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『お金が貯まらない人』が良かれと思ってやりがち…実は効果のない“3つの節約”とは?【お金のプロが監修】

  • 2025.8.26
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

節約はお金を貯める大切な手段。しかし、頑張って節約しているつもりなのに、なぜかお金がいつまで経っても貯まらない…そんな悩みを抱えている人は意外と多いものです。もしかすると、良かれと思ってやっている節約法が、実は効果的ではないかもしれません。この記事では、無意識にやりがちなけど実はお金が貯まりにくくなる『効果のない3つの節約』を取り上げ、なぜその節約が逆効果なのか解説します。無駄な努力を減らし、賢くお金を貯めるヒントを掴みましょう。

節約しているのにお金が増えない理由とは?無理な節約がもたらす罠

「節約しているのに貯金ができない」という不思議な状況はなぜ起こるのでしょうか?それは、ごく普通の節約行動が実は長期的に見ると無駄やストレスを生み、結果として支出が増えるケースがあるからです。

ここからは、多くの人が「これなら節約になるはず!」と思い込んで実践しているけれど、実際には効果が薄い、あるいは逆効果となってしまう代表的な3つの節約方法をお伝えします。

1、無理な外食・買い物制限

「外食や買い物は控えよう」と決めて完全にシャットアウトすること。これ自体は悪いことではありませんが、突然あまりにも過度に自制しすぎると、ストレスや欲求不満が蓄積し、いずれ爆発してしまうリスクがあります。大量買いや衝動買い、または高額な外食に走ってしまい、節約前より支出が増えてしまうことも珍しくありません。

2、極端な光熱費の節約

冷暖房や照明の使用を極限までカットする方法です。一見効果的ですが、極端に我慢しすぎると、体調を崩すリスクが高まります。特に今の時期は電気代がかかるからといってクーラーの仕様を控えると、熱中症の危険性があるなど、医療費の支払いにつながる可能性も。健康はお金と時間の両方に関わるので、適切なバランスが必要です。

3、 安物買いでの即買い替え

節約のためにと、とにかく安いものを買い揃える方法です。しかし、品質が低い製品は壊れやすく、修理や買い替えの頻度が高くなります。長期的に見るとコストは増えるため、一見安く見える買い物が結果的に「無駄遣い」に。高品質で長持ちするものに投資することが実は最も賢い節約に繋がります。

節約で重要なのは持続できる点

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、どんな節約が本当に効果的なのでしょうか?重要なのは「持続可能でストレスが少なく、長期的な視点を持つこと」です。無理せず継続できる節約習慣を身につけることが、結果的にお金をしっかり貯めることに繋がります。

例えば、固定費の見直しは大きな効果が期待できます。スマホ料金のプラン変更や電力会社の見直し、保険の見直しなど、生活のベースとなる費用を抑えることは、生活の質を下げずに支出削減が可能です。また、必要なものには適切にお金を使うことで、長持ち・節約にも繋がります。上手に「コスパ」だけでなく「価値」を見極めましょう。

さらに、自動積立や予算管理アプリを活用して計画的にお金を貯める方法もおすすめです。ただし、細かな節約も大切ですが、収入の増加を目指すことも忘れずに視野に入れることが重要です。

まとめ:節約の真髄は効率的なバランス感覚にあり

節約はただ我慢することではなく、賢く効率的に行うことが鍵です。効果のない節約をしても、かえって支出やストレスが増え、貯金は遠のいてしまいます。無理な光熱費カットやストレス過多の買い物制限、安物買いの繰り返しではなく、健康や生活の質を維持しながら続けられる節約を心掛けましょう。

持続可能な節約習慣と収入アップへの工夫、固定費の見直しを組み合わせることで、お金は自然と貯まりやすくなります。お金を貯めたいなら、まずは「自分にとって本当に効果がある節約か」を見極めることから始めてくださいね。


監修者:有限会社バード商会 代表取締役 鳥谷 威(https://financialplanertk2021.com/

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得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP(R)資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。