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『物価上昇』が止まらない…インフレに強い“資産”とはなにか、お金のプロが徹底解説

  • 2025.11.5
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ここ最近、日々の買い物や光熱費の支払いで「また値上がりした」と感じる人も多いのではないでしょうか。物価上昇、つまりインフレが続くと、同じ額のお金で買えるものが少なくなってしまいます。そのような中、資産を持っている人は「自分の資産はインフレに耐えられるのか?」と気になるところですよね。

今回は、物価高騰が止まらない今、どのような資産がインフレに強いとされているのか、いくつかの視点からわかりやすく解説していきます。

インフレでお金の価値はどう変わる?資産選びの基本をチェック

まずはインフレという現象そのものから見てみましょう。インフレとは、モノやサービスの価格が長期間にわたり上昇し続ける状態を指します。物価が上がると、同じ100円でも買える量が少なくなるため、お金の価値が相対的に下がってしまいます。つまりインフレ時には、現金をただ持っているだけだと資産価値が目減りするリスクがあるのです。

では、どの資産なら「価値の目減り」から守れるのでしょうか?インフレに強い資産には一般的に以下のような特徴があります。

  • 価値が物価と連動して上がりやすいもの
  • 希少性が高く価格が安定しやすいもの
  • 需要があるため価格が下落しにくいもの

資産選びではこれらの条件を考慮することが重要です。たとえば、預金は金利が低いうえにインフレ率を下回ることが多いので、インフレに弱い代表的な資産と言えます。一方で不動産や株式、金(ゴールド)などは過去のデータを見ると、物価上昇に比較的強いと言われています。

具体例で読む!インフレに負けない資産の種類と特徴

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

ここからは、具体的にどの資産がどのようにインフレに対応できるのかを見ていきましょう。

  • 不動産
    賃貸収入や土地の価値が物価上昇に追いつきやすく、インフレ時に現金の価値が下がっても長期的な資産価値を保ちやすいとされています。ただし、地域や物件によって価格変動が大きく、流動性(すぐに売買できるかどうか)が低いリスクもあります。

  • 株式
    企業が物価上昇分を製品やサービスの価格に反映できる場合、売上や利益が増え、その結果として株価も上昇することがあります。ただし、市場全体の状況や企業ごとの競争力により差が出やすい点に注意が必要です。

  • 金(ゴールド)
    歴史的に金は「安全資産」とみなされ、インフレ時には価値が上がる傾向があるとされています。貨幣価値が下がると金の価格が上昇しやすいため、資産の一部として保有する人も多いです。

  • 債券(特に物価連動債)
    通常の債券はインフレに弱いですが、物価連動債と呼ばれる国債や企業債はインフレ率に応じて元本や利払いが調整されるため、インフレヘッジの役割を果たす可能性があります。

これらはすべてメリットとデメリットがあるため、自分のリスク許容度や投資目的を踏まえたうえでバランスよく保有することが望ましいです。

また、インフレは一旦始まると短期的に収まらないケースも多いため、それに備えた資産運用がカギとなります。ひとつの資産に偏らせるのではなく、複数の異なる資産に分散投資することで、全体のリスクを抑えられる可能性があります。

特に初心者の方には少額から始められる投資信託などを利用して、これらの資産を組み合わせてみる方法も有効です。

長期視点が大切!物価上昇の波を乗り切るマインド

物価上昇が続く環境において、資産を「現金で持っておく」だけではお金の実質的な価値が減ってしまいます。一方で、インフレに強い資産といっても短期的には価格の変動が大きい場合もあるため、焦らず長期的な視点で資産形成を考えることが大切です。

経済の環境は常に変化します。資産のバランスや組み合わせを定期的に見直し、柔軟に対応していく姿勢が大切です。何より、自分が納得できる範囲でリスクをコントロールしながら進めることが、無理のない資産運用につながるでしょう。

まずは自身の生活や将来設計を振り返り、どのようなリスクを容認できるかを考えてみましょう。そのうえで、不動産や株式、物価連動債、金など複数の選択肢について情報収集をすることで、インフレに強い資産を持つことの意味と効果をより実感できるはずです。


監修者:中川 佳人(なかがわ よしと)

金融機関勤務の現役マネージャー。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
20年にわたり、資産形成や家計管理・住宅ローンなどの実務に携わってきた経験を活かし、記事の監修や執筆を行っている。
専門的な内容を、誰にでもわかりやすく伝えることをモットーとしている。