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思い出の服はパジャマに。赤紫蘇ジュースと楽しむ「視点を変える」暮らしの知恵【書評】

  • 2026.10.18

【漫画】本編を読む

生活を楽しむ人たちは、身近にあるものを長く大切に使うことも上手だ。『季節が好きなわたしとマダム』(にいざかにいこ/KADOKAWA)は、キコと節子さんの交流を通じて、旬の食材を使ったレシピや暮らしの知恵を描く物語である。

第7話には、第2話で節子さんを“友だち”としてキコに紹介した小学生の息子が登場する。クローゼットの整理をしていたら、若い頃の夏の思い出が詰まった赤いワンピースを見つけたキコ。外に着ていく勇気はもうないが、まだ手放す気持ちにもなれず、パジャマとして活用することに。ちょっと派手すぎ…? と気になるが、息子は「すごくいいと思う。似合ってる!」と褒めてくれた。

息子が赤いワンピースから連想したのが、以前キコと一緒に作ったという赤紫蘇ジュース。赤紫蘇は初夏の限られた時期に出回るもので、梅を赤く染めるために使われることもある。キコのレシピによれば、お湯でしっかりと煮出すことで、葉っぱと同じように真っ赤な赤紫蘇ジュースが仕上がるようだ。

キコたちはお風呂上がりに赤紫蘇ジュースを飲みながら、またふたりで作ってみようと約束する。赤紫蘇ジュースは“酸っぱい”の元になるクエン酸を加えるのがポイント。キコによると、代わりにレモン汁を足してもいいそうだ。外ではもう着られない服をパジャマに。クエン酸の代わりにレモン汁を。本来の使い方とは別の角度で考える柔軟さが、季節を楽しむ日々をさらに豊かにしてくれるようだ。

文=吉田あき

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