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保護者「あれ、すみません…」入園説明会の開始5分前、保育士が思わず「えー!」職員室が笑いに包まれたワケ

  • 2025.12.5
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

こんにちは、保育士歴13年の現役保育士めじです。

保育の現場では、「どうしてそうなったの?」と思わず笑ってしまうような面白い勘違いがたくさん起こります。

今回はその中でも特に印象に残っている、「クスッと笑える勘違いエピソード」を3つご紹介します。

うさぎになるのは誰?発表会の衣装で勘違い

2歳児クラスの発表会準備中のこと。

その年は「てぶくろ」のお話を題材に劇をするため、各家庭に役柄に合った服を持ってきてもらうようお願いしていました。

そのお子さんはうさぎ役だったため、ピンクの服があればお願いしますと伝えました。

その翌日、持ってきていただいた服を広げるとなんだか大きい…。

「これはもしかして、大人用では?」

まさかと思いお迎えの時に聞いてみると、

「あ!そっか!そうですよね!私じゃないですよね!子ども用ですよね!」と大笑い。自分の衣装だと思って持ってきていたようでした。

もちろん、後日子ども用の服を改めて持ってきていただきましたが、しばらくは衣装を見ても思い出して笑ってしまいました。

もう引き返せない…新入園児説明会の日を勘違い

2月におこなわれる、新入園児説明会。

園のルールや持ち物、準備について説明がある入園前のとても大事な日です。

もう全員が揃ったというのにそのご家庭はなかなか現れず…

開始5分前になり確認の電話をすることに。

すると電話口から驚きの事実が!

「あれ?来週でしたよね?すみません、今空港で…」

思わぬ発言に理解が追いつかずにいると、続けて

「2泊3日で韓国旅行に行くんです…」

話を聞くと、説明会の日を1週間勘違いしており、保育園入園前の思い出作りのために韓国に向けて出発準備中だというのです。

「えー!」隣にいた主任も思わず叫んでいました。

しかしもう引き返せない状況のため、「気をつけて行ってきてくださいね」としか言えず、あまりのことに職員室は笑いに包まれました。

後日「すみません、すみません」と何度も謝る保護者の姿が。

そのご家庭にとっても忘れられない韓国旅行になったようです。

今ではお便りを隅々まで読んでチェックしてくれています。

少し違うだけでホラー展開に!子どもの可愛い言い間違い

ある日の給食に出たメニューは「インゲンのごま和え」。

普段あまり野菜を食べない子が、一口パクっと食べてくれたので思わず褒めました。

「すごいね!インゲン食べられたね!」

すると翌日の連絡帳にこんな一言が。

「昨日は“ニンゲン”食べられたよって嬉しそうに報告していました(笑)」

一文字違うと全く違うホラー展開に!思わず職員同士で笑ってしまいました。

他にも、散歩中片足だけ靴が脱げた子どもに、

「シンデレラみたいだね」と声をかけていた時のこと。

他の園児が同じように靴が脱げると、すかさず

「死んでる!死んでる!」という声が。

「シンデレラ」が「死んでる」に聞こえていたようで、一瞬戸惑いましたがすぐに意味が分かり大爆笑。

子どもの言い間違いってなんでこんなに愛おしいのでしょうね。

勘違いも、笑いがうまれる温かい瞬間

こうした勘違いの裏には、それぞれの家族や子どもの日常が詰まっています。

思わず笑ってしまう出来事も、振り返ればどれも大切な思い出だなと感じます。

忙しさに追われる日々の中で、こんな小さなエピソードがあるからこそ、現場はほんのり温かく、少しだけ優しくなれます。

伝え間違いも受け止め方の違いも、子どもたちの純粋さや保護者の一生懸命さの表れです。

誰かのミスや勘違いも、少し笑い飛ばして互いにフォローし合える。

そんな関係性こそが、保育の現場に必要な安心感なのかもしれません。



ライター:めじ

幼稚園、保育園と保育経験を重ね、今年で13年目に突入しました。保育の仕事の中で感じた思いや子どもたちとのやりとり、育児と仕事の両立の事など経験をもとに言葉にしています。