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「やっぱり松本まりかは裏切らない」「最高」初回放送“生き様が滲み出た”熱演に飛び交う興奮の声【金曜ナイトドラマ】

  • 2025.7.24

金曜ナイトドラマ枠でスタートした、テレビ朝日系『奪い愛、真夏』。そのタイトルからして刺激的だが、放送開始早々、SNSでは「意味わからなくて最高」「やっぱり松本まりかは裏切らない」といった興奮気味のコメントが飛び交っている。不倫、セーラー服、そしてタイムリープ……。あらゆる要素を詰め込んだこの作品は、一筋縄ではいかない展開の連続だ。

※【ご注意下さい】本記事はネタバレを含みます。

魅力爆発!松本まりか×安田顕の危うい化学反応

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『奪い愛、真夏』第1話より(C)テレビ朝日

物語の主人公・真夏(松本まりか)は、かつて不倫関係にあった恋人と別れ、人生のどん底にいた。再起を図るべく、彼女は時計メーカー「TOWANI」に転職。出勤初日に出会ったのは、社長・空知時夢(安田顕)。なんと彼は、真夏の元恋人・大浦隼人(安田・二役)と瓜二つだった。

見た目だけでなく、彼のまとう雰囲気や所作にも既視感を覚える真夏。彼女の胸には、過去の傷がざわめき出す。

さらに不思議なことに、亡き母の形見であるTOWANI製の腕時計が、いつの間にか動き出していた。その時計を身につけ出社した真夏を、時夢はなぜか特別な目で見るようになり、仕事への真摯な姿勢にも惹かれていく。時夢は既婚者であるにもかかわらず、次第に真夏との距離を縮めていく。ある日、真夏は衝動的に彼にキスをしてしまう……。だが、その瞬間が物語の“常識”を一変させることになる。

翌朝、真夏はエレベーターに乗ったまま時間が止まり、突如として時計の針が逆回転。次の瞬間、彼女は前日の朝に“戻って”いたのだった。まさかのタイムリープ。

何かをやり直すためのチャンスなのか? それとも、さらなる悲劇の始まりか? この構造に、「不倫をなかったことにできるのか?」という新しい問いが加わる。倫理も理屈も飛び越えた設定に、視聴者の“考察本能”が刺激されている。

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『奪い愛、真夏』第1話より(C)テレビ朝日

見逃せないのは、松本まりか×安田顕のケミストリーだ。松本は、過去の傷を引きずりながらも再生を目指す女性を演じさせると右に出る者はいない。壊れそうで壊れない、しかし崩れかけた瞬間の表情には凄みがある。

一方、安田は誠実さとミステリアスさを絶妙に共存させる達人。“ふたりのキス”がただのスキャンダルで終わらないのは、このキャストあってこそだ。

火種を仕込む女たち「サレ妻」未来と“曲者”花火の存在

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『奪い愛、真夏』第1話より(C)テレビ朝日

そして、物語に深い影を落とすのが“サレ妻”のの未来(高橋メアリージュン)とその妹・花火(森香澄)である。

未来は妊活に行き詰まり、精神的にも追い詰められている。画家として筆を握る姿は、美しくも不穏。いつその感情が爆発するのか、視聴者は息を潜めて見守るしかない。

さらに、妹・花火は姉の不幸すらもおもしろがっているような冷酷さを見せ始めており、彼女の行動が物語をさらにかき乱す火種となっていく。

狂っているのに目が離せない。そんなドラマは数あれど、『奪い愛、真夏』はそのなかでも群を抜く中毒性を放っている。松本まりかの熱演に説得力があるのは、演技というよりも“生き様”のようなものが滲み出ているからだろう。

時折見せる痛み、諦め、そして愛への渇望。そのすべてがあまりに人間くさいからこそ、視聴者は彼女を応援せずにいられない。

脚本・鈴木おさむの真骨頂である振り切ったエンタメ性が炸裂している本作。展開は意味不明なのに、感情は妙にリアル。不倫ドラマなのに、タイムリープSFとしてのスリルがあり、恋愛ドラマなのにホラーのような緊張感もある。この奇妙なごった煮感が、令和の深夜ドラマにはちょうど良い刺激かもしれない。

次に時計の針が回るとき、彼女の人生はどこに向かうのか。真夏の行方、そして“奪い愛”の結末から、まだまだ目が離せない。


テレビ朝日系 金曜ナイトドラマ『奪い愛、真夏』毎週金曜よる11時15分

ライター:北村有(Kitamura Yuu)
主にドラマや映画のレビュー、役者や監督インタビュー、書評コラムなどを担当するライター。可処分時間はドラマや映画鑑賞、読書に割いている。X(旧Twitter):@yuu_uu_