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「誰かが得してるはず」家族旅行の費用を細かく集計した私。だが、電卓を置いて笑い出した理由

  • 2026.10.19

家族旅行で気になり始めた支払い

母と妹の家族と一緒に、家族旅行へ出かけることになりました。

ところが、計画を立てる段階から意見が分かれます。

妹は少し良い宿に泊まりたいと言い、母は交通費を抑えたいと言うのです。

「せっかくだし、宿はちょっと良いところにしない?みんなで旅行するのも久しぶりだし」

「そうしたいけど、電車代も結構かかるでしょう?」

間に入った私も、どちらの意見を優先するべきか決められません。

結局、旅行中の費用はその場で誰かが立て替え、帰宅後にまとめて精算することになりました。

しかし、旅行が始まると、私は誰がいくら払ったのかが気になって仕方ありませんでした。

宿の受付で支払ったのも私。

昼食の会計でも私が財布を出しました。

売り場でも何度か支払いをしたため、なんだか私ばかりお金を出している気がしてきたのです。

「誰かが得してるはず」

帰りの電車で、私は心の中でそうつぶやきました。

帰ったらレシートを全部確認して、きっちり計算しよう。そう決めていました。

精算表を見て固まった理由

数日後の夜、母と妹が旅行の写真とレシートを持って家に来てくれました。

夫が台所でふたりにお茶を出しているあいだ、私は居間のテーブルにレシートを広げました。

交通費、宿泊費、食事代、お土産、入場料。紙に項目ごとの表を作り、誰が払ったお金なのか、一つずつ確認していきます。

「えっ、まだ計算してるの?そんなに細かくやらなくてもいいんじゃない?」

台所から夫の声がしました。

「いや、こういうのはちゃんと確認しておきたいの」

私は顔も上げず、電卓をたたき続けました。

ところが、最後まで計算したところで、思わず手が止まったのです。

お土産と入場料の欄を確認すると、いちばんお金を使っていたのは私自身でした。

そういえば、売り場であれもこれもとお土産を選んでいたのは私です。

しかも、母がレジで私の分まで払ってくれた買い物もあれば、妹が入場料をまとめて出してくれた場面もありました。

私は自分が支払ったことばかり覚えていて、ふたりに立て替えてもらった分をすっかり忘れていたのです。

宿泊費や昼食代など、私が立て替えた分も含めて差し引くと、追加でお金を払う必要があったのは私のほうでした。

「……うそでしょ」

表をもう一度見直しましたが、結果は変わりません。

あれほど誰かが得をしていると思っていたのに、まさか自分がいちばん計算を間違えていたとは。

自分の思い込みがおかしくなり、とうとう吹き出してしまいました。

「えっ、どうしたの?何かあった?」

笑い声を聞いた母と妹が、台所から居間にやってきました。夫も一緒にテーブルをのぞき込みます。

「すごい。項目ごとにちゃんとまとめたんだ」

夫が感心したように言うと、母も笑顔になりました。

「精算表を作ってくれてありがとう。助かるわ」

妹も隣でうなずいています。

私は自分の勘違いが恥ずかしくて、曖昧に笑うことしかできませんでした。

その夜、母と妹を見送ったあと、私は追加で支払う分を振り込みました。

すると、隣にいた夫が、笑いをこらえながら聞いてきたのです。

「で、結局どうだったの?あんなに真剣に計算してたけど」

私は目をそらし、話をそらすように答えました。

「……お土産、おいしかったでしょ」


※本記事は、GLAMが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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