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【鳥取県】旅ライターも大満足!「旧国鉄倉吉線廃線跡」「白壁土蔵群」「鳥取県立美術館」ほかをめぐる1泊2日!鳥取の魅力を五感で感じる癒し旅【前編】

  • 2025.4.20

雄大な自然に美味しいグルメ、歴史ある街並みなど数多くの観光スポットを有する鳥取県。今回はその魅力を1泊で満喫する旅行プランをご紹介します。隠れ家グルメや体験スポットも必見! 初めて鳥取を訪れる方はもちろん、リピーターの方もぜひ参考にしてみてください。

鳥取県ってどんなところ?東京からのアクセス方法は?

鳥取砂丘コナン空港ではアニメ「名探偵コナン」のオブジェがお出迎え

鳥取県といえば「鳥取砂丘」や「二十世紀梨」をイメージされる方も多いのではないでしょうか。実は鳥取県は面積の7割を森林が占めており、自然に囲まれているのが特徴。市街地から少し足を伸ばせば西日本の名峰・大山(だいせん)も眺められます。また、温泉も多く点在しているのでの〜んびりと湯めぐりも楽しめます! 東京から鳥取にアクセスするためには飛行機を利用するのがおすすめ。県内には鳥取市と境港市の2カ所に空港があり、どちらも羽田空港から1日5便ほどの定期便があります。約1時間20分程度で到着できるので利便性が高いのもポイントです。 今回は鳥取市にある「鳥取砂丘コナン空港」に到着し、レンタカーを借りて県内を横断し、境港市の「米子鬼太郎空港」から帰るルートで鳥取旅行のモデルプランをご紹介します!

【12:00】「燻製道楽」で絶品の燻製肉ランチを堪能

安全な無農薬食材を使った自家製の燻製料理を提供

「鳥取砂丘コナン空港」から車で約1時間、倉吉市に向かいます。ここでぜひ食べたいグルメが地産地消にこだわった燻製料理のランチ! 鳥取県産の厳選した食材を、それぞれに適した燻製時間と温度で仕上げています。

1日10食限定の「ベーコン(肉)ランチ」 1600円

今回いただいたのは6種類の燻製が味わえる「ベーコン(肉)のランチ」。豚バラベーコン、肩ロースベーコン、スモークソーセージ、そして燻製たまご、スモークチーズ、ベーコン入りのポテトサラダがセットになった大満足のランチプレートです(ベーグルかご飯を選択できます)。少量ずついろいろな食材を食べ比べできるのも魅力。燻製大好きな筆者、もちもちのベーグルと燻製ベーコンの相性の良さに感動しました……!

店主の青木利晴さん。独創的な燻製料理の開発を続けているそう

特別に製造現場も見学させていただきました。「燻製には二十世紀梨の枝と桜の木のチップを使用しています。そうすることで食材に甘みがプラスされ、まろやかな味に仕上がります」(店主・青木さん)。店内には燻製醤油や燻製塩、そして燻製ミックスナッツや燻製芋けんぴといったユニークな商品も販売しています。

燻製道楽
鳥取県倉吉市関金町泰久寺77-1
https://kunseidouraku.com/

【13:00】幻想的な絶景に出合う!「旧国鉄倉吉線廃線跡」をウォーキング

昭和60年に廃線になった国鉄倉吉線。いまも当時の面影を残しています。

ランチのあとは日本一美しい廃線跡として話題の「旧国鉄倉吉線廃線跡」をウォーキング。ここでは昭和60年3月に廃線となった国鉄倉吉線の一部に片道約1.2kmの散策コースが設けられています。現在もレールやホーム跡が残り、のどかな田園風景を眺めながらゆっくりと散策を楽しめます。

幻想的な竹林エリア。線路の真ん中に立って写真撮影するのがおすすめ!

散策ルートのなかでイチオシの絶景はこの竹林エリア!線路の脇には背の高い竹が立ち並んでおり、美しく神秘的な光景が広がっています。よ〜く見ると線路のなかにも竹が生えていて、生命力の強さを実感。 訪問時はあいにくの雨だったのですが、響き渡る雨音やしっとりとした空気が広がり、幻想的な雰囲気に包まれていました。 鉄道や廃線の歴史に詳しくなくても気軽に散策できるので、ぜひ訪れてみてくださいね。

旧国鉄倉吉線廃線跡 観光案内所
鳥取県倉吉市関金町泰久寺77-1
https://haisenato.sekigane.com

【14:30】歴史ある「白壁土蔵群」をぶらり散歩

白壁土蔵群を上から眺めるとこんな感じ!まるでタイムスリップしたかのような気分に

江戸時代、明治時代の建造物が多く残されている倉吉市の白壁土蔵群。国の重要伝統的建造物群の保存地区にも選定されています。建物の屋根には山陰地方の風土のひとつである、赤い石州瓦が葺かれているのが特徴。川沿いの建造物は白壁で、石橋が架けられており美しい風情を感じることができます。

石臼でコーヒー豆を挽く体験ができる「カフェ久楽」。インバウンドの方々にも大人気です

土蔵や建造物は現在カフェやショップ、ギャラリーとして営業しています。今回は築100年の古民家をリノベーションした「カフェ 久楽」に立ち寄りました。ここでぜひ飲みたいのは、石臼でコーヒー豆を挽いてつくるユニークな「石臼珈琲」です。実際に豆を挽く体験もできますよ。えい、っと力強く臼をまわすと周囲がコーヒーの香ばしい香りに包まれます。

「石臼珈琲」800円、「梨のおだんご」2本600円

提供されたコーヒーを見ると……砂糖の代わりに「あんこ」を発見。実は山陰地方の一部では昔から甘いものを好む食文化が根付いており、小豆を日常的に食べる機会も多いのだとか。砂糖とは一味違うほっこりとした甘さのコーヒーは試す価値アリです。かわいくて美味しいお団子も町歩きのおともにぴったりですよ!

カフェ 久楽
鳥取県倉吉市新町1丁目2424-2 赤瓦五号館
https://kura05.com
倉吉白壁土蔵群の詳細
https://www.kurayoshi-kankou.jp/kurayoshi_area/shirakabedozogun/

【15:30】2025年春オープン「鳥取県立美術館」でアートの世界に触れる

鳥取県のアートを発信する拠点!「鳥取県立美術館」の外観

鳥取県のアートの拠点として2025年3月30日にオープンした美術館です。コンセプトは「未来を『つくる』美術館」。気軽にアートに触れられるだけでなく、多くの人が集い、交流や活動の拠点として利用できる居心地のいい空間になっています。

開放的な館内。回遊性を意識した構造が特徴です

館内に足を踏み入れると開放的な雰囲気に圧倒!エントランスの奥には木のぬくもりが感じられる「ひろま」が。ここは3階まで吹き抜けになっており、自然光を取り入れた明るい雰囲気になっています。窓に目を向けると外には芝生広場に面した「えんがわ」があり、緑あふれる空間が広がっています。

ミュージアムショップでは現代アートのオリジナルグッズも販売

館内のショップでは展示作品のひとつ、アンディ・ウォーホル「ブリロ・ボックス」をモチーフにしたグッズや鳥取県の伝統工芸品も販売しています。日常使いできるグッズも多いので、生活にアートを取り入れられますよ。 館内では現代アートのみならず、さまざまなジャンルの作品を展示。企画展も充実しており、今後は鳥取にゆかりのある水木しげるさんの描いた妖怪に関する展示や、江戸時代の「花鳥画」を紹介する展示も予定しています。

鳥取県立美術館
鳥取県倉吉市駄経寺町2-3-12
https://tottori-moa.jp

【18:00】宿泊は日本海を間近にのぞむ皆生温泉へ

目の前は日本海!迫力ある景色が楽しめる「皆生シーサイドホテル 海の四季」

鳥取の魅力をたっぷり満喫したあとは温泉でゆっくり癒されてみませんか?米子市にある皆生温泉は、鳥取県で一番の湧出量を誇っています。温泉成分のなかに含まれる塩分濃度が濃く、保温力が高いのが特徴です。

「皆生シーサイドホテル 海の四季」の客室。日本海を眺めながら旅の疲れを癒して

数ある温泉旅館の中から、今回は「皆生シーサイドホテル 海の四季」に宿泊しました。客室はすべてオーシャンビュー。窓の外は迫力のある日本海が!海を眺めながらお部屋でリラックスできますよ。 そして、温泉は天然の掛け流しです(※源泉が高温のため加水しています)。大浴場と露天風呂、さらに貸切風呂もありますよ。潮風の香りと波音に包まれながらの入浴タイムはまさに癒しのひとときです。

夕食の一例「料理長おまかせ会席」(※メニュー内容は季節により異なります)

温泉旅館の楽しみといえば食事ですよね!こちらの夕食は山陰の旬の食材をふんだんに使用した料理を楽しめます。日本海の海鮮や大山(だいせん)の裾野で育った野菜など鳥取県は美味しい食べ物にあふれているのが大きな魅力。ここでしか食べられない味を堪能してみてください。

カニ好きな方は冬限定の松葉ガニの夕食プランを要チェック!

ちなみに取材時は鳥取の冬の味覚・松葉ガニのコースをいただきました。焼きガニやカニすき鍋など、多彩な調理法でカニをいただけるので心ゆくまで堪能しました。新鮮なカニは香ばしさと旨味がとにかく「最高!」のひとことに尽きます。カニ好きな方は冬の鳥取にも注目してみてください!

皆生シーサイドホテル 海の四季
鳥取県米子市皆生温泉3-4-3
https://kaike-seaside-hotel.co.jp

撮影・文/丹下紋香

この記事を書いた人 丹下紋香

生活情報誌やムック本を中心に、旅行・お出かけ関連の記事を執筆しています。趣味はひとり旅で、最近は台湾を周遊するのがマイブーム。マイルやお得な割引を活用して弾丸旅行を楽しんでいます!

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