1. トップ
  2. エピソード
  3. 婚約者「解消でいいよ(笑)」⇒僕「予約金40万はそっちね」彼女が真っ青になった僕のひと言

婚約者「解消でいいよ(笑)」⇒僕「予約金40万はそっちね」彼女が真っ青になった僕のひと言

  • 2026.9.30
SHUFUFU

カレンダーに付箋が増えていった。招待客の名簿、衣装合わせ、休みの申請。手は動いているのに、気持ちは落ち着かなかった。彼女の「見せたい私」と、僕の「普段のままでいい」が、少しずつずれていたからだ。

「全部、私が出すからね♪」

最初に違和感が出たのは、海外リゾートと挙式の手配を決めた日。
「全部、私が出すからね♪ 名義も私で進めるし、カードも私のを使うから」
そう言って、彼女はその場で手配会社に電話し、前金として合計40万円を決済した。

僕は「半分は出すよ」と言ったが、彼女は「私が主役なんだから」「あなたは心配しないで」と押し切った。負担を背負う強がりにも見えたし、後で折半すればいい、と自分に言い聞かせた。

数分後、確認メールが届いた。名義は彼女のフルネーム、支払いは彼女のカード。キャンセル規約はやや厳しめで、前金は返金なし、期日によって追加の料率もかかる。僕はそのメールを自分のフォルダにも保存し、彼女にも転送した。

「婚約解消でいいよ(笑)」

準備が佳境に入り、彼女のテンションが上がっていた頃だ。スマホに通知が来た。
「やっぱさ、婚約解消でいいよ(笑)」
軽い絵文字と一緒に届いた短い文を見て、目を閉じた。最近の「あなたの年収だと映えないよね」「友だちに自慢できる式にしたいの」という言葉の端々が、頭の中でつながった。

怒鳴っても進まない。台所で水を一口飲み、机に戻って、手元のメールとメッセージを開いた。

「じゃあ、中止で。規約通りね」

僕は短く返した。
「了解。では海外リゾートは中止で。予約名義は君、支払いも君。君が『全部私が出す』って送ってくれたメッセージ、保存してある。キャンセル料は規約通り、君のカードにかかるよ」

その文と一緒に、手配会社の確認メールのスクリーンショットと、彼女の「全部出す」発言のスクショを送った。どちらも前に届いていたものだ。

既読になってから、しばらく通知は来なかった。やがて電話が鳴る。
「ちょ、ちょっと待って。本気じゃないよね? あれはノリで……」

「君の言葉を、そのまま受け取るだけだよ。『全部出す』も『解消でいい』も」
自分でも驚くほど、声が落ち着いていた。

「半分払って」に僕の返事

「キャンセル料って、そんなに高いの?」
「前金40万は返金なし。出発60日前の中止は追加で数パーセント。式場の申込金も同様。名義もカードも君のもの」
僕が画面を見ながら読み上げると、電話の向こうで言葉が止まった。

「じゃ、じゃあ半分払って。結婚するはずだったんだし」
「『全部私が出す』って、君が決めた。僕は止めた。メッセージに残ってる」

そこから彼女の口調は変わった。「ごめん」「冗談」「取り消す」「やっぱり続けたい」。いろいろ並んだけれど、僕は一つだけ伝えた。
「破談にするなら、清算は君の言葉通りに。今日の話し合いはこれで終わりにしよう」

最後の対面で言われたこと

翌日、彼女から「支払った」とだけ連絡が来た。後日、彼女の親御さんからも丁寧な謝罪が入り、破談の合意書を取り交わした。

最後に顔を合わせたとき、彼女は言った。
「あなたのことを下に見てたわけじゃないの。ただ、すごいって思われたくて」

僕は首を横に振った。
「見栄でも嘘でも、言葉は現実になる。今回、君が一番よく知ったはずだよ」

彼女は小さくうなずいた。僕はコートを手に取り、席を立った。

その後

指輪は双方返却。贈り物は各自で持ち帰ることにした。結婚準備用のファイルを片づけ、不要になった付箋をはがして捨てた。

スマホの待受を海の写真から、近所の公園の緑に変える。週末は、溜めていた洗濯を回し、本を一冊読み切った。やることをやって前に進むだけだと思えた。

さいごに

軽い一言や見栄は、あとで自分に返ってきます。今回は、相手の言葉どおりに手続きを進めたら片がつきました。準備やお金が絡む場面ほど言葉は大事。もし同じ違和感に出会ったら、あなたならどう動きますか?

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

元記事で読む
の記事をもっとみる

注目コンテンツ