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神崎恵さん流 40代のお洒落は日々の微調整がカギ!【酸いも甘いもオンナの醍醐味】

  • 2025.12.29

美容家としてはもちろんのこと、同世代にとってロールモデルでもある神崎 恵さん。その生き方や考え方をシェア! 40代は「どんな自分でいたいか」「どんなふうに歳をとっていきたいか」を軸に日々微調整を。


誰のために何のために、微調整をするのか

ジャケット11万円、シャツ4万7300円(ともにキャバン/キャバン 丸の内店) オーバーオール3万6300円(ホリデイ/ホリデイ/フラッグシップサロン オフィス) バッグ16万6100円(ピエール アルディ/ピエール アルディ 東京) 靴/スタイリスト私物

いつからでしょうか。「アップデート」という言葉がちょっと苦手と思うようになってきたのは……。特に40代を過ぎ、「ヘアやメイク、スキンケアなど、どうしたらアップデートできますか」という質問をいただくことがグッと増えました。わかります。コスメもメイクの方法も髪型も美容医療も、めまぐるしく進化する時代です。何が正しくて、何が今っぽいのか。自身の老化とも相まって、老け見えしたくない、できれば年齢よりも若く見られたいという気持ちもあるでしょう。であれば、「アップデート」が必要だと思われないよう、日々少しずつ更新していく。つまり「微調整」です。ここで大切なのは、誰のために何のために、微調整をするのかということ。

自分が心地よく生きるために美容を楽しみたい

〝若く見られたい〞〝アップデートが必要な人と思われたくない〞という他人からの目線ではなくて、〝若くいたい〞〝アップデートが必要な人でいたくない〞という自分目線が大切なのではないでしょうか。美容は、肌や心を健やかにして自身の可能性を広げる手段のひとつです。だから、誰のためでもなく、自分が心地よく生きるために美容を楽しみ、手を尽くしてほしい。年齢とともに経験も増えるわけですから、その知識をベースにお金や時間をかけて自由に美容を楽しめるのが大人の特権です。

「どんな自分でいたいか」を軸に日々微調整を重ねる

キャッチーな20代のマネをしたり、やたらめったら流行を取り入れるのではなく、「どんな自分でいたいか」「どんなふうに歳をとっていきたいか」を軸に、日々、微調整を重ねていくことが大切なんだと思います。人間ですから、考えや好みも変わります。思い切って挑戦して、時には失敗することもあるでしょう。でも、それだって後にセンスとなる、意味のある試みだと私は思います。

街中や最新の海外ドラマを見て最新情報をチェック

さて、日々の微調整、私はどうしているのか。ちょっと視点を変えると、街中に最新情報は転がっています。たとえば、駅やビルに掲げられている人気ブランドのキービジュアル。こんな色が、こんな質感が今なのね、と、ちょっと頭の隅に残しておく。最新の海外ドラマやインスタグラムを流し見するのもいいかもしれません。何より、街に出れば、若者たちがキラキラと自分のメイクやファッションを楽しんでいます。彼らを眺めているだけで(時にはカフェで漏れ聞こえてくる会話に耳を傾けたり)、今を感じることができます。おもしろいなぁと思ったのは、若者のファンデーション選び。彼らは自分に合ったファンデーションを選ぶのではなく、なりたい肌になるためにファンデーションの色や質感を選んでいるのだとか。どう見られるか、時代に合っているのかではなく、自分が好きか、しっくりくるか。なりたい自分になるべく、微調整をくり返しながら、楽しく歳を重ねていきましょう。


撮影=吉田 崇 スタイリング=石関靖子 ヘア=赤羽麻希〈Un ami〉 メイク=北原 果〈KiKi inc.〉 インタビュー=田中美保
※GLOW 2025年12月号より

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