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一生もの「トレンチコート」を選ぶならこの9ブランド! 特徴や歴史、狙うポイントを大解剖。

  • 2025.4.9

冬から春、秋から冬と季節の変わり目に活躍し、通年で袖を通すことの多いトレンチコート。必ず持っていたい一生モノを探すなら、頼れるブランドが誇るマスターピースから選ぶのが正解。そこでパリシックになれるデザインを世に送り出してきた9つのブランド、9つの名品を徹底分析。積み重ねてきた歴史や製法のこだわり、機能美を見比べて一生愛せる一着を厳選して。

01. バーバリーの「ケンジントン」

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トレンチコート「ケンジントン」¥374,000/バーバリー(バーバリー・ジャパン)

1870年代後期に防水機能を備えたコートを発明し、トレンチコートの元祖として名高いブランド、バーバリー。オリジナルのコットンギャバジンは撥水性と耐久性に優れ、シーズンを問わずに着られるキラーデザイン。創業者のトーマス・バーバリーが生み出した生地であるというのも覚えておきたいエピソードのひとつ。定番かつ一番人気のシルエット「ケンジントン」は、背筋が伸びるスクエアシェイプのショルダーラインと適度にゆとりのあるレギュラーフィットのクラシックな仕立て。1920年代から現在に至るまで、変わらずアイコンとして親しまれるバーバリーチェックのライニングも確かな品格を漂わせる。

02. ディオールのトレンチコート

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トレンチコート¥650,000/ディオール(クリスチャン・ディオール)

トレンチコートをワードローブのマストアイテムと位置付け、ヘリテージモデルから新作まで、多彩なデザインをそろえるディオール。ストームフラップやエポレットなど、ミリタリー由来のディテールを取り入れながら、メゾンのDNAであるエレガンスを加えた一着がこちら。両サイドにはベルト代わりとなるボタンタブが施され、ウエストのシェイプ具合でカジュアルにも、ドレッシーにも印象を切り替えられるところが魅力。キーシンボルとして愛される「ビー(ミツバチ)」の刺しゅうが、端正なスタイルに遊び心を添えるさりげないアクセントに。

03. セリーヌの「ウィルターン」

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トレンチコート「ウィルターン」¥517,000/セリーヌ バイ エディ・スリマン(セリーヌ ジャパン)

セリーヌのエッセンシャルアイテムのひとつ「ウィルターン」トレンチコート。しなやかでハリのあるコットンギャバジンを使用し、軍用として生まれたアウターの要素をしっかりとおさえたオーセンティックな表情が魅力。ブランドがこれまでに提案してきた従来のモデルに比べ、女性の体を美しく見せるすっきりとした細身のシルエットに仕立てられている。過度に主張しない同系色のフロントボタンや無駄のないカッティングも相まって、スタイリングやシーンを問わず、クリーンに着こなせる。

04. ラルフ ローレン コレクションの「ナイルズ」

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トレンチコート「ナイルズ」¥449,900/ラルフ ローレン コレクション(ラルフ ローレン)

ラルフ ローレン コレクションを代表する「ナイルズ」は、モダンでラグジュアリーな大人の色気を醸し出すムードが人気。柔らかさとドライな質感を両立したツイル生地は、特別な染色工程を経て深みのあるブラウンに仕上げている。襟裏には型押し加工でロゴをあしらい、首元にきらりと輝くシルバーのネームタグを施すなど、着用時には見えない部分にもブランドのエッセンスを抜かりなくオン。リュクスな見た目がデイリースタイルを格上げしてくれるのはもちろん、水を通しにくい生地を使用しているため天気が不安定な季節も安心して頼れる存在に。

05. ウィークエンド マックスマーラの「カナスタ」

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トレンチコート「カナスタ」¥166,100/ウィークエンド マックスマーラ(マックスマーラ ジャパン)

コートの名門であるマックスマーラのカジュアルライン、ウィークエンド マックスマーラには独創性が光るコンテンポラリーなトレンチコートが豊富。2025年春夏コレクションに登場したダブルブレストの「カナスタ」は、撥水加工を施したコットンギャバジンをメインに背面や袖、襟などのディテールを切り替えし、グラフィカルなカラーブロックが映えるデザインに。トレンチコートとしては珍しいリバーシブル仕様で、裏返せばクリームカラーを基調とした、よりプレーンな表情も堪能できる。ツイストの効いた新たな名作の誕生に心躍らせて。

06. ハイクの「レギュラーフィット」

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トレンチコート「レギュラーフィット」¥110,000/ハイク(ボウルズ)

普遍的なアイテムのムードを巧みに操り、洗練された雰囲気に導くハイク。定番人気のトレンチコートは、ミリタリーのオフィサー用コートに着想を得てデザインされ、密度高く織り込んだシェルの程よいハリと光沢感からは気品が漂う。美しいマテリアルと基本に忠実なディテールは同じくしながら、形が異なる2型を展開。ベーシックな「レギュラーフィット」は、セットインスリーブで体に沿うストレートなシルエット。対して「ビッグフィット」は肩に落ち感のあるオーバーサイズが今のムードを放つ。よりオーセンティックなデザインを求めているなら前者を狙ってみては。

07. マッキントッシュの「フォレスト」

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トレンチコート「フォレスト」¥179,300/マッキントッシュ(マッキントッシュ 六本木ヒルズ店)

創業者のチャールズ・マッキントッシュが19世紀に開発した、防水加工を施したゴム引き生地の製法をトレンチコートにも応用。細番手のスーピマコットンを織り上げたギャバジンは撥水性が高く、レインコートの役目も果たしてくれるタフな機能性と万能なデザインがポイント。ウエストから裾にかけてゆるやかなフレアラインを描く上品なシルエット、歩くたびに流れるようなドレープでエレガンスも追求。パーティやイベントなど、ドレスアップスタイルの羽織りにも。

08. アクアスキュータムの「ベーシック トレンチコート」

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トレンチコート「ベーシック トレンチコート」¥165,000/アクアスキュータム

第一次大戦中、雨や風といった過酷な環境から英国兵士たちを守るために誕生したアクアスキュータムのトレンチコート。オリジナルのツイル素材「NEW AQUA TECH」で仕立てられた一着は、耐久力と撥水性に優れ、堅牢なつくりでありながらソフトでしなやかな風合いを実現。丸みを帯びたガンフラップや控えめに施されたエポレットなど、ベーシックな佇まいの細部にもブランドの美学が光る。長めに設計されたウエストベルトの結び方次第で、カジュアルからエレガントまでさまざまなスタイルに対応。膝にかかる程よいミディアムレングスゆえ、パンツスタイルはもちろんショート丈やロングのスカートともバランスよく調和する。

09. エイトンの「オーバーサイズトレンチコート」

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トレンチコート「オーバーサイズ トレンチコート」¥148,500/エイトン(エイトン青山)

100年ほど前、日本の紡績技術の最高峰を駆使して開発された「ウエストポイント」。"幻"とも呼ばれるその素材のデッドストックを探求し、当時のレシピを紡績工場で見つけて再現したことが、エイトンのアイコニックな「オーバーサイズ トレンチコート」のはじまり。2017年春夏シーズンに40着限定で製作された特別なトレンチコートも、今なら完全なる復刻版を手に入れることが可能に。カリフォルニアで厳選された綿花を100%使用したオリジナルの生地は、微光沢と適度なハリ感、しっとりとした肌触りが特長。バックルのないプレーンなベルトでウエストマークして、ドレープが魅せる美しい表情を強調して。

問い合わせ先:
アクアスキュータム

エイトン青山
03-6427-6335

クリスチャン ディオール
0120-02-1947(フリーダイヤル)

セリーヌ ジャパン
03-5414-1401

バーバリー
0066-33-812819

ボウルズ
03-3719-1239

マッキントッシュ 六本木ヒルズ店
03-6264-5994

マックスマーラ ジャパン
0120-030-535(フリーダイヤル)

ラルフ ローレン
0120-3274-20(フリーダイヤル)

text: Erina Ishida

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