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「ユーザー利用率No.1」なぜ今『iPhone SE』が売れる?→“ホームボタン”だけじゃない、納得の理由とは【プロが解説】

  • 2025.12.3
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出典元:photoAC(※画像はイメージです)

MMD研究所による2025年9月の調査で、iPhoneユーザー約1万6千人のうち18.6%がiPhone SE(第二、第三世代を含む)を使用しており、トップとなりました。

最新のiPhoneが次々と登場する中、なぜ今も多くの人が「iPhone SE」シリーズを選び続けているのでしょうか。SNSでは、「ホームボタンが好き」「圧倒的に使いやすい」などの声が寄せられています。

ホームボタンを搭載したクラシックなデザイン、そして中古市場での手頃な価格。一見すると「古い」と思われがちなこのモデルには、実は現代のユーザーにとって見逃せない魅力が詰まっています。

ガジェットブロガーのヒロさんに、iPhone SEが支持される理由、Touch IDの利便性、そして型落ちiPhoneの「本当の実力」について詳しく解説していただきました。

中古価格の安さと最新OS対応が生む「コスパの良さ」

---日本でiPhone SEが高い人気を維持している背景には、ホームボタンやサイズ感以外に、どのようなユーザー心理や使用環境の要因が関係しているのでしょうか?

ヒロさん:

「iPhone SEは片手で操作がしやすいサイズ感であることや、クラシックなデザインであることに魅力を感じる人もいるでしょうが、個人的にはiPhone SE 第2世代やSE 第3世代は中古価格がFace IDタイプのiPhoneよりも安いというのはあるかと思います。

日本は物価高になっていて中古iPhoneの需要もあるのですが、iPhone SE 第3世代は3万円前後、iPhone SE 第2世代は2万円前後が大体の相場になっています。ガジェットに興味があったり最新技術を体験したい人は新しいiPhoneを使っているイメージがありますが、最低限の機能だけ備わっていれば良いという考えの人も多いでしょう。

そして、2025年冬現在ではiOS 26が最新のOSですが、iPhone SE 第2世代とSE 第3世代は対応しているので、中古で割と安価で手に入れられるだけでなく最新のOSも利用できるのも大きいのかなと思います。

近年のiPhoenはスタンダードモデルでも10万円を超えるので、スマホにはあまりお金をかけたくない人が多いからこそ中古iPhoneの需要も高いのでしょう。スマホで基本的にやれることは最新モデルでも型落ちモデルでもあまり変わらないので、iPhoen SEを選択肢に入れている人も多いのかなと思います。」

Touch IDとホームボタンが支持される理由

---iPhone SE人気の理由として「ホームボタン」が挙げられますが、Face IDよりTouch IDを好むユーザー心理や、片手操作へのこだわりなど、日本特有の使用傾向はありますか?

ヒロさん:

「Face IDとTouch IDにはそれぞれメリットとデメリットがあるのですが、Touch IDは指が濡れていると画面ロック解除ができないこともありますが、指をホームボタンに乗せるだけで画面ロック解除ができる利点があります。

例えば、机に置いてあるiPhoneを持ち上げる必要がなくて、動作としては指をホームボタンに乗せるだけですぐに使えることを便利に思っている人もいるでしょうし、マスクをしていても簡単に画面ロック解除ができる点を評価している人もいるかなと。

あとは、片手操作にこだわる人たちも一定数いることもあるのかなと思われます。日本人を含めてアジア系の人は欧米人に比べて手が小さいということで、特に日本人には小型iPhoneは評価が高かったです。

なので、ホームボタン非搭載で5.4インチのiPhone 12 miniやiPhone 13 miniを高く評価をする人もいます。小型iPhoneは片手操作が可能で、シャツやズボンのポケットにも入りやすく、尚且つiPhoneは型落ちでも性能は高いです。小型iPhoneの良さを発信しているブロガーやYouTuberもいますし、特に手の小さい日本人には片手操作がしやすくて、中古価格も安いiPhone SEシリーズを選んでいる人も多いのかなと思います。」

型落ちiPhoneでも「十分に高性能」という事実

---今後、「iPhone SE」の購入を検討している方や、機種変更に迷っている方が、自分に合った選択をするために押さえておくべき最も重要なポイントを教えていただけますでしょうか。

ヒロさん:

「iPhoneは最新モデルが出るとメディアなどで話題になるので、どうしても最新モデルが注目されがちです。

しかし、iPhoneは型落ちモデルでも性能は十分に高いということです。Apple製品の多くに言えることですが、スタンダードモデルでも性能は高いので、多くの人の使用用途では十分に使えると考えています。

なので、資金があり最新モデルがどうしても欲しい人や数年前の機種から買い替えという人であれば、最新のiPhoneを購入するのでも良いと思いますが、型落ちモデルでもiPhone Proモデルでなくても多くの人には十分に実用的です。

多くの人は、通話やメール以外の用途だと、ネットブラウジングや動画視聴、音楽鑑賞やSNSの利用などになるでしょう。また高負荷のかかる動作でない限りは、よほど古いiPhoneでなければあまりストレスを感じずに使える事ができるでしょう。

カメラ性能も本格的な撮影をせずに気軽に撮りたい程度であれば、iPhone SE 第3世代やiPhone 16eでもある程度画質の良い写真を撮る事ができます。

その人によって予算が違っていたり、iPhoneに求める性能は異なるのでしょうが、少し型落ちのiPhoneでもスタンダードモデルでも性能は高いのは少し抑えておいた方が良いのかなと思います。」

「自分に合ったiPhone」を選ぶことが、賢い選択

最新モデルの華やかさに目を奪われがちですが、iPhone SEをはじめとするモデルには「価格」「使いやすさ」「十分な性能」という明確なメリットがあります。

特に、日常的な用途であれば型落ちモデルでも快適に使えるという事実は、スマホ選びの新しい視点を与えてくれます。

予算や用途に合わせて、自分にとって本当に必要な機能を見極めること。それが、これからのiPhone選びにおいて大切な考え方と言えるでしょう。


出典元:MMD研究所「メイン利用のスマホ端末、iPhone率は48.3%、Android率は51.4% 2024年と比較するとAndorid率が1.3pt増加」


監修者:ヒロ
ガジェットブロガー、Webライター。東京都出身東京都在住。2021年よりApple製品などを中心とするガジェットやゲーム、PC周辺機器や通信回線などをテーマに関するブログを運営。継続的に更新を続けてブログ記事公開数は250を超える。noteも2024年9月よりコンスタントに投稿している。iPhoneやiPadなどの多くのスマホやタブレット端末の使用経験あり。カメラやゲームなどのガジェットやスポーツ観戦にも興味があり趣味にしている。ブログやnoteでは商品やサービスの特徴やメリットデメリットなどを分かりやすく、読者の方にとって有益に感じられる記事作りを心がけている。