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『ガス代が高い人』はやっている…見直すべき『支払い損なガス代』とは【FPの解説】

  • 2025.8.25
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出典:photoAC(※画像はイメージです)

毎月のガス代、思ったより高くないですか?特に寒い季節になると「これが普通?」と疑問に感じる方も多いはず。実は、ガス代が高くなる原因の一端は、知らないうちに支払っている割高な“無駄な部分”、つまり「支払い損なガス代」が影響しています。今回は、なぜガス代が高くなってしまうのか、無意識にやってしまいがちな落とし穴とその見直しポイントについて詳しく解説していきます。

ガス代が高くなる原因と見落としがちなポイント

まずは、ガス代の内訳や高くなる原因を押さえておきましょう。家庭で使うガスの多くは、調理や給湯、暖房やガス式の浴室乾燥機能等で消費されています。特に冬場の暖房利用やお風呂を何度も追い焚きしたりすると、ガス使用量が急増するため、料金が跳ね上がりやすいのが特徴です。さらに、給湯器やコンロの古さなどもガス代増加の大きな要因となります。

こうした「ちょっとした積み重ね」で毎月のガス代に大きく影響します。

暮らしに取り入れたい!具体的なガス代節約アイデア集

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出典:photoAC(※画像はイメージです)

では、具体的にどうしたらよいのでしょうか。

まず、お風呂は適量の湯量を守り、追い焚きは多用しないことがポイント。契約しているガス会社の料金単価や、使用しているガス給湯器にもよりますが追い焚きを1回すると約50円~100円程度かかるといわれています。

月に換算するとかなり大きな出費になるため、できるだけお風呂に入る時間をあわせたり、お風呂用の保温シートなどで追い焚きを使わない工夫をしましょう。

また、給湯器の温度設定を見直すのも大切。一般的には40〜42度が快適かつ節約のバランスが良いとされており、高温設定はガス消費を大幅に増やします。最近は、従来よりも省エネ性能に優れたモデルも多いため、もし古い給湯器を使っている場合は交換も検討することで長い目で見れば大きな節約につながります。

さらに、契約プランの見直しも必須です。都市ガスを使っている方は、契約プランの見直しや料金比較サイトの活用がおすすめです。たとえば、電気とセットで割引がある場合もあります。また、プロパンガスの場合は業者によっても料金体系が全く異なりますので、お住まいの業者を複数比較してみることも大事です。自分で調べるのが難しいい場合は、「ガス屋の窓口」や「エネピ」といった比較切り替えサポートを提供している業者を活用するのも一つでしょう。

そして、ガス機器の効率低下も忘れてはいけません。給湯器やコンロは経年劣化で燃焼効率が落ち、余計なガスを使うことに。特に20年以上使用している機器は交換を検討すべきです。一般的に、ほとんどのメーカーではガス器具の交換推奨期限を10年間としていますので、安全面の観点からも定期的な見直しは重要です。

ガス代の見直しで無駄を減らし、賢く家計管理を!

見直しをせずに過ごしている間に、意外な部分で「支払い損なガス代」を支払っているケースは少なくありません。契約プランの最適化やガス機器の状態チェック、実際の使い方の工夫など、ポイントを押さえれば毎月のガス代を大幅に節約できる可能性があります。

ガス代は生活に直結する重要な出費のひとつ。無意識のまま高い料金を払い続けるのはもったいないです。まずは今日から自分の使い方と契約内容を見直してみませんか?


監修者:有限会社バード商会 代表取締役 鳥谷 威(https://financialplanertk2021.com/

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得意分野は、家計管理(とくに光熱費)と資産形成。福岡の大学を卒業後、大手ガス会社にて家庭の光熱費削減や新電力の業務に約4年間従事。クレカ請求業務も経験。
現役世代の人の家計が『今より豊かになるように』という想いのもと、約3年かけてCFP(R)資格を取得。
現在は、各種金融メディアでの執筆・監修・日本FP協会の支部相談員としても活動中。
20・30代の人に、早いうちから家計の見直しや資産形成の大切さを伝えたく日々奮闘中。