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花咲く庭にうっとり!美しいガーデンに癒やされる映画・ドキュメンタリー3選

  • 2025.5.2

『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』© 2017 映画「ターシャ・テューダー」製作委員会 Photo by Richard W. Brown

葉桜の季節は、ガーデン巡りや散策に出掛けたくなるもの。色とりどりの花、まぶしい新緑、生命力あふれる自然に心が癒やされます。そこで今回は、美しいガーデンが登場する映画・ドキュメンタリーを紹介します。お出掛け予定のある人もない人も、美しい映像とストーリーを楽しんで!
 

雑草と呼ばれる花も愛して。自らの手でつくりあげた夢の庭 『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』

『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』© 2017 映画「ターシャ・テューダー」製作委員会 Photo by Richard W. Brown

バーモント州の山中に建てた18世紀風の農家と広大な庭で、92歳で亡くなるまで独自の生活を楽しんだターシャ・テューダー。今なお多くの人々を魅了しているターシャの生い立ちや暮らしを映し出したドキュメンタリーです。

『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』© 2017 映画「ターシャ・テューダー」製作委員会 Photo by Richard W. Brown

ターシャがバーモント州に移り住んだのは56歳のときで、絵本作家として活躍し、離婚も経験し、4人の子どもを育てた後のこと。長年の夢を叶えるため、土地を買い、大工になった長男に依頼して古い農家風の家を建ててもらい、自給自足に近い生活を始めたのです。

『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』© 2017 映画「ターシャ・テューダー」製作委員会 Photo by Richard W. Brown

「シャクヤクの花が大好き」と自慢の庭を案内するターシャ。淡いピンクの大きな花が、そよ風に揺れています。ターシャが好きなのは名のある花だけではなく、「雑草と呼ばれている花もかわいいからたっぷり植えている」という言葉が印象的です。

『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』© 2017 映画「ターシャ・テューダー」製作委員会 Photo by Richard W. Brown

さまざまな草花が生い茂る庭を眺めながら午後のお茶を飲むとき、ターシャはゆっくりと、夢と庭を味わっているのだといいます。自分自身で選び、手を動かし、つくりだした庭は、ターシャの夢が結実したものなのです。

『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』© 2017 映画「ターシャ・テューダー」製作委員会 Photo by Richard W. Brown

タイトルにある「静かな水」とは、ターシャのこと。静かな水のように穏やかであること、水面に自分を映すように己を知ること、周囲に流されず自分の速さで進むこと。こうした生き方を心がけてきたターシャだからこそ、自然と寄り添う暮らしを貫くことができたのでしょう。人生の終盤まで自分らしく生き抜いた彼女の強さに憧れます。

『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』

2017年製作

U-NEXT にて配信中

© 2017 映画「ターシャ・テューダー」製作委員会 Photo by Richard W. Brown

花咲く庭や邸宅、美しい女性たち、印象派の絵画のような映像は必見 『エタニティ 永遠の花たちへ』

『エタニティ 永遠の花たちへ』© Nord-Ouest

花と緑あふれるフランスの美しい邸宅を舞台に、時に運命に翻弄されながらも命をつないでいく三世代の女性たちを描いたドラマ。19世紀末のフランス、上流階級の若い娘ヴァランティーヌ(オドレイ・トトゥ)は、親が決めた婚約を破棄したものの、それでもあきらめない相手ジュールに心を動かされて結婚し、二人は愛を深めていきます。
 

『エタニティ 永遠の花たちへ』© Nord-Ouest

次々と子どもたちも生まれますが、戦争や病で失ってしまいます。悲嘆にくれるヴァランティーヌに再び希望をもたらしてくれたのは、無事に成長した息子アンリと幼馴染のマチルド(メラニー・ロラン)との結婚でした。マチルドの従姉妹のガブリエル(ベレニス・ベジョ)も夫とともにヴァランティーヌのもとを訪れるようになり、にぎやかで幸せな日々が続きますが……。

『エタニティ 永遠の花たちへ』© Nord-Ouest

『青いパパイヤの香り』『夏至』など映像美で知られるトラン・アン・ユン監督が、フランスの人気女優3人をキャストに迎えて撮った人生賛歌。結婚して次々と子どもを産むのが当たり前の時代の女性たちを描いていますが、死もすぐ近くにあり、悲しみを受け入れるしかない状況で、日々を淡々と丁寧に営むことが心の支えになっていたのかもしれません。
 
季節の花が咲く庭、調度品が並ぶ邸宅、茶会や食事会といった集まり、そうした暮らしぶりを、まるで印象派の絵画のような美しさで描いています。

『エタニティ 永遠の花たちへ』

2016年製作

U-NEXT にて配信中

© Nord-Ouest

植物嫌いの女性と庭を愛する老人のちょっと変わった友情 『マイビューティフルガーデン』

『マイビューティフルガーデン』© This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016

子どもの頃からちょっと変わっていて、規則正しく並べることにこだわったり、規則正しい生活をしていないと落ち着かないベラ(ジェシカ・ブラウン・フィンドレイ)にとって、あちこちに伸びる植物は苦手なもののひとつです。そのため、せっかく庭付きの部屋で一人暮らしをしているものの庭は荒れ放題。隣に住む偏屈な老人のアルフィー(トム・ウィルキンソン)は美しい庭をこよなく愛しているので、そんなベラのことを疎ましく思っていました。
 
ある日、庭をきれいにしなければ部屋を出ていくようにと家主に言われたベラは、アルフィーに持ちかけて、互いの利害関係のために一緒に庭づくりを始めますが……。
 
引きこもり気味の若い女性と庭を愛する偏屈な老人が、庭の手入れを通じてコミュニケーションを深め、成長していく物語。庭を愛するイギリスらしい映画です。

『マイビューティフルガーデン』

2016年製作

U-NEXT にて配信中

© This Beautiful Fantastic UK Ltd 2016


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構成・文

ライター
中山恵子

中山恵子

ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。

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