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「1分も休憩をとれない現実」→元教員が明かす、小学校の“リアルなタイムスケジュール”とは

  • 2025.10.31
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出典:photoAC(写真はイメージです)

こんにちは。元小学校教員で、現在はWebライターをしているみずいろ文具です。

年々過酷さを増している学校現場では、いつも時間との戦いが続いています。私が教員として働いていた頃も、常に目まぐるしく、休む暇のない毎日でした。

今回は、そんな“休憩ゼロ”のリアルな1日を、タイムスケジュール形式でご紹介します。

朝8時前、すでにフル稼働

私が勤務していた学校の出勤時間は8時15分でしたが、ほとんどの先生は7時台には学校に到着しています。

授業の準備、行事の準備、お便りの作成…。

始業前からすでに仕事が始まっており、チャイムが鳴るころには息切れ気味です。

午前中はノンストップで授業

朝の会・1時間目・2時間目と授業を続けて行い、休み時間は子ども対応の時間です。

外で鬼ごっこをしたり、教室でトラブルの仲裁をしたり。委員会活動の見守りをすることもあります。

休み時間が終わればまた3時間目・4時間目の授業へ。

高学年では専科の先生が担当する教科もあり、その時間に職員室でテストの丸つけや教材準備を進めます。

しかし、近年は専科教員が人手不足のため配置されないことも多く、担任がすべての教科を受け持つケースも珍しくありません。

給食時間ももちろん「指導の時間」

給食の時間は子どもたちにとって待ちに待った楽しみなひととき。

でも先生にとっては、当番の見守り、配膳の手伝い、おかわりの管理などやることが山積みです。

食事のマナーや食育の指導も欠かせません。

特に、アレルギー対応は子どもの命にかかわるので、栄養教諭からの資料でしっかりと確認します。

自分自身が食べる時間は、いつも10分あるかどうか。

まさに、空腹を忘れるほどの忙しさでした。

片付け、掃除、午後の授業

給食が終われば昼休み…と言いたいところですが、実際に休めることはほとんどありません。

給食の後片付けが終われば掃除の時間。

低学年は手助けが必要で、担任も一緒に雑巾を持ちます。高学年になると複数箇所の掃除を担当するため、さまざまな場所に目を配りながら見守ります。

掃除が終わった後は子どもたちの自由時間。

午前中の休み時間と同じく、鬼ごっこや委員会活動、子どもたちの遊びなどに付き合う、体力勝負の時間です。

午後の授業、そして“本当の仕事時間”は放課後から

午後も5・6時間目まで授業を続け、15時過ぎに子どもたちを見送った後、ようやく職員室へ。

ですが、そこからが仕事の“第2ラウンド”です。

会議、行事準備、保護者対応、家庭訪問、通知表の記入、テストの丸つけ、研修…。

気づけば夜7時を過ぎていることも珍しくありません。

そして驚くべきは、それだけ残業しても、教員として最も大切なはずの“授業準備”に充てられる時間が、ほとんどなかったということです。

ちなみに、私が勤務していた学校では、16時からの45分間が休憩時間として設定されていました。

けれど、「ここで休んだら終わらない」と、机に向かう先生がほとんど。

休憩時間に会議が設定されていることも多く、「本来はおかしいよね」と同僚と話しながらも、やむを得ず仕事をしていました。

「休憩を取れない」は当たり前ではない

労働基準法では、「6時間を超える勤務には45分以上の休憩」が義務付けられています。

しかし、学校現場では、それがほぼ実現していません。

教員だった15年のうちに4つの学校で勤務しましたが、どこも同じでした。

トイレにもなかなか行けず、膀胱炎を繰り返していましたが、同僚からは「職業病だね」と言われました。

いつの間にか、1分も休憩をとれない現実を“子どもたちのためだから、仕方ない”と受け入れていたのです。

でも、現場を離れた今だからこそ、「あの環境は、やっぱりおかしかった」と感じています。

「先生も人間」だからこそ、余裕を

休憩がとれない毎日は、心と体の余裕を少しずつ奪っていきます。

ほんのわずかでも、子どもたちと離れて一息つける時間があれば、また笑顔で教室に戻れるのに。

そう感じる瞬間が何度もありました。

“子どもたちのために”と頑張る先生たちが、少しでも自分を大切にできる環境をつくること。

そのために、業務を削減し、制度を整えること。

それが、結果的に子どもたちのためにもなると私は思います。



ライター:みずいろ文具

関東の公立小学校で15年間、子どもたちと向き合ってきました。教室での日々を通して感じた喜びや戸惑い、子どもたちから教わったことを、今は言葉にしています。教育現場のリアルや、子どもたちの小さな成長の瞬間を、やさしい視点でお届けします。


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