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「今、暇?2万円貸して」6年ぶりに届いた元同期からのLINE…"違和感の真相”に「確信しました」

  • 2025.11.14
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出典:PhotoAC ※画像はイメージです

スマートフォンが生活に欠かせない存在となった今、LINEやSNSを通じた詐欺被害が後を絶ちません。特に最近では、アカウントの乗っ取りによる金銭要求の手口が巧妙化しており、誰もが被害に遭う可能性があります。

普段使っているLINEに、数年ぶりに知人から突然メッセージが届いたら、あなたはどう対応しますか?

SNSで、「元同期からLINE乗っ取り詐欺のメッセージが届いた時の対応」についての投稿が話題になっています。

いったいどんなやり取りがあったのでしょうか?

気になる投稿が、こちら。

うちも卒業した元同期から来てたのでたぶんめっちゃ広まってます
注意喚起的にスクショ載せておきます
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少しの挨拶を交わしたあと、相手は「支払いしたいのにPayPayの残高が足りないから2万円貸して欲しい。明日の朝にお金返すから」と突然言ってきました。

6年ぶりのやりとりが借金のお願いとは、少々不自然です。不審に思った投稿者さんが「乗っ取りとかじゃなくて?」と聞くと、返ってきたのは「ハイジャックはしていません」という、日本語として明らかに不自然な返答。

おそらく「乗っ取り(hijack)」を機械翻訳したものと思われるこの返信に、投稿者さんは乗っ取りだと確信したようです。

数年ぶりの連絡に抱いた違和感

こちらのやりとりについて、投稿者さんに詳しくお話を伺いました。

---最初にLINEが来た時のお気持ちをお聞かせください。

「今、暇?」という内容が来た時は、一瞬何か困ったことでもあったのかと思いましたが、相手を見ると数年来連絡のない知人であったので、送り間違いの可能性が高いと思いました。

「PayPayで〜」と来たあとは、額が額でしたので、万が一本当に困っていた可能性も想定しつつ、詐欺か乗っ取りだろうなと思いながら対応していました。

---乗っ取りだと気づいた決め手は何でしたか?

「ハイジャック」という明らかに日本語母語話者ではありえないような返信が来た時に、乗っ取りだとほとんど確信しました。その場合はおそらく通話はできないので通話を打診しましたが、このスクショの後は、既読はつくものの現在に至るまで全く返信はない状態です。

のちに共通の知人から、本人が乗っ取りをすでに把握している旨聞けました。

---今回の経験から学んだことや気をつけるポイントはありましたら教えてください。

今回初めてのことで驚きましたが、見破るために通話を打診できた点は良かったのかなと思います。ただ、AIの発達などで、そのうち通話などでも騙せる可能性があるのかもしれない、と考えると恐ろしく感じます。

LINE公式が注意喚起

LINEの公式Webサイトでも、11月10日にアカウント乗っ取りに関する注意喚起が公開されました。

最近、「友人からの投票依頼」を装ったメッセージが送られ、LINEアカウントの乗っ取りにつながる事例が多く報告されているとのこと。

具体的には、「コンテストのアンバサダー候補になったので投票してほしい」「親戚の子が作品コンテストに参加しているので投票してほしい」といったDMが送られ、偽の投票画面から偽のLINEログイン画面に誘導する手口が確認されています。

LINE公式は、「LINEの登録情報(電話番号・メールアドレス・パスワード)と組み合わせて認証番号を聞き出したり、画面に入力させたりする行為は全て詐欺です」と明言しています。自分でLINEの引き継ぎを行ったり、メールアドレスや電話番号の変更以外に、LINEの認証番号を使用することはないため、不審なメッセージを受け取った場合は、メッセージへの返信やリンクのクリックを行わないよう呼びかけています。

出典:投票を装ったLINEアカウント乗っ取り被害について(LINE)

巧妙化する手口に要注意

SNS上では、「同じような文面で来て、LINE以外の手段で本人に確認したら乗っ取りだったので通報した」「『オンラインインフルエンサープログラムのアンバサダーに立候補しているのですが、投票していただけますか?』というインスタのDMが来たことがあったけど、私のLINEを乗っ取ろうとしてたのか」など、LINE乗っ取りにまつわる経験をしたことがあるというコメントが多数寄せられていました。

SNSやメッセージアプリを使った詐欺は、今後さらに巧妙化していく可能性があります。

大切なのは、親しい相手からの連絡であっても、お金が絡む話には慎重になること。少しでも違和感を覚えたら、別の連絡手段で本人確認をすること。そして、SNSでの乗っ取りや詐欺被害の情報に敏感になることも重要です。

「まさか自分が」と思っていても、誰もが被害者になり得る時代。日頃から注意を怠らず、冷静な判断を心がけたいですね。

 

※本記事は投稿者に許諾を得た上で記事の制作・公開を行っています


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