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「結果的に損をするかも」 日用品のまとめ買いで“買うべきもの”と“避けた方がよいもの” FPが解説!

  • 2025.11.9
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

スーパーやドラッグストアで、「まとめ買いセール」を見つけると、ついお得だと思って大量に買ってしまうことがありますよね。実際、日用品はまとめ買いをしたほうが節約になるイメージも強いもの。しかし、まとめ買いが損になることもあるのです。

なぜまとめ買いは結果的に無駄になってしまうのか?どのようなものはまとめ買いしても得なのか?今回はそのような疑問を中心に、日用品のお得な買い方について、わかりやすく解説します。

まとめ買いの落とし穴とは?意外と知らない「損をするパターン」

まとめ買いには、単価が安くなったり、買い物に行く手間が減ったりとメリットがあります。しかし、いくつか気をつけたいポイントも存在します。

まず、気をつけたいのは、入れ替わりの激しい商品です。たとえばシャンプーやリンス・洗剤などで、新商品が気に入ったからとまとめ買いをする場合もあるでしょう。しかし、こういった商品は定期的に商品がリニューアルされたり廃盤になることもあります。そのような場合、商品の入れ替え等で安くなる可能性が高いため、必要以上のまとめ買いは損をする可能性があります。

また、置き場所の問題も見逃せません。よほど大きな家でなければ保管スペースに限りがあるため、収納場所を確保するために新たに収納用品を買ったり、家が散らかってしまうことも少なくありません。結果として他の商品が買いにくくなったり、管理が雑になり値段の高い別のものを使わざるを得なくなります。

さらに、まとめ買いの特売が本当にお得かどうかも見極めが必要です。セール価格と通常価格の差がわずかであったり、まとめ買い専用で販売されている場合は、必要以上の量を購入しなければならず、結果的に使い勝手が悪くなることもあります。適切な量を見極められないと、使いきれないうちに品質が落ちてしまうケースもあります。

まとめ買いするならコレ!損をしにくい日用品

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

それでは、まとめ買いをしても比較的損になりにくいものはどのような日用品でしょうか。ポイントは「消費量が安定している」「長期間保存できる」「品質劣化しにくい」という点です。たとえば、洗剤やトイレットペーパー、ティッシュペーパー、歯磨き粉などはまとめ買い向きの代表例と言えます。

これらは消費ペースが一定であり、劣化も比較的遅いため、まとめ買いによる単価の割引や買い物回数の減少で節約につながりやすい傾向があります。

最近は通販やドラッグストアで無駄なく小分けに購入できる商品も増えています。購入前に自宅での使い方や保管状況、使う頻度を考えてみると、まとめ買いに向くかどうかの判断材料になるでしょう。

まとめ買い上手は生活と財布の味方!賢い日用品購入法のポイント

日用品のまとめ買いには、「使い切れずに無駄にしてしまうリスク」や「保管スペースの負担」といったデメリットがあります。しかし、使う量が安定していて長持ちするもの、例えば洗剤やトイレットペーパーのようなものは、まとめ買いの恩恵を受けやすいものです。逆に、商品の入れ替えが激しいものは、必要に応じて買い足す形が無駄を避けるポイントになるでしょう。

また、セールや割引につられて「必要以上に買う」ことは結果的に損につながる可能性があるため注意が必要です。買い物をする前に消費量や保管場所を見直し、本当に必要な量を見極めることが、賢い買い物につながります。日用品のまとめ買いを上手に活用すれば、生活の利便性を高めながら無理なく節約が期待できます。ぜひ実践してみてくだい。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。