『なぜか誘いを断っても好かれる人』は言っている…「行けなくてごめん」じゃない、“感じのいい断り方”とは？

友だちや職場の人からの誘いを、どうしても断らなければならない日もありますよね。多くの人はつい『行けなくてごめん』と謝りながら断ってしまいますが、その言い方だけでは相手に申し訳なさを感じさせ、かえって気まずくなることもあります。一方で、誘いを断ってもなぜか好かれ続ける人は、ちょっとした言い回しや態度のコツを知っているのです。

今回は「感じのいい断り方」とは何か、その本質に焦点を当ててみます。

誘いの断り方で変わる人間関係の印象

誘いを断る時、ただ「ごめん、行けない」とだけ言うのは相手にとっても「誘いづらいな」と感じさせてしまうこともあります。心理学の分野では、人は相手の言動から『誠実さ』や『思いやり』を感じ取る傾向があるといわれています。

では具体的にどんな断り方が印象を良くするのでしょう？ポイントは「断る理由を明確に伝えること」「感謝の気持ちを添えること」「ポジティブな未来を示すこと」の3つです。

例えば「その日は予定があって難しいけど、また次の機会ぜひ誘ってね」と伝えるだけでも、相手は拒否感よりも期待感を持ちやすくなります。また、断る際に表情や声のトーンも大切。笑顔や明るい話し方があると真剣ではあるけれど角が立たない印象となり、「感じのいい断り方」として受け取ってもらいやすいでしょう。

断り方の具体的なフレーズとは

では、感じのいい断り方としてどんな言葉遣いが有効なのでしょうか。ポイントを踏まえつつ、いくつかの例をご紹介します。

• 「その日はちょっと予定があって行けないんだけど、誘ってくれてありがとう。また声かけてね。」
• 「今回は難しいけど、楽しそうだからまたぜひ誘ってほしいな。」
• 「参加できなくて残念だけど、次回は一緒に行こうね。」

こうした表現は、断りの理由を簡潔に伝えるとともに、誘われたことへの感謝、そして次回も誘ってほしいという意思表示を含んでいます。これにより、相手は「拒否されても大切に扱われている」という安心感を持ちやすくなるでしょう。

誘いを受ける側だけでなく、誘う側の心理にも着目してみましょう。誘う相手としては「◯◯さんに来てほしい」と思っているのに、理由が曖昧だったり謝罪だけだったりすると「自分はどう思われているのだろう」という不安が生まれてしまう場合も。

たとえば「ごめん、忙しいから行けない」だけだと相手は納得しやすい一方、ただ「ごめん」だけだと断る理由がわからず戸惑ってしまうことも。相手の不安や疑問を和らげるためには、多少の背景説明が必要なケースもあるのです。

断る時に誠実な態度を取ることで、相手も「また誘いたい」と感じやすくなり、良い循環が生まれます。誘いを断られても良好な関係を保てる人は、実はそうした『上手な断り方』を身につけているのかもしれません。

自分も相手も大切にできる！心地よく関係を続ける断り方のコツ

誘いを断る場面は誰もが経験しますが、それを単なる「NO」に留めないことが人間関係の鍵になりそうです。断る時は相手がどう感じるかを想像しつつ、「ありがとう」「残念だけど次回は」「また誘ってね」といった言葉を添えることがポイントです。

この方法は特別なスキルというより、日常のちょっとした心遣いの積み重ね。ぜひ次から試してみてくださいね。

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監修者：あゆ実社労士事務所

人材育成とキャリア支援の分野で約10年の経験を持ち、社会保険労務士・国家資格キャリアコンサルタントとしても活動。
累計100名以上のキャリア面談を実施し、1on1面談制度の設計やキャリア面談シート作成などを通じて、組織の人材定着と成長を支援してきた。
新入社員向け「ビジネスマナー」「マインドセット」「ロジカルシンキング」研修やキャリア研修では、企画・コンテンツ作成から講師まで一貫して担当。
人間関係構築や部下育成、効果的な伝え方に関する豊富な実務経験を活かし、読者や受講者が一歩踏み出すきっかけとなる関わりを大切にしている。