1. トップ
  2. 「気づいたら乗客は私達だけ」フライト前日、元CA4人が真っ暗な電車に監禁される?海外での恐怖体験にゾッ…

「気づいたら乗客は私達だけ」フライト前日、元CA4人が真っ暗な電車に監禁される?海外での恐怖体験にゾッ…

  • 2025.10.19
undefined
出典元;photoAC(画像はイメージです)

みなさま、こんにちは。元国際線CAのかくまるめぐみです。

海外旅行先で言葉が通じず、困った経験をされた方は多いのではないでしょうか?

実は、国際線CAでも英語圏以外の国へ行くと、言葉が通じずに苦労することが少なくありません。

ときには現地語が理解できなかったばかりに、とんでもないトラブルを引き起こしてしまうことも。

そこで今日は、元国際線CAの私が海外ステイ先で遭遇した、まさかの恐怖体験をご紹介します。

完璧な準備のはずだった小旅行

スイスでのステイ中に、同僚4人と観光へ出かけた際に起きたエピソードです。

滞在ホテルからは電車を乗り継いで2時間ほどの距離にある、可愛らしい小さな街を訪れる予定でした。

出発前にはホテルのコンシェルジュで電車の出発時間や乗り換え駅を確認し、メモもしっかり取って「これなら間違いないわね」と、完璧に準備したつもりだったのです。

駅に着いて予定通りの電車に乗り込み出発すると、「アルプスの少女ハイジみたいな世界が広がっているのかしらね」と同僚たちと話しながら、車窓から流れるスイスの美しい風景を満喫していました。

電車内で異変の始まり......

電車に乗って1時間ほどたったころでしょうか。ある駅に到着すると、何やら乗客たちがゾロゾロと電車から降りていきました。

電車内にはドイツ語やフランス語でアナウンスが流れていましたが、残念ながら私たちには理解できません。

「どうしてこの駅でみんな降りるのかな?」
「この駅には大きな会社があって、みんな出社途中なのかしら?」

そんなお気楽な会話を交わしながら、少し不安を感じつつも座席にそのまま座り続けていました。

なぜなら、この駅は私たちが乗り換えをする予定の駅ではなく、もしここで降りてしまったら目的地に辿り着けなくなるのではないか、と不安だったためです。

ところがふと気がつくと、車内を見渡しても誰もいません。電車の中に残っているのは、私たち4人だけになっていました。

小さな胸騒ぎからプチパニック......車庫に監禁?

さすがに異様な光景を目の当たりにして、私たちも「何かおかしい」と胸騒ぎを感じました。

ところが、こんな状況でも「ここで降りて目的地に辿り着けなかったらどうしよう」という心配から、電車を降りる決心がつかなかったのです。

そして、4人で異変を感じつつも車内に居座り続けていたその時、事態は急展開を迎えました。

乗っていた電車のドアが閉まると同時に、電車内の電気が消えてしまったのです。しかも、照明が消えたまま電車が動き出してしまいました。

電車内の照明が消されたまま発車するなんて、どう考えても尋常ではありません。

「どうしよう。絶対おかしいよね?」

動揺しながら4人で顔を見合わせていると、あろうことかこの電車は数分走った後に、真っ暗な車庫へと入ってしまったのです。

脱出できなければフライトに間に合わない!

真っ暗な車庫で電車が止まり、窓の外を見渡してみると、何台もの電車が静かに停車していました。

ふと「このまま誰にも気づかれなかったら、このまま電車内で夜を明かすの?」「もし、犯罪に巻きこまれて拉致されてしまったら?」こんなことが頭をよぎり、恐怖心に襲われました。

当時は、今のように海外でも通信できる携帯電話もなく、外部の人に助けを求めることもできない状況だったのです。

ただただ「明日のフライトに間に合わなかったらどうしよう……」と不安でいっぱいでした。

万が一、客室乗務員が4人も海外滞在先で行方不明となって、乗務するはずの便が欠航にでもなったら、お客様から会社にまで多大なる迷惑をかけてしまいます。

しかも、日本のワイドショー番組で面白おかしく報道されて、ニュースになってしまうかもしれない......そんな最悪の事態まで脳裏をかすめたほどです。

救世主の登場!

しかし、捨てる神あれば拾う神ありです。暗闇の中、懐中電灯を片手に車庫内を歩く人の姿が目に飛び込んできました。

私たちの存在を知ってもらえるように、女性としての品格などは捨てて、無我夢中で電車の窓を叩いたのはいうまでもありません。

暗い車庫の中で突然窓を叩く音が響き渡り、その鉄道会社の職員と思われる男性は驚いた様子でした。

電車の中にはいるはずもない乗客が、しかもアジア人の女性たちが必死に窓を叩いている光景に、言葉を失っていたようです。

しかし、必死に助けを求める私たちの姿に気づいた男性は「ちょっと待ってろ!」そんなジェスチャーをして、どこかへ走り去っていきました。

しばらくすると先頭車両から私たちがいる車両に入ってきて、英語で「どうしてここにいるんだ?」と聞く男性の表情からは困惑を隠しきれません。

私たちは、車内アナウンスが理解できなかったことや、乗り換えする予定の駅でなかったため降りなかったことなどを必死に説明しました。

すると男性は笑顔になり「そういうことだったのか!この電車は点検のため、急遽車庫入りが決まったんだよ。あの駅で降りて、隣のホームの電車に乗ればよかったんだけどな」と教えてくれました。

その後、この鉄道職員の男性に誘導されて電車を降りて、車で乗り換え駅まで送っていただきました。本当に感謝してもしきれません。

海外でトラブルを回避するために

今回は運よく鉄道会社の方に見つけていただき、ことなきを得ました。しかし「もし、あのとき1人だったら」「見つけてもらえずフライトに間に合わなかったら」「犯罪に巻き込まれていたら」と考えると、今でもゾッとする出来事です。

これは、普段から世界中を飛び回っている国際線CAならではの「旅慣れている」という油断や慢心から起きたトラブルだったと断言できるでしょう。

海外では身の安全のためにも、たとえ現地語が話せなくても躊躇せずにSOS信号を出すことが大切だと学んだ経験となりました。

海外では公共交通機関のストライキや、予期せぬ時間変更などが起きることも珍しくありません。

公共交通機関をご利用中であってもなくても、周りの人の様子から「何か変だぞ」と違和感を抱いた際には、その場で躊躇せずに周りの人に確認することをおすすめします。

困っている様子が伝われば、片言の英語などで対応してくれる人はきっといるはずです。

今日は、元国際線CAが海外ステイ先で経験した失敗談をご紹介しました。

海外旅行にお出かけになられた際にこの記事を思い出していただき、トラブル回避のお役に立てれば幸いです。

それでは、楽しい空の旅を!


ライター:かくまるめぐみ
大学卒業後、日系航空会社に客室乗務員として入社。国際線をメインに乗務し、世界中を飛び回る。結婚を機に退職し、イタリアへ移住。現在も家族とともにイタリアに在住し、Webライターとして活動。客室乗務員の経験から培った「細やかな心配り」を大切に、コラム記事からSEO記事まで幅広く執筆中。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】