心感をもたらすサービスや保障は、一定のコストをかける価値があるとも言えます。自分自身の生活スタイルや健康状態、趣味の優先順位を踏まえたうえで判断することが大切です。

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出典:マネーシップス 石坂貴史

毎月のちょっとした工夫が老後の安心につながる

老後の生活費が足りないと感じている方は、日々の固定費の見直しが思わぬ効果を生む可能性があります。公共料金の契約プランを見直したり、受けられる減免制度を調べて利用したりするのは、それほど大きな労力をかけずに始められる節約方法のひとつです。

また、通信費や保険料、サブスクリプションなどの固定費も、節約できる余地がないか一度チェックしてみることで、月単位でも数千円の節約につながることがあります。それが年間では数万円、数十万円の差になることも少なくありません。

老後の家計を安定させるには、収入面だけでなく支出面、特に毎月発生する固定費に目を向けることが鍵。じっくり自分の支出パターンを把握し、賢く管理する習慣をつけることをおすすめします。


監修者:石坂貴史

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証券会社IFA、2級FP技能士、AFP、マネーシップス運営代表者。累計1,100件以上のご相談、金融関連の記事制作、校正・監修を手掛けています。「金融・経済、不動産、保険、相続、税制、教育」の6つのFP分野が専門。お金の運用やライフプランの相談において、ポートフォリオ理論と行動経済学を基盤にサポートいたします。


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