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10年後に『1000万円』を貯めるためには?→お金のプロが教える“無理せず貯めるコツ”とは

  • 2025.10.11
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「将来のために1000万円貯めたいけど、そんな大金を貯めるのは無理かも…」と感じる人は多いはず。実は、10年かけてじっくりコツコツ貯めることで、無理なく目標を達成できる可能性があります。大切なのは、頑張りすぎず生活の質を落とさずに続けること。

この記事では、10年後に1000万円を貯めるための基本的な考え方から、実践しやすい貯金のコツや注意点までをわかりやすく解説します。節約や投資に興味はあるけど何から始めたらいいかわからない人でも役立つ内容ですので、ぜひ最後までご覧ください。

計画的に貯めるための基礎知識とリアルな数字を知ろう

10年で1000万円を貯めるために必要な金額と、貯蓄の基礎知識を紹介します。

10年で1000万円を貯めるには月8万3,000円の貯蓄が必要

1000万円を10年で貯めるということは、単純計算で年間100万円、月で約8万3,0003000円の貯金が必要になります。月8万3,0003000円の貯蓄を捻出するためには、ボーナスも活用しつつ計画的に貯蓄することが重要です。これだけ聞くと大変そうに感じますが、ボーナスや臨時収入を上手に活用し、毎月の貯蓄額を調整すれば、決して手が届かない目標ではありません。

計画的に貯蓄するための基礎知識

計画的な貯蓄は、まずは現在の収支を把握することが第一歩。家計簿アプリやエクセルなどを使って、毎月の収入と支出をきちんと記録しましょう。ここで無駄遣いを見つけてカットすることが節約への近道です。例えば、使っていないサブスクリプションや飲み会の頻度を減らすなど、小さな節約が貯蓄につながります。

さらに、貯蓄は“先取り貯金”がおすすめ。給料が入ったらすぐに決まった額を別口座に移す仕組みを作れば、使い過ぎを防げます。証券会社の積立投資や銀行の自動振替機能を利用するのも効果的です。

収支を把握して節約を実践しても、毎月8万3,000円 を捻出するのは簡単ではありません。さらに効率よく貯蓄するには、投資を検討してみましょう。

手堅い投資と無理しない節約で賢く資産形成を!

 

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

 

単純に銀行預金だけで1000万円貯めるのは可能ですが、金利が非常に低いため「増やす」ことは期待できません。そのため、生活に支障をきたさない範囲で投資を組み合わせることが有効です。

貯蓄よりも効率良く資産を増やせる投資

投資と聞くと「損をする」とか「危ないんじゃないの」と、敬遠してしまう人も多いでしょう。しかし、効率よく資産を形成するためには、投資はかかせません。なぜ投資が必要なのか、具体例を見ていきましょう。
前述のように10年で1,000万円を貯蓄するには、毎月8万3,000円の貯蓄が必要です。しかしこれは単純計算であり、積み立てした資産を運用すれば効率よく資産を増やせます。たとえば年率1%で運用した場合、毎月の積み立て金額は7万9,000円です。

資産運用の年率 10年で1,000万円貯めるために必要な月額
1% 79,000円
2% 75,000円
5% 65,000円
10% 50,000円


このように資産運用を活用することで、効率良く資産を増やせます。

投資は手堅く長期分散、が原則

投資を行う際には例えば、積立NISAやiDeCoといった税制優遇制度を利用した長期投資がおすすめ。これらは少額から始められ、株式や投資信託に分散投資できるのでリスクを抑えられます。年率3〜5%程度の運用益を目標にすると比較的安定的であり、複利効果で貯蓄スピードがアップします。
投資をするからにはリターンを狙ってリスクを取りたい、という人もいるかもしれませんが、貯蓄に成功するには手堅く長期投資が原則です。また投資対象も1つに絞るのではなく、複数の資産に分散することでリスクを減らせます。

無理のない節約が、長続きの秘訣

投資や貯蓄を長く続けるには、節約も健康的かつ無理のない方法を選びましょう。食費を抑えるための自炊やお弁当作り、光熱費の節約術、クレジットカードやポイント還元を賢く使うなど、楽しみながら取り組める方法を探すと継続しやすいです。重要なのは「続けられること」。無理に極端な節約やハイリスクの投資に手を出すのではなく、自分の生活スタイルに合った方法で少しずつ増やす意識が成功のカギです。1000万円を貯める道のりは長いため、途中で挫折しない工夫が大切です。

工夫の1つが、貯蓄額の目標設定。目標を「10年後にまとめて1000万円」とするよりは、「まずは半年で○○万円」といった中間目標を設定しましょう。小さな達成感がモチベーションを維持する助けになります。

10年で1000万円、現実的な夢を叶えよう

10年で1000万円を貯める目標は決して夢物語ではありません。ただし、それには計画的な家計管理と少しの工夫、そして無理のない継続が欠かせません。毎月の貯蓄額を把握し、賢く節約と投資を組み合わせることで、資産形成が効率的になります。

無理をせず、楽しみながら賢くお金を増やしていきましょう!


監修者:ゆきひろ

信託銀行に勤務する傍ら、金融系の記事も執筆する兼業ライター。日々富裕層顧客に金融や不動産を活用したウェルスマネジメントや税務に関する提案を行っており、培った知識と経験を活かして情報発信を行っている。過去には大手カード会社でクレジットの審査業務経験もあり、金融全般の知識に明るい。FP1級、宅建士を保有。