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「道路にテント、中にはトランプで遊ぶ集団も」万博閉幕間際の3連休、目撃者が語った徹夜組の“異様な光景”

  • 2025.10.19
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出典元;ぱくたそ(画像はイメージです)

「閉幕間際の最終3連休は、ある意味でカオスな光景が広がっていました」

そう語るのは、大阪・関西万博に100回以上訪れ(2025年10月時点)、全パビリオンを制覇済みの万博マニア、万博ニキ(通称パクニキ氏)さん。

その異様な光景はSNSを駆け巡り、多くの人々を驚愕させました。「1番に並んで万博を楽しみたい」「最後の機会を逃したくない」そんな思いを抱いた人々が、夜通し列を作っていたのです。

万博のプロでさえ「カオス」と表現する現場で、一体何が起きていたのか。パクニキ氏に話を聞きました。

約1,000人が狙った「限られた枠」

閉幕を目前に控えた万博最終3連休。

深夜0時ごろ、別の用事でたまたま会場付近を通りかかったパクニキ氏は、東ゲート付近のカルバート(トンネル状の通路)周辺にて、「徹夜組」による長蛇の列ができているのを目撃したようです。

そこには、すでに歩道には1,000人近い人々が整然と並び、静かな熱気を放っていました。

「みんな狙いは同じでした。ライブイベントなどの当日予約を確保するための“朝一入場”です。枠が限られているので、夜通し並ぶ以外に方法がなかったんです」

10月に入ってからは、始発の電車で会場へ向かう「始発組」だけでも1,000人を超えると言われていた中で、ついにその始発組よりも早く待機する「徹夜組」の集団が現れたのです。

開場を待ち切れない人々の列は、まるで「サバイバルゲーム」。万博協会は安全上の理由から、以前より公式HPなどで「徹夜待機の自粛」を呼びかけていましたが、それでも列は伸び続けてしまいました。

閉幕を前に「最後まで楽しみ尽くしたい」「この瞬間を逃したくない」という気持ちが、ルールを破って人々を夜のゲートへと駆り立ててしまったのかもしれません。

布団、テント、ポータブル充電器…歩道が野営地と化した

パクニキ氏は当時の様子をこう振り返ります。

「彼らの熱意はすさまじかったです。布団を敷いて寝る人、本格的なテントを張る人。さらに、トランプをして夜を過ごす人までいました」

中には大きなポータブル充電器を持参している人も多く見られたそうで、その光景からは徹夜に備えた周到な準備の跡がうかがえました。

東ゲート前の歩道は、まるで一夜限りのキャンプサイト。公共の通路が、これほどの装備を持つ人々によって長時間占拠される光景は、異様というほかなかったそう。

ルールを守った意識や行動を


閉幕を前にした万博のゲートには、“朝一入場”を求める人々の熱気があふれていましたが、その一方で、夜通しゲート前に並ぶ「徹夜組」の行動は、安全面やマナーの観点から称賛できるものではありません。

協会が自粛を呼びかけていたにもかかわらず行列ができてしまうことは、盛り上がりの裏でルールが軽視されている実態があったのかもしれません。

イベントの成功は、熱狂的なファンに支えられる一方で、参加者一人ひとりがルールを遵守してこそ成り立ちます。

パクニキ氏が深夜に目撃した、約1,000人の「徹夜組」は、熱狂と秩序のバランスという、大規模イベントに常に付きまとう課題を改めて問いかける光景となったのではないでしょうか。


取材協力:万博ニキ(パクニキ)さん(YouTube

大阪市内在住の20代後半男性。大阪・関西万博に100回以上訪れ(2025年10月時点)、全パビリオンを制覇済みの万博マニア。週に複数回、「インパク」(万博に入場すること)することが多く、万博の魅力を発信している。


参考:「早朝におけるゲート前の入場待ち自粛のお願い」(EXPO 2025 大阪・関西万博公式HP)