新幹線で「8割が“絶対ナシ”」会社員がとった“行為”に非難の声「わずらわしい」中には「緊急時は問題なし」の声も

2025.11.15

リモートワークが普及し、場所を選ばずに仕事ができる時代になりました。オンラインでのWeb会議も日常的なものとなり、カフェなど、さまざまな場所からWeb会議に参加する人の姿を見かけることも。

そんな中、SNSではしばしば「新幹線の座席でWeb会議を始めた人がいた」という投稿が話題になっています。

そこで今回は、新幹線の座席でWeb会議をするのはアリだと思うか、ナシだと思うか、300人にアンケート調査を実施しました。

新幹線の座席でWeb会議をするのはアリ？ナシ？

全国の18歳以上の男女300名に「新幹線の座席でWeb会議をするのはアリだと思う？ナシだと思う？」というアンケートをした結果は、以下のとおりです。

「アリだと思う」50票
「ナシだと思う」250票

今回の調査では、「ナシだと思う」という意見が圧倒的多数となり、全体の約80%を占める結果となりました。一方で、条件付きで容認する声も一定数あり、新幹線でのWeb会議については意見が分かれるテーマであることがわかります。

それでは、寄せられた意見の一部を、それぞれの内容ごとにまとめてご紹介します。

「アリだと思う」という方の意見

小声ならいい

声がちょうど良いくらいの音量であれば、かつ、緊急性や必要性のある状況であれば、そういうのをしても良いのではないかと思うからであります。
（50代男性・派遣社員・新潟県）

世の中忙しい方々がたくさんいるとおもいます。だから大きな声ではなければ良いと思います。
（60代女性・パート・埼玉県）

普通に会話しているのと同じ

職業によっては緊急時でどうしてもやらないといけない場合などがどうしてもあると思うので、大きい声などでするとかじゃなければ普通に話してるのと変わらないので問題なし
（40代男性・会社員・愛知県）

他に雑談の会話をしている乗客はいるので、激しい討論や顧客情報が漏れるような会話でなければ、かつ、イヤホンをしているのであれば、特段気にならないので、いいと思ってます。
（20代女性・会社員・東京都）

時間を有効活用できる

周囲に迷惑をかけずイヤホンやマイクで音声を調整すれば、移動時間を有効活用できるからです。
（30代男性）

移動時間でできるなら時短になっていいと思います。ただ、うるさいと嫌なのであまり大きな声でしてほしくはないですが。
（30代男性・会社員・北海道）

カメラに他の人が映り込まないなら

カメラに周りが映り込まないなら好きにすればいいと思う。公共の場だからこそ、よほど他人に迷惑になる行為以外は容認できる社会であってほしい。
（30代女性・北海道）

新幹線での過ごし方は自由

あまりやかましくしゃべらなければ迷惑にもならないしいいと思う。新幹線は割と自由に過ごしていいと思う。
（40代男性・無職・兵庫県）

「ナシだと思う」という方の意見

マナー違反

新幹線は公共の場であり、周囲の乗客に配慮するのが基本です。大きな声での会話や通話は控えるべきとされています。
（60代男性・会社員・四国地方）

多くの人が移動のために乗っているのだから、電話もパソコンの利用の会議もやらないのがマナーだと思う。聞こえてくるのを聞いていないふりをするのもわずらわしい。
（60代女性・神奈川県）

機密漏洩につながるおそれがある

人の迷惑になるのと、人前で会社の情報だったり内部の会話が漏れている事になり聞いていて気分が悪くなるのでナシだと思います。
（30代女性・フリーランス・愛知県）

見かけたことがあるが丸見えで声も筒抜けになっていることもあり、迷惑というよりも機密情報や個人情報の保護がまったくできていないことに不安になるので、個室でやってほしい。
（40代男性・自営業・茨城県）

うるさい

周りのお客さんに無用な音を聞かせるのはマナー違反だと思うから。自分自身うるさく感じたことがあるから。
（30代男性・会社員・静岡県）

うるさくてたまらない、そんなのそばでされては、気になって旅行気分や疲れをとるにも台無し。
（50代男性・公務員・北海道）

移動時間と重なるなら調整すべき

情報漏洩に繋がるから。社外の他者に聞かれない空間でやるか、スケジュールを調整してその時間新幹線には乗らないべき。また、新幹線の過ごし方は人それぞれ。寝たい人もいるのでWeb会議は自分勝手だと感じる。
（30代男性・会社員・埼玉県）

公共の場所では迷惑だし、会社の情報も漏れるし、やるべきではないと思います。移動時間と被ってしまったら、事情を話して職場の理解を得ることが必要。
（40代女性・主婦・関東地方）

顔が映り込みそうなので嫌

自分の顔がパソコンの画面に映りそうで嫌。公共の場での会議はライバル企業が聞いていることもあるので、自分ならしない。
（30代女性・香川県）

会議となるとちょっと嫌な気がします。特にカメラオンだとまわりの人も映ってしまうので、嫌です。
（40代男性・会社員・東京都）

トラブルになりかねない

一般の座席では、周りの人とのトラブルになる恐れがあるため、未然に防ぐためにもナシだと思いました。
（20代女性・会社員・大阪府）

実際に参加したことがある人の声

新幹線の自分の座席でWeb会議に参加したことがあるかどうかと伺ったところ、「ある」6人、「ない」294人という結果になりました。

「ある」という方から寄せられたコメントを紹介します。

移動中に急な会議が入り、やむを得ず参加しました。
（50代男性）

どうしてもスケジュールがずらせなかったので、マイクオフで耳だけ聞くスタイルで入りました。
（40代女性・会社員・関西地方）

急な会議でどうしても参加が必要だったため、新幹線内でWeb会議に参加しました。
（50代男性・会社員・愛知県）

今回のアンケートでは、実際に参加した経験がある方は少数派で、いずれも「やむを得ず」という状況での対応だったとのコメントが寄せられました。

Web会議が必要な場合は専用シートの活用を

新幹線でのWeb会議については賛否が分かれる一方で、鉄道会社側もビジネスパーソンのニーズに応える取り組みを進めています。

JR東海の東海道新幹線では、仕事や勉強に集中できる「S Work車両」を設置しています。この車両では、通話やWeb会議が可能で、周囲を気にせず仕事に取り組むことができます。

また、JR東日本の一部の新幹線では、ワーク&スタディ優先車両「TRAIN DESK」を導入しています。車内で仕事・勉強などをされる乗客優先の普通車指定席となっています。

ただし、どちらも、ヘッドセットやマイクの使用や小さな声での利用を呼びかけています。

また、N700S車両限定で、7・8号車間デッキ部に個室ワーキングスペースを導入しています。7号車「S Work車両」利用の方のみ利用可能。周囲を気にせずWeb会議や電話が行える個室型のブースです。

サービスも活用しつつマナーを守って乗車しよう

今回のアンケートでは、新幹線の一般座席でのWeb会議については、否定的な意見が多く寄せられました。声の問題だけでなく、カメラに映り込むのが嫌だという声も。

一方で、緊急時や小声での対応であれば容認するという意見もあり、状況によって判断が分かれるようです。

公共の場である新幹線では、さまざまなサービスを活用しながら、お互いが快適に過ごせるよう、マナーを守りながら乗車したいですね。

参考：
S Work車両（JR東海）
ビジネスブースのご案内（JR東海）
ワーク&スタディ優先車両"TRAIN DESK"（JR東日本）

※本記事は媒体独自に募集したアンケートを元に構成しています

・調査方法：インターネットサービスによる任意回答（記述式）
・調査期間：2025/11/12〜2025/11/14
・調査対象：全国／18歳以上／性別不問
・有効回答数：300名

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