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憧れの40代!神崎恵さんに聞く【幸せになるための選択】とは?[第1回インタビュー]

  • 2019.6.26

40代にしてうるおいたっぷりな美肌の持ち主 、今憧れの女性、美容家・神崎恵さん。年齢を感じさせない素敵なオーラと、ふんわりと優しい女らしさがあると同時に、自分らしい価値観のもと、人生を築きあげている芯の強さがある。きっとその真の強さに私たちは感銘を受けるのかもしれません。神崎恵さんにインタビュー、2回に渡りお届けします。

“理想の自分”と“今の自分”のギャップを自覚することが、”美容家・神崎恵”のスタートだった

 

――神崎さんが“美容家”として活動を始められたのは、ご出産、そして離婚を経たあとでした。きっと、その苦しい環境の中での“挑戦”は、並々ならぬと決意とエネルギーが必要だったはず…。

「これまで、私にとって一番辛かったのは“理想の自分”と“今の自分”のギャップを自覚した瞬間なんです。皆さんの中にも“理想の自分”って、きっとあると思うんですけど…」

――今の状況じゃ絶対無理だし、自分の経済的、能力的にも“できるわけない理想”ならあるんですが。

「そう。でも、そうした現状や、いろいろな理由を全部なくしたとして、“私はこうでありたい”っていう、理想像というのがありますよね。その理想に私は今全然届いていないし、届きそうにもないし…という、そのギャップを自覚する瞬間が、離婚における苦労よりも100万倍辛く感じました」

――理想とのギャップが辛い。 多くの人は「現実はこんなもの」と納得してしまいがちですが。

「離婚自体は、確かに外から見たらそれはネガティブな事柄だったかもしれないけれど、否応無しに走らなくてはいけない状況に立たされたってことは、結果的に、私の背中を押してくれたひとつのきっかけだったんです。でも、そういうタイミングって、20代30代、既婚未婚に関係なく、きっと皆さんにもあると思うんです」

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行動を起こす時に必要なのは、タイミングと、その願いが明確でシンプルであるか。

――仕事でも恋愛でも、それこそマイナスな事柄がきっかけで“行動を起こしたいな”と思う瞬間は、きっとTRILL世代にこそ多いはず。だけど、いざ行動には起こせない。起こせる人は少ないんです。

「きっといろいろと考えてしまうのかな。こうだから、って考えてしまって、怖くなって走るのをやめてしまう、諦めてしまうのかな…?」

――神崎さんは、そんな風にいろいろ考えたりはしなかったのですか?

「私はいつも、もちろんその時も、諦める手段を自分に言い聞かせるのではなくて、“どうやったらクリアできるだろう?”と、考えるんです」

――その考え方が、“挑戦”に向かわせた?

「私が、自分自身に“良かった”と思えることは、『今がスタートだよ』っていうタイミングを感じて、そしてそれを掴み取れたこと。

そして何より、願いがとても明確でシンプルだったことだと思っています。私の中に常にある「子供と幸せになりたい」というすごくシンプルでずっと変わらない願いは、今も私の背中を押し続けてくれていますから」

――確かに、すごくシンプルな願いですよね。でも、それが神崎さんの“芯”。

「“どうやって生きていく?”というほどのギリギリのところになったことが、いい経験になってるなと思っています。お金の大事さもわかる、子供たちの大事さもわかる、家族の愛の大事さもわかるし、時間の大事さもわかる。時間は永遠じゃないし、“幸せ”って思えることって、当たり前ではないんだなって。
皆さんも、迷った時には『自分の幸せってなんだろうな』ということ、はぐらかしたり見えないふりをしないで、よく考えてみて。めげそうになったりしても、『守りたい』というものがあると、それってすごい力になるんですよね」

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自信を見出せず、ひたすら悩み続けて悩み続けて。 “意外な場所”に、自信は置いてあった

――昔の神崎さんは、どんな“理想の自分”を描いていらっしゃったのでしょう。そして、今の神崎さんは、その理想を叶えていらっしゃるのでしょうか。

「自分が自信を持てる、自分でありたいということ。これは、昔から一貫して変わっていないんです。でも、そうは言っても“自信”って難しいものですよね。当時は、『自分に自信を持って』なんて言葉を見かけては、『それってどうやって持つの? どこに売ってるの?』なんて(笑)」

――もがいている期間は、どんな風に過ごされていたのですか?

「もう、どうしたら自信を持てるのか全然わからなくて。そりゃ私だって持ちたいけれど、何をどうしたらいいかわからなくて、ただ『苦しい〜!』自分はそういう幸せになる権利がないのかななんて思ったりもしました。“自信が持てない”ということに、ひたすら悩み続けていましたね。
そうして、いろいろな着地点を探したけれど、でもやっぱり見つからなくて…。でも、いろいろと動いて、学んで、経験して、そして思ったのは、自信って自分の中にあって、それを育てていくものなんだなって気づいたんですよね」

――「自信はもう自分の中にある。それを育てていくだけ」。盲点というか、目から鱗です…。

「もちろん今だって“100%自信あります!”というわけではないけれど、私にとって、その自信という力を育ててくれたのが、仕事との出会いだったんですよね。とくに、書くこと…“言葉で伝える”ということが、私の中の大事な大事な自信の一つになっています」

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「仕事にしよう!」とかまえるから、壁が出てくる。もっと、軽やかに、楽しくていい

――ご自身の才能に気づかれていたんですか?

「とんでもない。私は、本当に何も持っていなかったんですよ。何か特別な個性だったり特技だとか、そういうものは何もなかった。あったのは、何かを探さなきゃいけない、何か自分で動かなきゃいけない、という思いだけだったかもしれません」

――その気持ちで、起こした行動は?

「とにかく“興味のあることを学ぶ”ことに徹しました。フラワーアレンジ、ブライダルプロデューサーのスクールにも」

――存じませんでした…と、いうのも、今の仕事とは少し業界が違いますよね?

「そう。不思議なもので、最初から仕事にしようとして選ぶと、学びにくくなるんですよ、途端に。急に諦める方向に行くんですね。例えばお給料が少ないとか、資格取得に何年かかるとかね、壁ばかりを数えるようになってしまう」

――そうなんです! 興味があっても、職業にはできないなと思うと挑戦しちゃいけないような気がして…。

「もっとまっすぐに、もうちょっと軽やかな気持ちで踏み入れていいんです。
そうして、学んでみたらもっと興味が広がったりだとか、もっと好きになったとか、それだけでも自信に繋がるんですから。もしかしたら学んでいるうちにご縁ができて仕事に結びつくかもしれない」

――将来を考えているようで、足かせになってしまっていたんですね…。

「そう。新しいことへの挑戦で迷われている皆さんは、『これを仕事にしよう!』という思いじゃなく、もうちょっと楽しい気持ち、軽やかな気持ち、シンプルな気持ちで取り組んでいくと、見える景色が変わってくるんじゃないかな。心の声をまず最初に聞いて、動き出されるといいんじゃないかな」

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常にリアルな選択をするために、大事なものがブレないために、開かれる「私と私の会議」

――TRILLのテーマでもある、「自分らしく生きる」ということ。神崎さんの「自分らしさ」とは…?

「なんだろう…、でも常に“大事なものを大事と思う心”は濁さないようにと思っています。
どんなに立っている状況が変わっても、大事なものを大事と思う気持ちが左右されないように…、嘘をつかないということかもしれない。背伸びもしないし、嘘もつかないで、『常にリアルでいる』こと。私の中の生き方のテーマでもあるんですけれど、仕事の選択においても大事にしていることの一つでもありますね」

――「常にリアル」な選択とは…?

「私にとって仕事は命に代えられないぐらい大事だけれど、時にはすっごくやりたかった仕事を諦めなければいけない時もあるんです。それは、例えば息子の行事と重なってしまった時。『このお仕事をお受けしたら、必ずステップアップできるけれど…』と悩む私に、『ちょっと待って。あなたの一番大事なものってなんだった?』って、私が問いかける。自分の中で会議をするんです(笑)。その結果、お仕事は次のチャンスに100万倍にして返す! っていう思いを持ちながら、息子たちの行事に出ます」

――選択の指針となるのもやはり息子さんたち、つまり神崎さんの「大事なもの」なんですね。

「それは変わらないです。大事なものを大事にして、ブレないでいる。っていうことを大事にしていますね。それが私らしさを作っている」

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「守りたいもの」を見つけることが、ブレない選択や自信に繋がっていく

――TRILLのユーザーは30代が多く、いろいろ迷う時期。とはいえ神崎さんのように、指針がまだできていない女性も多くて…。

「女性は、“選択”が多いですよね。でもね、後悔しないように、自分の気持ちに重ねて選択をして欲しいなと思うんです。本当に、時間だけは戻らないから。まず、選択したいものをしっかりと選び取って。そして、その選択を『どう大事にできるか?』という考えを育てていけばいいんです」

――選択する前に、理由をつけて諦めなくてもいいんですね!

諦めるのは本当に最後の最後で、とりあえず諦めないで、自分の選択を守れるように、いろんなことを組み合わせて、そして組み立てていくといいんじゃないかな。
そして、自分の中で、本当にこれは守りたいっていうものを見出すこと。選択をする時も、自信を育てる時も、きっと背中を押してくれるはずですから」

 

続く第2回は2019年7月3日(水)配信予定!

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Movie Director:Yohei Takahashi(f-me)
Writing:Kaoru Isobe
Edit:Natsuko Hashimoto (TRILL編集部)

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