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京都を“ホーム”と呼びたくなる、一棟貸しのサウナ付き宿【リセット旅で美しく】

  • 2025.6.2

サウナも料理も、音楽も。暮らすように京都を旅する

電車でのアクセスがしやすい一方で、ひとたび路地へ歩を進めれば、ローカルで落ち着いたムードが漂う二条。その傍ら、世界遺産の二条城や歴代天皇の住まいであった京都御所など、歴史的なスポットを擁するエリアでもある。

「アコア ハウス 二条」は、二条駅から徒歩約15分。整然と交差するひっそりとした小路に佇む、一棟貸しのヴィラだ。周囲の環境になじむ京の町家ならではの趣ある意匠と、黒でまとめられたシックな雰囲気が絶妙に調和して、訪れる人を穏やかに出迎えてくれる。

ヴィラの扉はパスコードで開閉するため、スムーズにチェックイン。靴を脱いで足を踏み入れれば、広々としたキッチンとダイニング、そして吹き抜けのリビングエリアまでが心地よくひと続きになっていることに気づくはずだ。炭を使った左官仕上げの黒いモルタルの床は、リビングエリアとガラス窓で隔てられた裏庭まで統一してあり、開放的な印象の一助に。その一方で、歴史ある木造建築らしさを残した天井や柱、階段部分などのオリジナルの遺構が、どこか懐かしさをも感じさせる。

もちろん使い勝手のよさも申し分ない。建物が従来持つ要素とリンクさせながら、ナチュラルな一枚板のダイニングテーブルやブラックの琉球畳など、空間をモダンに昇華する技が随所に光っている。そこへデザイン性の高い調度品が今っぽい彩りを添え、居心地のよいムードを演出しているのだ。ラックには“滞在中自由に楽しめるように”と、アートブックのほか、音楽にまつわるクリエイティブシーンを広く牽引する「ジャジー スポーツ 京都」がセレクトしたレコードが並ぶ。

気になるバスルームは、シャワーブースと半露天風呂、そしてサウナという充実したラインナップ。離れにお風呂がついているという京都の町家らしい造りをアレンジして、家庭用サウナを設置したそう。ストーブに水をかけて蒸気を生じさせるロウリュ用の霧吹きで、お好みの温度と湿度に調整を。例えば浴槽に水を張っておき、サウナでしっかりと体を温めたあとに水風呂へダイブして、古都の風情を感じる裏庭で外気浴……という過ごし方も可能だ。シャンプーとコンディショナー、ボディソープには京都発のオーガニックコスメである「ネモハモ」のアイテムを採用。和ハーブを中心とした植物をふんだんに生かした香りに、ほっと癒されるはず。

2階の寝室にはベッドが4つ並び、友人たちとゆったり語らいたいパジャマパーティーにぴったり。いずれもシモンズ社製のマットレスで、快適な眠りを約束してくれる。長い夜を満喫した翌朝は、吹き抜け部分に面した窓から差し込む朝日とレトロな梁、そして現代アートが織りなす風情ある空間ですっきり目覚めて。ちなみにナイトウェアは備品に含まれていないため、忘れず持参を。

職人の手による和紙の設えが美しいフルキッチンも、滞在中にぜひ活用してほしい。IHコンロや電子レンジ、冷蔵庫に電気ケトルを筆頭に、ひと通りの調理道具や食器が揃っているので、ローカルな市場で食材を調達してのホームパーティーはもちろん、快活な朝を彩るモーニングを楽しむこともできる。

普段の喧騒からほんの少し遠くに身を置きながら、いつものライフスタイルは忘れることなく、より丁寧で快適に自身の中のリズムを整える。観光や何かの目的があってのステイも、心安らかにいられる拠点があればずっと活動の幅が広がりそうだ。今まで“旅先”だった京都という土地で、街の息遣いを感じつつこの場所に根ざした時間を過ごしてみてはいかがだろうか。

アコア ハウス 二条

京都府京都市上京区長門町432

075-354-5159

Photos: Courtesy of Acoa House Nijo Realization & Text: Misaki Yamashita Editor: Kyoko Muramatsu

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