1. トップ
  2. 「おなかが痛い」披露宴中、妊娠していた新婦が体調不良に→その後、“信じられない展開”に「みんな涙を流しました」

「おなかが痛い」披露宴中、妊娠していた新婦が体調不良に→その後、“信じられない展開”に「みんな涙を流しました」

  • 2025.10.27
undefined
出典:photoAC(写真はイメージです)

こんにちは、元ウエディングプランナーのyukimaruです。

今回は、私がウエディングプランナー時代に経験した、忘れられないトラブルをご紹介します。

当時を思い出すだけで、今でも冷や汗をかきますが、この経験があって、ちょっとのことでは動じない心が養われたように思います。

マタニティの新婦様が安心して結婚式を迎えるために

ある日、予約無しの飛び込みで来た新郎Tさんと新婦Kさん。

結婚が決まったカップルには思えないほど、不安そうな顔をしていたのを覚えています。

お話を聞くと、どうやら1週間前に赤ちゃんがいることがわかったのですが、すでに安定期を超え、5ヵ月。あと、半年も満たない内に出産とのことでした。

幸い、結婚に関しては、妊娠発覚前に両親への挨拶を済ませ、お許しはいただいている状態でした。しかし、ゆっくり結婚式の計画を立てていこうと思っていた矢先の妊娠発覚に、お二人は非常に動揺していました。

そして、両親との話し合いの末、出産前に式を挙げることに決まったそうです。

あと、5ヵ月で赤ちゃんが誕生する予定です。

結婚式の打ち合わせは通常約半年、長い方で1年、マタニティウエディングの時は3ヵ月というセオリーがあったため、新婦Kさんにも「大丈夫ですよ!充分間に合います」と伝えると、二人ともほっとして笑顔を見せてくれました。

打ち合わせが順調に進むと同時に、Kさんのおなかも大きくなってきました。

そして、結婚式3日前の最終打ち合わせ。

「いよいよですね!ここまで体も大変な中、打ち合わせ頑張ってくれてありがとうございます。準備万端です!あとは、結婚式当日、思い切り楽しんでくださいね」

「実は、先日の検診で、赤ちゃんが大きくなるのが早く、もしかしたら予定日より早く生まれるかも!と言われてて、楽しみがまた増えました!」と嬉しそうに話してくれました。

幸せいっぱいのふたりに突然のハプニング!

結婚式当日。

おふたりが会場に到着した際、Kさんの眉間にシワが寄っていることに気になった私は、「何かありましたか?体調ツライですか?」と尋ねました。

すると、「緊張もあってか、おなかが少し張るんです…仕方ないですよね、でも元気ですよ」とおっしゃいました。

新郎のTさんも、終始Kさんの顔色を見ながら、腰をさすったりと支え続けています。

チャペルの式は、つつがなく行われ、Kさん、Tさんにも笑顔が溢れているのを見て、私も安心していました。

披露宴も中盤、笑い、涙で包まれている温かい会場、ケーキ入刀を終えて、Kさんが席に着こうとしたその時、突然座り込み、唸り始めたのです。

私は、Kさんの元へ駆け寄りました。

「おなかが痛い…」

ざわつく会場を横目に、一旦私とKさんは控室へと移動、Kさんのドレスを脱がせて横になってもらいました。

するとKさんが驚きの一言。

「産まれるかもしれません…そんな痛みな気がする…」

一旦会場へは、体調を整えているということでアナウンスしてもらい、私はすぐ救急車を呼び、会場へ戻り、Tさんに今の状態を耳打ち。

Tさんは、控室に行こうとしますが、お祝いしに来ているお客様と時間を過ごしてもらうようお願いしました。

披露宴中…まさかの出産!現場が騒然

やがて救急車が到着。

そして、今まで以上の驚きが待っていました。

救急隊の方が「もう間に合いません、ここで出産します」

私は無我夢中で、救急隊の人の指示された通りに準備をしたりと走り回りました。

そしてすぐに新郎のTさんを控室に呼び、Kさんに付いてもらいます。

数分後、なんと本当に控室で産声があがったのです!

そこにいた人達がみんな涙しました。

そしてKさんは、Tさんに「もう大丈夫だからあとはお願い」救急車に乗って病院へ。

披露宴は、残り20分というところ。会場に戻り、新郎新婦のご両親に説明しました。

そこにいた誰もが忘れられない時間に…

披露宴の締めのあいさつで、Tさんが、

「実は、さっきKと僕の赤ちゃんが、この会場の2階で無事産まれました。母子ともに健康であると、今病院からも連絡を貰いました。一生忘れられない一日となりました。みなさんには心配をおかけしましたが、こんなおめでたい席で、さらにおめでたい事があり、幸せです。今日来てもらえた皆様には、新しい夫婦の立ち合いだけでなく、なんと出産にも立ち会っていただき、感無量です」

と涙され、会場は割れんばかりの拍手に包まれました。

後日、赤ちゃんを抱いて2人が遊びに来てくれて、「プランナーさんにとっても忘れられないお客さんになったでしょ!?」と笑って話してくださいました。

大前提として、妊娠中の結婚式は、必ず事前にかかりつけの医師と十分に相談し、ご自身の体調を最優先してください。万が一、体調に異変を感じた場合は、会場スタッフにすぐに伝え、速やかに医療機関を受診してくださいね。



ライター:yukimaru

ウエディングプランナー10年、ウエディング上場会社の支配人を5年経験し、年間100組以上の結婚式を担当してきました。私にとっては毎週の結婚式、でも、新郎新婦にとってのウエディングプランナーはひとり。一期一会の出会いを大切に、結婚式が終わった新郎新婦の人生も応援し続けています。


【エピソード募集】日常のちょっとした体験、TRILLでシェアしませんか?【2分で完了・匿名OK】