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全英女子オープン優勝の秘けつは“トップ”にあり!桑木志帆のスイングを解説

  • 2026.11.8

今季の国内ツアーでは早々に2勝をあげると、その勢いのまま「AIG 全英女子オープン」を勝利し、海外メジャー初制覇。日本屈指のショットメーカーが世界の頂点に輝いた。年々、進化を続ける桑木志帆の強さ、そしてスイングの特徴に迫る。

※選手の成績やデータは2026年9月12日のもの

【桑木志帆】2026 AIG 全英女子オープン優勝


JLPGA STATS2026シーズン各部門データ

メルセデスランク:1位
イーグル数:1位
トータルドライビング:1位
バーディ数:2位

ドライバー
BX1LS(9度)
シャフト/Diamana BB 53(S)

フェアウェイウッド
B1ST(#3・15度)
シャフト/Diamana WB 53(S)

ユーティリティ
BX2HT HY(H3・19度、H4・22度)
シャフト/TENSEI Pro 1K Hybrid 70(S)

アイアン
241CB(#5~PW)
シャフト/N.S.PRO 850GH(S)

ウエッジ
BITING SPIN 2(48、52度)
シャフト/N.S.PRO 950GH(S)
BITING SPIN(58度)
シャフト/N.S.PRO 950GH(S)

パター
Piretti POTENZA LN GSS

アドレス

ヒザをさほど曲げず、重心を高い位置にして構えています。ドラコンプロなどでは、バックスイングであえてカカトを地面から浮かせ、背伸びをするように動くことでスイングアークを大きくする技術も見られます。

アドレスで重心を高くしておくのも、それに通じるテクニックのひとつ。グリップはややストロングですが、オーソドックスの範囲を出るものではありません。

バックスイング

上半身と下半身の動きがズレることなく“一枚岩”で動き出すタイプです。写真ではグリップとヘッドがほぼ重なって見えているのは、前腕のローテーションや手首の折れがとても少なく、体幹部でクラブを上げている証拠。

ハーフウェイバックの時点でフェースの傾きと背骨の傾きはほぼ平行なので、フェースがスクエアに保たれていることもわかります。

バックスイング~トップ

全英女子オープン優勝の秘けつは“トップ”にあり!桑木志帆のスイングを解説
Point:少しずつシャフトがフラットになっていく

トップに向かうにつれて左ヒザが曲がっていきます。クラブと腕は高く上がる一方で、下半身は少し沈み込んでいるため体幹部が引き伸ばされ、それが切り返しの力に変換される。

また、ハーフウェイバック以降、シャフトが少しずつフラットになっていくのも特徴的。右ヒジが肩より高く、ワキがあいて見えますが、両腕は体の幅に収まっているので、いわゆる「フライングエルボー」ではありません。

アッキー永井の独り言①

桑木選手のセッティングには、特徴がふたつあります。ひとつは、ドライバーとフェアウェイウッドで異なるシャフトを使っていること。どちらもDiamanaですが、ドライバーは中元調子の「BB」に対して、3Wは元調子の「WB」。3Wではよりしっかりした剛性設計のシャフトを使うことで、左のミスを防ぐ意図がうかがえます。

もうひとつは、アイアンのシャフトが80グラム台であること。しなやかさのある軽量スチールシャフトを使用することでヘッドスピードが速くなることに加え、ツアーの難しいセッティングでもピンをデッドに狙える、高い打ち出し角を確保しやすくなります。

いかがでしたか? 桑木選手のスイングをぜひ参考にしてください。

桑木志帆
●くわき・しほ/2003年生まれ、岡山県出身。164cm。2024年「資生堂 レディスオープン」でツアー初優勝をあげる。2026年は国内2勝に加えて「AIG 全英女子オープン」でも優勝。海外メジャーも制した、今もっとも勢いのある選手のひとり。大和ハウス工業所属。


解説=アッキー永井
●ながい・あきふみ(永井研史)/
1987年生まれ、神奈川県出身。理論
的なレッスンで支持を集め、千葉県を
拠点にジュニア育成や競技者指導を
行なう。日本体育大学女子ゴルフ部
では、テクニカルコーチとして選手強
化に携わる。Canvath Golf代表。

写真=圓岡紀夫、渡辺義孝、小林 司
撮影トーナメント=Vポイント×SMBC レディスゴルフトーナメント

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