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「最悪の想定をする」とうまく打てる?そのワケは?100切りを目指すマインドセット

  • 2026.11.7

「今日こそはうまく打ちたい」 「同伴プレイヤーにいいショットを見せたい」。そう思うほど体に力が入り、いつものスイングができなくなることがあります。

原因は「技術」ではなく「期待値」の上げすぎかもしれません。結果を求めるほど前頭前野が動きを細かく監視し、自動化されていたはずのスイングに介入してしまうからです。

そこで有効なのが、あえて「最悪」を受け入れて期待を手放すこと。今回は、プレッシャー下でも本来の動きを引き出すための「期待値のリセット法」を解説します。

「うまく打とう」を手放せばスイングはスムーズになる

「うまく打とう」がスイングをぎこちなくする

ゴルフの緊張の核心には「期待値のコントロール」があります。「今日はうまく打てるはずだ」「みんなが見ているからいいショットを見せたい」。期待が高くなるほど、失敗したときの落差も大きくなり「ミスしてはいけない」という意識が強まっていきます。

プレッシャー下で、普段なら自動的にできている動作が崩れてしまう現象は「チョーキング」と呼ばれます。ゴルフでいえば、練習では自然にできていたスイングを、コースでは「論理」を司る前頭前野が細かく監視しはじめる状態。手元や体の動きを意識的にコントロールしようとするほど、小脳に保存された、動作をスムーズに実行するプログラムが作動しづらくなります。

一方、土壇場で「もう、あるもので闘うしかない」と腹が決まった瞬間、急に体が軽くなることがあります。いわゆる〝開き直り〟です。「勝たなければ」「うまくやらなければ」という執着を手放したことで、前頭前野の過剰な監視が弱まり、練習で身につけた動きが出やすくなる。「うまく打とう」とガンバりすぎないことが、本来のスイングを取り戻すきっかけになるのです。

「最悪の想定」で期待値をいったんリセットする

「最悪を想定する」と聞くと、ネガティブ思考のように感じるかもしれません。しかし、ここでいう「最悪の想定」は、悲観でも諦めでもありません。「うまくやらなければ」という過剰な期待を意図的に手放し、結果への執着をいったん切るための方法です。

たとえばティーショット前に「OBになっても死ぬわけじゃない」と考えてみる。同伴者の視線が気になるなら「みんな自分のゲームで頭がいっぱい。自分のショットのことなどすぐに忘れる」ととらえてみる。すると「失敗してはいけない」というプレッシャーを少しずつ手放しやすくなります。

いかがでしたか? 100切りマインドセットをぜひ試してみてください!

解説=阿部健二
●あべ・けんじ/メンタルパフォーマンスコーチ。オリンピック選手や日本代表選手など、トップアスリートを多数指導。「メンタルは技術」を信念に、最新の脳神経科学とアドラー心理学を用いた再現性の高いコーチングに定評がある。合同会社All DaysSports代表。

構成=石川大祐

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