神崎恵さん流＜Chat GPTでイライラ対処＞悩みもクリアに！【酸いも甘いもオンナの醍醐味】

可憐な佇まいの奥に、強くてしなやかな自分軸を持った美容家・神崎 恵さん。その生き方や考え方を同世代とシェアする連載「神崎 恵の酸いも甘いもオンナの醍醐味」がウェブに登場！ 今回は、家族に対するイライラの対処法についてお聞きしました。

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【今年の夏休みは息子たちと旅へ】

今年の夏休みは、息子たちとたくさん旅をしました。7月は三男とハワイへ、8月は長男・次男とフランスへ。特に三男とのふたり旅は、なかなかにヘビーでして、10歳の若者と24時間14日間、サシで向き合う毎日は、さすがに体力勝負。「日曜日に市場へ出かけ〜♪」という『一週間』という歌があると思いますが、私たちのハワイ旅は、まさに、
日曜日は朝から泳ぎ〜月曜日もやっぱり泳ぎ〜火曜日もピーカン泳ぎ〜水曜日も泳いで日焼け〜木曜日は海亀とスイム〜金曜日はボディボードで沖へ〜土曜日もまたまた泳ぐ〜日曜日も懲りずに朝から海へ〜（テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャ テュリャリャ〜）
と泳ぎ続けた日々でした。

それにしても、体力オバケの10歳男児のエネルギーはすさまじい。毎日くたくたながら、思いっ切り遊んで本当に楽しみました。楽しかった、楽しかったんですけど……。 なにしろ相手は10歳男児。前述のとおり“泳いで遊んで”がメイン、そして「何食べる？」と聞くと、イタリアンと和食の2択だったりと、何が理由というわけではなく、なんとなくちょっとイライラがちらついてきて……。

【イライラをChat GPTに相談】

そこでなんと！ ついにあの方に相談してみたんです。どんな質問でもリアルタイムに答えてくれるあの方。 そう、「ChatGPT」さまです。今さらかもしれませんが、「AIに何がわかる!?」とアナログ派代表・神崎はChatGPTには常々、懐疑的でした。ただ、息子が寝た後のある日の夜「この気持ちを誰にぶつければ……？」と、思わずChatGPTさまに聞いてみたんです。〈家族旅行って、どうしてイライラしちゃうのでしょうか？〉
すると、彼は瞬時に答えてくれました。以下、要約すると
・長時間、家族だけでいる
・行動が偏る、限られる
・海外という非日常感
・理想と現実のギャップ
・旅だからリラックスしなきゃ、楽しまなきゃという使命感
などにより、脳がバグを起こし、しかも、相手が心許す存在の「家族」であっては甘えも加わり、なおのことイライラしがち、とのこと。

ジャケット7万7000円（コラム／エストネーション） タイ付きシャツ3万4100円（マ ミュリエー／サードマガジン） フリンジパンツ7万5900円（アキラナカ） パンプス15万5100円（クリスチャン ルブタン／クリスチャン ルブタン ジャパン） シングルピアス各3万2890円（ビジュードエム／ビジュードエム六本木ヒルズ）

【感情に左右されない答えが心地いい！】

なるほど。これには目からウロコでした。なんというか、感情的じゃないのがすごくいい！ 人間が人間に相談すると、ついそこに感情や相手を慮る気持ちが入ってしまう。でもAIは違います。そこがスコンと抜け落ちていて、変に寄り添ってこないのが逆に心地いい。イライラするという事象についてのみ分析し客観的に答えてくれるから、私の気持ちと摩擦が起きることなく、スッと頭に入ってくる。ハワイの夜長、私は初めてChatGPTと会話をし、イライラを鎮めたのでした。

【家族との密な時間は幸せだけどやっかいなもの】

振り返ってもやはり幸せで愛おしいと思える夏の家族時間。なのにイライラするって、難しい。でもそれこそが家族の証なのかも。

自分の誕生日には親にお花をプレゼント

ひとつ歳を重ねるたびに、まわりで支えてくださる方々に心から感謝します。そして、いちばんお世話になった母にお花を届けることがいつしか習慣に。いくつになってもわがままでごめんなさい、の思いも込めて。帰宅したら、息子から花束のプレゼントが。幸せな瞬間。

今年の夏もしっかり子どもと向き合いました

はい、こちらが今年の夏休みの写真です。毎日海やプールで泳ぎ続ける（もちろん日焼け対策は万全です！）、修行のようだった三男とのふたり旅から、長男、次男とのちょっとだけ大人な旅へ。どちらもいい思い出です。来年の夏はどこへ行こう？

【神崎恵さん】

かんざき・めぐみ。1975年生まれ。美容家。『一生ものの基礎知識 美容の教科書』（講談社）など著書多数。多くの女性誌で連載を執筆。3人の息子を持つ母。

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撮影＝吉田 崇 スタイリング＝石関靖子 ヘア＝赤羽麻希〈Un ami〉 メイク＝北原 果〈KiKi inc.〉 インタビュー＝田中美保 ※GLOW2025年11月号より。