どうやって計算するか覚えてる？「2.4+3.2÷0.4」→正しく計算できる？

電卓を使うと便利ですが、計算の順序を忘れてしまうことはありませんか。

もしルールを誤ってしまうと、正しい答えが出ないこともあります。

今回は「小数の計算問題」に挑戦してみましょう。

問題

次の計算をしなさい。
2.4+3.2÷0.4

割り算と足し算が混ざった式では、どの順で計算するかに注意して進めましょう。

解説

今回の問題の答えは「10.4」です。

途中の計算は次の通りです。

2.4+3.2÷0.4
=2.4+8
=10.4

この問題では、次の三つの点に注意しましょう。

・計算の順序
・小数を含む割り算の計算方法
・小数を含む足し算の計算方法

順に確認していきます。

計算の順序

四則（足し算・引き算・掛け算・割り算）が混ざった式では、計算の順番は次のように決まっています。

(1) 掛け算・割り算
(2) 足し算・引き算

つまり、今回の式では「3.2÷0.4」を先に計算し、その結果を「2.4」に足します。

左から順に計算してはいけません。

小数を含んだ割り算の計算

最初に計算するのは「3.2÷0.4」です。

小数の割り算では、次の性質を利用します。

割る数と割られる数に同じ数を掛けても、答えは変わらない。

今回は、どちらにも10を掛けると計算がしやすくなります。

3.2÷0.4
=32÷4
=8

このとき、「3.2÷0.4=0.8」としてしまうのは間違いです。

小数点の位置に注意して計算しましょう。

小数を含んだ足し算の計算

割り算が終わると、式は「2.4+8」となります。

小数の足し算では、小数点の位置をそろえて計算することが大切です。

「8」は「8.0」と考えて計算します。

2.4+8.0=10.4

数字を右にそろえて計算すると誤りになるので、必ず小数点をそろえましょう。

まとめ

今回の問題では、「計算の順序」「小数の割り算」「小数の足し算」の三つのポイントを整理しました。

ルールを正しく理解すれば、見た目が複雑な式でも確実に解くことができます。

計算の手順をしっかり覚えておきましょう。

※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。

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文（編集）：SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」

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