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「また値上げなの…」10月から食品3,000品目超“値上げラッシュ”に悲鳴。「トップバリュ」では計60品目の値下げ発表

  • 2025.10.2
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出典元:photoAC(画像はイメージです)

帝国データバンクは8月29日、「10月の食品値上げ予定品目数が今年4月以来となる3千品目超えとなる見通し」となることを発表しました。また、「通年の値上げ品目は、飲食料品の値上げラッシュが本格化した2022年(2万5768品目)の水準に並ぶ可能性がある」としています。

値上げが常態化している中で、今後の生活に不安を抱いている人も少なくないようです。また、さまざまな節約方法を提案している方もいらっしゃいました。

はたして、世の中の人は帝国データバンクの発表を受け、どのような反応を示しているのでしょうか?詳しくご紹介します。

10月、飲食料品3千品目超が値上げされる見通し

帝国データバンクによると、「10月の食品値上げ予定品目数が今年4月以来となる3千品目超えとなる見通し」となっています。また、「通年の値上げ品目は、飲食料品の値上げラッシュが本格化した2022年(2万5768品目)の水準に並ぶ可能性がある」のだそう。

実際、すでに値上げすることを発表している企業も多いようです。たとえば、キューピーは「2025年9月1日(月)出荷分から家庭用の調味料(マヨネーズ類、ドレッシング類、パン用スプレッド等)と素材食品の一部商品、同年10月1日(水)出荷分から介護食等、計118品目の価格を約4~18%改定します」と公表。「企業努力だけでコスト上昇分を吸収することは極めて困難であり、価格改定を実施せざるを得ないと判断しました」としています。

また、湖池屋は人気商品である「スコーン」や「湖池屋プライドポテト」など、全16商品の価格改定を行うそう。また、キリンビバレッジもペットボトル容器・缶・ボトル缶・パウチの一部商品について、メーカー消費税抜き希望小売価格を+6~22%改定すると発表。森永乳業はスキムミルク他8品について、9円~72円程度の価格改定を行うそうです。

終わらない値上げラッシュに不安の声も

目前に迫った飲食料品の値上げを受け、SNSでは悲しみに暮れている方も多数。家計にも大きなダメージが入るため、今後の生活に不安を抱いている人も少なくないようです。

  • また値上げなの…。
  • 真面目に働くのが馬鹿馬鹿しくなるなぁ。
  • 本当、生活が苦しくなるね。
  • 缶コーヒーが買えなくなる…。
  • さすがに、ちょっと不安になってきたよ。

一方で、値上げが続いているからこそ、少しでも出費を抑えるための工夫をしている方も多いようです。嗜好品は控えるようにする、プライベートブランドなどを活用するといった内容のコメントも多数ありました。

  • 麦茶を作ってペットボトルに詰め替えるようにしています。
  • マイボトルを持参するようになりました。
  • ドリンクを購入する機会は減ったなぁ。
  • スーパーやドラッグストアのオリジナル商品を購入しています。

今回の値上げの背景とは?

帝国データバンクによると、「2025年通年の値上げは、11月までの公表分で累計2万34品目」となっているのだそう。前年の実績(1万2520品目)を60.0%上回り、2023年(3万2396品目)以来2年ぶりに2万品目を超えたそうです。

食品分野別では特に「調味料」(6148品目)が多く、「酒類・飲料」(4801品目)は清涼飲料水をはじめ、ビールや清酒、焼酎など幅広い種類が値上げの対象になったそう。冷凍食品やパックご飯などの「加工食品」(4532品目)も価格が上昇しており、昨年に比べても、飲食料品の値上げの勢いは強い状態が続いているそうです。

「原材料高に加えて物流費や賃上げによる労務費など、粘着性が高く、国内の経済情勢に起因した圧力が強まっている」のだそう。また、一時的なものではなく、「飲食料品における値上げは長期かつ恒常化する可能性が高い」と分析しています。

値上げの理由はさまざまで、「原材料の価格高騰に加え、光熱費の上昇による生産コスト増、人手不足による労務費の上昇、物流費の上昇など」が影響しているのだそう。特に、「物流費」「人件費」は前年から大幅に増加したそうです。また、「一過性とみられた外的要因による物価高が主だった2023年~2024年前半の値上げラッシュ」と異なり、今回は、「内的要因による物価上昇に起因したものにシフト」したのだそう。そのため、「継続的な価格引き上げが不可欠」な状態になっていると説明しています。

家計を守るためにできることは?

さまざまなものの価格が上がっている中で、家計を守るために私たちにできることはあるのでしょうか?

スーパーなどのプライベートブランドを活用するのは良い方法かもしれません。

例えば、イオンの「トップバリュ」は、お買い得な価格で商品を提供するために「計画生産」や「全量買い取り」「流通の中間コストの削減」などにより、物価高のこのご時世でもリーズナブルな商品が多数揃っているようです。また、10月1日より「トップバリュ商品」計60品目の値下げが発表されています。こういったお得な情報などをリサーチし、積極的に活用するのも効果的です。

他にも、割引品や大容量パックなどを購入し、使い切れない分は冷凍保存しておくのも良いでしょう。

また、価格変動の大きい商品は安い時に購入してストックしておく、g当たりの価格を意識して、少しでも安いものを選ぶようにするのも手段の一つです。

物価高が長期化する中で、家計を守るためのちょっとした工夫や行動が大切かもしれませんね。

値上げラッシュの時代に合わせた生活を

原材料費や労務費などが高騰していることにより、飲食料品の価格も上がり続けています。10月には3000品目超が値上げされる見込みとなっており、今後の生活に不安を感じている方も少なくないようです。

そのような状況だからこそ、家計を守るために出費を抑える取り組みが重要になるでしょう。プライベートブランドの商品を優先的に購入したり、お得な商品を買い溜めするなど、生活の中で改善できる部分がまだあるかもしれません。事態が好転することを願いつつ、値上げラッシュの時代に合わせた生活習慣を意識していきましょう。


参考:帝国データバンク「『食品主要195社』価格改定動向調査 ― 2025年9月」(https://www.tdb.co.jp/report/economic/20250829-neage2509/)(最終閲覧日:2025-09-29)、キューピー「家庭用商品 価格改定のお知らせ」(https://lp.kewpie.com/newsrelease/2025/3722/)(最終閲覧日:2025-09-29)、湖池屋「一部製品の価格改定に関するお知らせ」(https://koikeya.co.jp/news/detail/1713.html)(最終閲覧日:2025-09-29)、キリンビバレッジ「キリンビバレッジ 一部商品の価格改定について」(https://www.kirinholdings.com/jp/newsroom/release/2025/0530_04.pdf)(最終閲覧日:2025-09-29)、森永乳業「スキムミルク他 一部商品価格改定のお知らせ」(https://www.morinagamilk.co.jp/release/newsentry-4580.html)(最終閲覧日:2025-09-29)、イオン「トップバリュ5つのこだわり」(https://www.topvalu.net/brand/kodawari/)(最終閲覧日:2025-09-29)、イオン「トップバリュ商品60品目を値下げ」(https://www.aeon.info/news/release_99774/)(最終閲覧日:2025-10-01)


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