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【手作り団子】上新粉・白玉粉・もち粉・だんご粉の違いは?柏餅やヨモギ団子を手作りするならどの粉がおすすめ?栄養士ライターが解説

  • 2025.5.2

こどもの日に団子を手作り!どの粉を選べばいい?

上新粉・白玉粉・もち粉・だんご粉…違いはある?
上新粉・白玉粉・もち粉・だんご粉…違いはある?

こどもの日に、手作りの柏餅やヨモギ団子を作りたい。そう思ってスーパーなどへ出かけた際に、いろんな粉の種類があって迷った経験はありませんか?この記事では、上新粉・白玉粉・もち粉・だんご粉の違い、どんな和菓子と相性が良いのかなどを解説したいと思います。

上新粉・白玉粉・もち粉・だんご粉の特徴

▲4種類の粉が並んでいると、どれを手に取るか迷ってしまいますね。
▲4種類の粉が並んでいると、どれを手に取るか迷ってしまいますね。

上新粉・白玉粉・もち粉・だんご粉は、見た目に大きな違いはありませんが、原材料や製法に違いがあり、使い方や出来上がりの食感も異なります。それぞれの粉の特徴を簡単にまとめたので、参考にしていただけたら幸いです。

●上新粉●

<原料>うるち米<食感の特徴>うるち米は私たちが普段食べている「ごはん」のお米のこと。お米を製粉した上新粉は、程よい弾力と歯切れの良い食感が特徴です。

<向いている和菓子>柏餅、草餅、粽(ちまき)、ういろう、かるかんなど

●白玉粉●

<原料>もち米<食感の特徴>もち米を100%使用しているため、つるりとしたなめらかな食感で、伸びがあります。冷めてもかたくなりくい利点もあります。

<向いている和菓子>団子、大福、求肥など

●もち粉●

<原料>もち米

<食感の特徴>白玉粉と同じ原料(もち米)ですが製法が違います。きめの細かい、モチモチとした食感が特徴。「求肥(ぎゅうひ)粉」とも呼ばれ、もち粉で求肥を作ると市販の大福に近い仕上がりになります。

<向いている和菓子>大福、求肥など

●だんご粉●

<原料>うるち米・もち米(ブレンド)

<食感の特徴>上新粉のコシともち粉の粘りを併せ持っています。うるち米・もち米の配合は商品によって異なりますが、モチモチした食感がありながらも歯切れの良い生地に仕上がります。

<向いている和菓子>団子、大福など

柏餅作りには「上新粉」を使うと本格的!

上新粉
上新粉

柏餅用のもち生地の基本的な作り方は、次のとおり。粉に熱湯を加えて耳たぶ程度のやわらかさになるまでこね、一度蒸してから、生地が熱いうちに粘りが出るまでこねて成形します(粉に水を加えて混ぜ、電子レンジで蒸す方法もあります)。こねた生地を平たい楕円形に成形後、あんを包めば柏餅の完成です。

柏餅におすすめなのは、上新粉です。上新粉100%で作ると昔ながらの和菓子店の柏餅に近づけることができます。ただ、作ってすぐ食べない場合は時間が経つと生地がかたくなるため、最初に粉+砂糖を粉の10%程度加えてこねるとやわらかさを保ちやすくなります。さらに、上新粉+白玉粉(もち粉)を1/3?1/6程度加えて作ると、やわらかさのある生地に仕上がります。だんご粉を使っても同様のことが言えます(粉の配合が商品によって異なるため仕上がり具合がイメージと異なる可能性はあります)。

ヨモギ団子に向いているのは「白玉粉」「もち粉」「だんご粉」

白玉粉
白玉粉

だんごの生地の作り方は、粉に水を少しずつ加えながらこねて成形し、たっぷりの熱湯で茹でて、冷水で粗熱を取ればOK。こねる際にヨモギペーストやヨモギ粉を練り込めば、ヨモギ団子になります。

だんごの生地は、どの粉を使っても作ることができます。なめらかさとモチッと感のある団子が好みなら白玉粉かもち粉、程よい歯応えのある団子が好みならだんご粉を選ぶと良いでしょう。上新粉で作る団子もおいしいのですが、かたくなりやすいです(みたらし団子などのコーティング系が向いているかも)。

まとめ

無病息災や子孫繁栄を願って食べる、端午の節句の祝い菓子。手間を考えると買う方が早いかも知れませんが、手作りをすれば楽しい思い出と笑顔が増え、作りたてを味わうことができます。手作りの柏餅やヨモギ団子をいただきながら、子どもさんの成長をお祝いしてはいかがでしょうか。

※参考文献)山本悦子・小谷一子・渡辺豊子共著『クッキング-Cooking-』光生館,2015、下村道子・和田淑子編著『新調理学』光生館,2018

(野村ゆき)

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