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綾瀬はるか、主演作『ファーストボイス』の船出を祝福「いまに通じる部分がたくさんある」“レッツ・ビギン!”で鏡開き

  • 2026.10.2

映画『ファーストボイス』の初日舞台挨拶が10月2日に丸の内ピカデリーで行われ、綾瀬はるか、ファーストサマーウイカ、松本穂香、水川かたまり(空気階段)、鈴鹿央士、前田哲監督が出席した。

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『ファーストボイス』の初日舞台挨拶が行われた
『ファーストボイス』の初日舞台挨拶が行われた

本作は、100%負けると言われた前代未聞の“ハラスメント裁判”に挑んだ女性たちの実話に着想を得たリーガルエンタテインメント。舞台は、日本が好景気に沸いたバブル経済絶頂期、女性は結婚までの“腰掛け”として働く存在だと多くの人が思い込んでいた時代。お人好しの弁護士・朝日道子(綾瀬)のもとに、職場で理不尽な嫌がらせを受け、大好きな仕事も奪われたという恵(ウイカ)が提訴したいと訪れる。それは会社と上司を相手にした、前例なき“ハラスメント”を巡る裁判。新人弁護士の栞(松本)は「勝ち目がない」と反対するが、朝日は「この裁判は必ず未来に繋がる」と立ち上がる。

朝日道子役の綾瀬はるか
朝日道子役の綾瀬はるか

すでにキャスト陣のもとにも「世界を変えようとした最初の勇気に胸が熱くなった」といった、観賞後の熱い感想が届いているという。綾瀬が「恵さんの第一歩が、朝日先生自身もそうですが、周りや世の中を変えていく。そのひとりの勇気が、みなさんに伝わったのかなと思います」と寄せられた感想にお礼を述べると、上映後の会場も同意を表すように大きな拍手が上がった。続けて、本作の着想元となったハラスメント裁判を担当した、2人の弁護士のもとを訪ねたことを振り返った綾瀬。「あんな先生が近くにいたらどれほど心強いだろうかと感じるくらい、やさしくて、温かくて、本当にカッコいい先生」と印象を吐露しながら、「どうして弁護士になられたのか、いまの差別に対してどう思いますかと、いろいろなお話を聞かせていただいた。先生たちも作品を観て大変喜んでくださったので、映画化できてよかったなと思いました」としみじみと語っていた。

上原恵役のファーストサマーウイカ
上原恵役のファーストサマーウイカ

「女性が声をあげるのはまだまだ難しい時代」と劇中の時代背景に触れたウイカは、「あの時代に、仕事や生活などすべてをかけて声を上げること、常識に立ち向かうことが、どれほどすごいことだったかと念頭に置きながら演じました」と役作りを回想。

藤野栞役の松本穂香
藤野栞役の松本穂香

ウイカは「その人たちの歴史があったから、こうして強い自分でいられる。その人たちがいなかったら、違う人格だったかもしれない」と先人たちへの感謝を胸にしながら、「どんなに強い人でも一人ではきっと戦えないと思う。恵を支えてくれたのが、朝日先生。撮影現場でもめげそうな時には、綾瀬さん、松本さんという頼もしい先輩方がいたことで頑張れた」と撮影現場でも、誰かの支えが力になることを実感したという。松本は、「辛辣なことを言ったりする」と演じた栞について分析。「それも曲げられない信念があるがゆえ。自分の間違いを認めて、また新しい場所に進んでいける強さもある」と栞はまっすぐな人物だと、愛情を傾けていた。

澤口裕人役の水川かたまり
澤口裕人役の水川かたまり

恵を追い詰めていく澤口役を担った水川は、「まずは皆さん、申し訳ございませんでした」と観客に謝罪。「わたくし本人としては謝罪したい気持ちがありました。映画をご覧いただいた後ということで、僕に対して腹立たしい感情があると思う。僕はすごくやさしい人間で、愛というものを深く考えている人間なので、温かい目で」と劇中とのギャップを訴え、会場の笑いを誘った。

吉井隆役の鈴鹿央士
吉井隆役の鈴鹿央士

出版社で働いていた恵の後輩で、よき理解者となる吉井を演じた鈴鹿は、いまや前田組の常連。前田監督は「毎回出ていただきたい。僕のなかで、大切なお守りのような存在。吉井は、央士くんそのものの部分もあるし、そういうやさしさを持っている人」と鈴鹿に並々ならぬ信頼を寄せ、これには鈴鹿も「照れちゃう。汗をかいちゃう」と照れ笑いを浮かべていた。

メガホンを取った前田哲監督
メガホンを取った前田哲監督

「障がい者だから、90歳だからという、“〜だから”というものを打破したいという気持ちでいつも映画作りに臨んでいる」という前田監督は、「人はもっと平等であるべき。突き詰めると、人としての尊厳をないがしろにすることが、もっともっとなくなっていけば、みんなが平和に楽しく生きていけるんじゃないかという想いが絶えずあります」と本作に込めた真摯な想いを告白。女性陣の朗らかなパワーを感じる撮影現場だった様子で、「3人がずっとお話をされている。女子校かなと思うくらい、楽しそうにしていました」と目尻を下げながら、「綾瀬さんがよく、似顔絵を描いていた。すごく似ていた。味がある」と裏話も披露した。綾瀬は「美術はいつも10でした」と絵が得意だと胸を張っていた。

鏡開きをフライングしてしまう場面も!
鏡開きをフライングしてしまう場面も!

最後には、朝日道子弁護士が放つ印象的なセリフ「始めてみなければ始まらない、レッツ・ビギン!」という掛け声と共に、登壇者全員で鏡開きを実施。綾瀬は、「(時代は)少し前のお話ですが、いまに通じる部分がたくさんある。誰かを想うこと、誰かのために動けること。そういった姿に勇気をもらえるような作品になっていたらいいなと思います」と願いを込めていた。

取材・文/成田おり枝

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