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読者組織・ミモザ会員の「じぶんファースト」な生き方を拝見!

  • 2025.6.9

子どもから手が離れるなど、ライフステージの変わり目が訪れる50代。
そろそろ〝私が主役〟になって、自分のしたいことに目を向けてみてもいいのでは?
自分の新たな可能性、フィールドに、一歩踏み出すチャンスです。

大学で演劇学を学ぶ

ミモザ会員 No.166
東 陽子さん(59歳)

もう一度学びたいという意欲が湧き、大学で大好きな演劇や映画の勉強を

50歳を過ぎて、大学に入り直した東さん。きっかけは、生前の父の言葉でした。
「私が『地元の進学校に行ったことが嬉しかった』と言っていたのが印象に残っていて。私が勉強している姿を父が好きなら、もう一度何か学んでみようと、自分が好きな映画や演劇が学べる大学を目指しました」。
当時、娘さんはまだ小学生でしたが、夫のあと押しで予備校通いをスタート。翌年に、晴れて明治大学文学部の演劇学専攻に合格しました。
「大学には私と同年代や年上の方もいたし、若い学生さんたちとも仲良くなり、一緒に観劇に出かけることも。第2外国語のフランス語には苦戦しましたが、勉強は楽しかったです」。
大学で学んだ知識を通し、演出の意図や背景などの理解が深まり、作品の解像度が上がった、と東さん。その後、大学院修士課程を修了。論文を書いた経験を活かし、今は資料作成のアルバイトもしています。
「今後は女性のための映画上映会を企画してみたいです」と夢も広がります。

授業で学んだテキストや卒業論文、時間割が書かれた思い出の手帳。

学生時代は学友と観劇も。

女性のためのヨガクラス開設

ミモザ会員 No.266
小林真由さん(50歳)

「自分を大切に、愛でてほしい」自然のなかのヨガで伝えたいこと

ヨガとの付き合いは、病弱だった子どもの頃から。
人材派遣の会社に就職し、仕事が原因で体調を崩す人を見て、「ヨガを日常に役立ててほしい」と、インストラクターの道に進んだ小林さん。
現在の「愛でるヨガ」を始めたのは、夫の赴任先に合わせて住まいや職場を変えていた生活がひと段落したのがきっかけでした。
「自分をいたわることや、大事にすることを、ヨガを通して改めて伝えたい」と思い、それにふさわしい拠点として見つけたのが、鎌倉・浄智寺境内にあるスペース「宝の庭」でした。
「北鎌倉の自然に包まれた場所で、ここに来るだけで穏やかな気分になれると好評です」。今は定員4人という少人数のレッスンを、毎月定期で開催。
「体が固いとか、きれいなポーズができないとか気にする必要はなし。特に、更年期世代やシニア世代など、体の不調を感じている人、周りのために尽くしている人ほどヨガを始めてほしい。私も、レッスン後に目がイキイキしている生徒さんを見て、元気になります」

気候がよい時期は、屋外でレッスンすることも。鳥の声や木々のざわめきに耳を澄ませて。

レッスンのあとはティータイムに。
お茶や季節のお茶菓子なども小林さんが用意し、会話を楽しみます。

憧れのパン屋さんで働く

ミモザ会員 No.308
加納由美さん(57歳)

パンとオーナーのファンになった店で新しいことを学べる日々

子どもたちが大学生になり、手を離れた加納さん。「何か始めようと、最初はスーパー銭湯めぐりなどをしましたが、これって今じゃなくてもできるかも?と思ったんです」。
そこで始めたのが、自分の好きなお店で働くこと。近所のベーカリーのパンと、脱サラで店を始めた同年代の女性店主に心惹かれて、アルバイトに応募。
一度は不採用になったものの、常連として通い続けて再び応募し、念願が叶ったのは50歳になる頃でした。
「接客も厨房も初めての経験で、最初は戸惑うことばかりでしたが、今では、サンドイッチの具材のアイデア出しまで任されています。お客様が、自分が作ったものに目を留めてくださるとワクワクします」。
平日は別の仕事もしていますが、苦にならないそう。
「毎週緊張感とちょっとした達成感を味わっています。急いでいるときほどていねいな応対を心がけるなど、学ぶことも多く、自分にはまだ伸びしろがあるかも?と思えるのが嬉しいんです」

サンドイッチの具材のアイデアには、主婦の経験が役立つ。

東京・成増のベーカリー「タイムライン」

撮影協力/パン工房「タイムライン」

悩み、思いを共有する場作り

ミモザ会員 No.011
安達由香さん(56歳)

同世代が飾らない思いを共有するお茶会で語らい場を作る

長年、洋裁教室を続けてきた安達さん。
「教室では、作業のあとにみんなで雑談する時間も大事で。教室を閉めた後も、同世代の女性が集まって話をできる場所があるといいなと思い、お茶会を企画しました」。
集まったのは、知り合いやSNSを見た40~50代の女性が多く、仕事、育児や介護などそれぞれの責任を担っている人が、気持ちを分かち合ったり、ホッとできる時間になればとオープンに開催しています。
「私は人の生き方や選択のきっかけになったものごとに興味があります。参加者の方には、
何を話すか考えてきてもらったり、話す順番が回るようにサポートしています」。
思ったことを言葉にできなくても、参加することで気持ちを整理するきっかけになればという思いも。自身も長男が就職で家を離れたことをきっかけに行動範囲が広がったという安達さん。
「洋裁のほうは看病経験をきっかけに麻パジャマの製作へとシフト。お茶会とともに続けていきたいと思っています」

この日は渋谷のカフェ「藤井茗縁」にて5 人が集まったお茶会。
話題は、介護や親子の悩み、やりたいことなど多岐にわたります。

撮影協力/京都宇治 藤井茗縁

安達さんが現在取り組んでいる麻のパジャマ作り。
自ら近江ちぢみの生産者を訪ねて、仕入れの交渉をしました。

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