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【有村架純】インタビュー「みっちゃん(高畑充希さん)と一緒にいるときは“素の自分”でいられる」

  • 2025.5.7

InRed6月号の表紙に登場してくれた有村架純さん。現在、公開中の映画『花まんま』について、そしてお忙しい中で“素の自分”でいられる場所などお伺いしました。

PROFILE
ありむら・かすみ/1993 年生まれ、兵庫県出身。数多くの映画、ドラマに出演し、代表作にドラマ「ひよっこ」、映画『花束みたいな恋をした』など。Netflixで「さよならのつづき」が配信中のほか、映画『ブラック・ショーマン』が公開待機。

関西の言葉がほどいた心の壁と役の距離

有村架純さんの最新作は、鈴木亮平さんと共演した『花まんま』。直木賞作家・朱川湊人の短編集を原作に、不思議な記憶をめぐる兄妹の絆、人の悲しみ、温かさを描く人間ドラマだ。
「軽快なテンポの中に、家族や大切な人に思いを馳せ、これまでの自分を思い返し、今を生きる上でのヒントになったり、支えにもなっていく。そんな作品になったと思います」
演じるのは、間もなく結婚を控えながら、ある〈秘密〉を抱える妹・フミ子。親代わりで育ててくれた兄への思いに揺れながら、兄に内緒で自身の心に従って行動していくという難しい役どころだ。
「フミ子にとって、お兄ちゃんの存在は本当に大きいんです。でも、自分が抱えるものに対して、“これは自分がやらなきゃいけない”っていう正義感というか、使命感のようなものが強くあって。その葛藤の部分を大切にしながら演じました」
舞台は大阪の下町で、関西出身者ばかりの現場。セリフも普段の会話も関西弁がメインだったこともあり、共演者やスタッフと心の距離がぐっと近づいたという。
「亮平さんがとてもオープンな方だったこともありますが、私も地元が関西なので、関西弁で話していたからか、自然と心の壁がなくなって、スッと役に入れた感覚がありました」

例えば、みっちゃん(高畑充希さん)とか、気心の知れた人と一緒にいるときは“素の自分”でいられる

作品ごとにさまざまな感情と向き合い、役を生き抜いている有村さん。作品に深く入り込んでいく中で、“心の壁がなくなる”という感覚は、誰と、どんな時間を過ごすかで変わってくるのかもしれない。有村さんが、普段心の壁がなく、“素の自分”でいられるのはどんな時なのだろう。
「やっぱり気心の知れた人と一緒にいるときですね。例えば、みっちゃん(高畑充希さん)とか。私は一度仲良くなるとずっと付き合いが続くタイプで、みっちゃんとはもう12年くらい。仲良くさせてもらっている人は、10年以上のお付き合いの方が多いです。そういう人たちと一緒にいると、こちらも安心していられるというか、自然体でいられます。ちょっと気が緩むというか(笑)。本当に他愛もない話ばかりしていて、食べ物の話で盛り上がったり、『あそこに旅行に行ったよ』なんて話をしたり。あとは世の中のことや、現場の話もします。特別な話じゃなくても、そんなやりとりが心を落ち着けてくれるので、これからも大切にしたい場所です」


映画『花まんま』

大阪の下町で暮らす兄妹が織り成す、不思議な記憶と〈秘密〉をめぐる感動の物語。主演は鈴木亮平、共演は鈴鹿央士、ファーストサマーウイカら。全国にて公開中。
©2025「花まんま」製作委員会

Model=Kasumi Arimura
Photograph=Yuma Kuramoto(PygmyCompany)
Styling=Makiko Iwata
Hair & Make-up=Izumi Omagari
Interview & Text=Miku Sugishima

※InRed2025年6月号より。情報は雑誌掲載時のものになります。
※画像・イラスト・文章の無断転載はご遠慮ください。

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